『医学部受験をするにあたって』

帝京大学医学部医学科〔一般入試〕入学           A・Kさん

私は中学1年生の頃から漠然とですが医師になりたいと考えていたので、授業をまじめに聞き、学校で出された宿題やら課題やらをきちんとこなしていました。その2つが後々の医学部合格につながったのだと思います。私は中高6年間、塾や予備校に行かず、学校の勉強しかしていませんでした。(学校で行われる講習は受けていました) 思い返してみれば、中学生の時に授業を聞く態度や家庭学習をする習慣を身に着け、高校でもそれをやり続けたことが大きかったように思います。ここから私が考えることは、基礎(基本的な事柄)が1番重要だということです。そして基礎は学校の授業で身につきます。授業をまじめに受け、内容を1つ1つ理解し覚える。(達成できても、できなくても)定期試験は満点を目指す。基礎を身に着けることが医学部へ合格するための必要条件です。というのも、医学部の試験は比較的問題数が多く、厳しい時間制限のなか、時間内にいかに多くの問題が解けるかが求められています。基礎がついていないで難しい問題をやるよりも、学校で配られた問題集を繰り返しやるほうが大切だと思います。もちろん学校の内容だけでは物足りないという人は難しい問題をやるべきです。ただ、ある程度は学校で配られた問題集、推奨される問題集を完ぺきにすれば事足りると思います。私は学校で配られたものしかやりませんでした。

基礎のほかに重要なことがあります。それは高1・高2で苦手科目を作らないこと、苦手科目がある場合は早いうちから対策をすること。医学部はほかの学部と比べて、科目数が多いです。国公立を狙うなら古文・漢文・現代文・地理もできないといけません。高3まで苦手科目を放っておくと、結局間に合わないまま受験を迎えることになります。また、医師志望の人は受験期前に「自分がどの様な医師になりたいのか」、「何のために医師になるのか」を考えてみて下さい。面接で聞かれます。その他にも「高校時代にどういったことをして、そこから何を学んだか」が聞かれます。なので高1・高2では勉強だけでなく、様々な経験をすることが大切です。小論文も早いうちからしっかり対策してください。小論文をやってきたかどうかで、受けられる大学の幅が広がります。

ここまで長々と書いてきましたが、要は高1・高2は授業をまじめに受ける+様々な経験をする。あと、将来のことを考える・小論文の練習も忘れずにする。高3は1年間のスケジュールを立て、それに沿ってひたすら勉強。それだけで十分と確信は持てませんが、少なくとも私はそれしかやらなかった気がします。あと、学校の勉強しかしなかった分、模試や過去問は解きっ放しにせず復習していました。

医学部を受験するにあたって、1つの大学にこだわり過ぎないほうがいいと思います。もちろん行きたい大学があって、それでモチベーションが上がることはいいことです。しかし医学部は倍率が高いので、数校受けて「どれか引っかからないかな」くらいがちょうどいいかもしれません。個人的にはそれくらい軽い気持ちのほうが緊張しなくて良かったです。考え方は人それぞれ違うと思うので、自分に合った気持ちの持ちようを見つけて、受験のプレッシャーに打ち勝ってください。

補足ですが、私立の医学部は学費が高いですが、奨学金制度があります。入試前に申し込む場合もあるので、情報収集はしっかりしといた方がいいですよ。

最後に、受験はただの通過点です。大学で習う量は半端なく、勉強が受験期より大変だったという声も聴きます。医師になる目標を達成するために、さらに努力をする必要があるようです。今は目の前の「大学受験」が医師になるための長い道のりの第一歩だと考えて、頑張ってください。

「グローバル社会へ向けて一人ひとりに合った進路を実現します」

今年も卒業生たちは難関国立大学をはじめそれぞれの将来の目標に沿った大学・学部に進学していきました。
このところ理系学部に進学する生徒が増えていますが、今年は特に理学部・工学部だけでなく、医・歯・薬・看護系に例年以上に進学していきました。
本校では、これまでも社会に貢献する女性の育成に尽力してまいりましたが、これから彼女たちが生きていく時代は、ますますグローバル化が進み、AIやロボットとの共存も求められる時代になっていくと考えられます。
多様化する社会のニーズに応えられるように、様々な課題を解決していく力だけでなく、様々な価値観の違いも受容できる資質が求められていくことでしょう。
わたしたちはこれからも、一人ひとりそれぞれが希望する進路の実現に尽力してまいります。

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