★★★日本の教育を変える授業「サイエンス科」(中学3年生対象)★★★
中3のサイエンスでは、国語科とコラボして「批評文」を書いています。批評文を書く前には、批評の対象を「観察・分析」する方法、分析した結果を「比較」する方法をトレーニングします。
「観察・分析」のトレーニングは、絵を分析し、分析した結果を文章にまとめます。あるクラスでは、印象派の絵画ミレーの「落穂ひろい」の分析にも挑戦しました。このトレーニングをすることで、「観察・分析」ができることを生徒たちは実感します。
「比較」のトレーニングは、グラフィックオーガナイザー(思考を可視化するシート)を利用します。比較することは優劣を決めるのではなく、対象をよりよく理解するための「考える」活動であることも学びます。また、比較するときは「類似点」「相違点」の双方で比較し、「相違点」には観点を決めて比較することを学びます。
トレーニングの最後に、(教育学者のブルームの理論を参考にして作成された)「考える」活動を整理した表で、自分たちの学んだ「考える」活動を確認します。この表は、「考える」ことをより単純な活動から複雑な活動へ分類したものになっています。また、中1・中2で学んだ「考える」活動(ブレインストーミング・インタビューをする・時系列で思い出す・図表で表現する・要約する・言い換える・事実と意見を区別する・分類する・結論する・プレゼンする・判断するなど)も確認します。
この後、本格的に批評文を書いていきます。