「エクスプロア・インテレスツ ~見知らぬ世界へ小さな旅をしよう」の企画で、希望者7名を連れて、TOPPAN株式会社にある印刷博物館を訪問しました。
現存する世界最古の印刷物とされる「百万塔陀羅尼」をはじめ、世界中の印刷物や活字、印刷機が展示されており、その歴史や技術が学べる他、活版印刷などの体験もできる施設です。
まず、館内にある印刷工房で、「活版印刷体験」をしました。
工房に入った瞬間、昔の印刷機や、金属で凸型に作られた活字がずらっと並ぶ光景を見て、「すごい!」との歓声が。印刷機の説明をうかがった後、アルファベットの活字を1人1人好きな言葉に組んで印刷機にセットし、5種類のコースターに印刷しました。今の印刷とは違う味わいのある文字に仕上がり、使い方を考えるのも楽しみです。

活版印刷体験 慎重にインクをつけて…
ずらりと並んだ活字 コースターの出来上がり

次に、「中綴じ製本体験 マイノートをつくろう」という体験に参加しました。中綴じとは、本を開いた状態の紙を重ねて中央部分をホチキスで留める製本方法で、雑誌やパンフレットなどに使用されています。
そうした説明をうかがった後、いざ作製。大きな紙を順番に折り、ノートの中身部分を作ります。この紙に印刷されているページを表す数字は全て字体が異なっていて、それを見るのも楽しいです。そして、たくさん用意されていた夏らしい絵柄の表紙から好きなものを選び、スタッフの方に機械でホチキス留めしていただき、完成です。
中綴じ製本を学びながら、素敵なオリジナルノートができました。

中綴じノート制作体験 どの表紙にしようかな…

その後は、展示室の見学の仕方や、代表的な展示品の説明をしていただき、各自のペースで見学。西洋で初めて活版技術で印刷されたグーテンベルクの「四十二行聖書」や、徳川家康が製作させた銅活字、杉田玄白の「解体新書」、現在も出版されている雑誌の創刊号など、授業などで聞いたことがある作品を実際に目にし、とても勉強になったようでした。
印刷や製本の歴史や文化、技術について学び、実際に体験もし、充実した1日になったことと思います。

印刷の歴史を学ぶ 手作りノートと一緒に、ハイチーズ

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