★【サイエンス科】★ 中学3年生ゼミ講座

 今、世の中は情報であふれています。自分の知らないことでも、インターネットからクリック一つで「あっ」という間に知ることができます。しかし、インターネットから知りえた情報が正しく、有益な情報であるとは限りません。どの情報が正しく、必要なものなのかを自身で判断する力が必要です。そのためには、各教科で学んだ知識がなければ、判断することができません。でも、世の中に出ると、国語や数学といった教科に分かれて生活しているわけではありません。自身で得た知識から、総合的に必要に応じて、正しく使うことが求められます。
また、身についた知識が本当に正しいのか、なぜ必要なのか、どのように活用したらより効果的なのか、ということを常に意識することが大切です。意識するだけではなく、確かめたり、試したり、人と意見交換してみたりといった練習が必要です。
本校の「サイエンス」教科は、世の中の様々なできごとを読み解き、自ら問題を発見・解決し、人にきちんと伝えることができる力を中心に中学3年間でトレーニングをします。

 今回は、中学3年生のサイエンス科で実施しているプログラムをご紹介します。中学3年のサイエンスは、大学で一般的に行われている「ゼミ形式」で授業を展開しています。4人の担当教員が、それぞれの専門分野に関するゼミを設け、生徒一人ひとりに個別のテーマを設定させて研究しています。この4つのゼミの大まかな研究テーマを紹介します。

山田研究室(英語科)
 「英語の習得」「英語圏の人々」「帰国生」といった言語や英語教育と、「災害時対応」「世界の経済」といった他国との様々な比較から国際関係について考えています。

福富研究室(理科)
 「紫外線」「太陽光発電」「カロリー」といった日常的な話題について、世の中にあふれている情報を精査し、データを測定するなどして検証し考えています。

河合研究室(保健体育科)
 スポーツの「歴史」「戦術」「世界のさまざなま国技」などを取り上げ、スポーツに関するさまざまな「なぜ」について考えています。

宇野研究室(国語科)
 海外で”COOL JAPAN”と称され、再評価されている「日本の伝統文化」について、実体験をふまえながら考えています。

研究室ごとにテーマは異なりますが、中1・中2で学んだ「課題解決の6ステップ」を踏まえて、一人ひとりが個別の研究課題を追究しています。11月末には中間報告会を行い、来年2月に公開研究発表会を実施する予定です。

【サイエンス課題解決の6ステップ】
①テーマを決める 

②探求方針を決める(仮説をたてる) 

③情報を集める

④情報を分析する 

⑤論理的にまとめる 

⑥振り返る

★★サイエンス科の教育方針とプログラムの内容★★
        

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