★★★平成25年の新春を迎えて★★★
校長 嘉 悦 克
新年明けましておめでとうございます。
一昨年、昨年と内外ともに激動の年でしたが、今年こそは日本にとっても、そして世界に於いても、未来に希望の持てる明るい一年であることを心より祈念しております。
明治36年(1903年)創立者 嘉悦 孝によって、日本で最初の女子商業学校として発足した本校は、本年10月1日に創立110周年を迎えます。100周年、150周年といった節目の周年事業とは違った形で、110年目の「マイルストーン」と位置付け、それに相応しい企画を大学・中高・法人の教職員によって構成された特別委員会を立ち上げ検討して貰っていますが、教職員だけでなく、学生、生徒も一緒に嘉悦学園全体が参画出来る形のものをと考えています。
4月から本校では、「共学だけど授業は別学」という授業形態を採用します。私学の共学校は多数ありますが、本校のシステムは日本で最初の全く新しい試みとなります。まず、中学1年生から高校1年生までのホームルームを男子クラスと女子クラスに分けます。そして、授業時間数や使う教材などカリキュラムとテスト範囲は一緒ですが、そこに向かう毎日の課題や小テストの範囲などのシラバスは各々異なります。男子にはゲーム感覚でステージをクリアして行くようなプログラムを、そして女子には出来るだけ細やかな指示でドリル式のプログラムを用意します。男子には挑戦意欲を沸かせ、女子には安心感を与えることが目的です。男子は〝ヒントを出して考えさせる〟女子は〝細かく指示を出していく〟という形で授業を進め、男女の格差による違いを上手に活用していくことで、各々の力が充分に発揮できるものと期待しています。