今回は本校の入学試験の一つである思考力テストについてお話します。
本校で、「思考力テスト」の前身とも言える「作文入試」を初めて
実施したのは4年前です。
知識の量などといった、蓄積してきた学習成果をみるのではなく、
入学後に伸びる潜在的な力や好奇心、あるいは自分の意見をきちんと
言える力をみたいというのが理由でした。
そして毎年、思考力テストの受験者は増え続けています。
対策講座や試験の答案などから感じられるのは、自分の意見を論理的に
伝える力を持つ受験生が増えてきているということです。
改めて思考力テストの意義と手ごたえを感じています。
本校の思考力テストは、クリティカルシンキングの手法を取り入れた設問の
流れになっていることと、答えを一つに限定しないという点で画期的な
テストだと自負しています。
もちろんテストである以上は、すべて正解というわけにはいきませんが、
自分の意見を書くタイプの問題では、論拠や具体例がしっかりと
書いてあれば、様々な意見が正解になり得ますし、比較対照したり、
あるいは分類したりするような問題においても、自分なりの基準を明確に
示した上で解答していれば正解となります。
解答者である子どもたちが自分らしさを発揮できるという点において、
とてもユニークなテストなのです。