歴史フォーラム授賞式写真

<優秀賞を受賞した宮内くんと伏木教諭>

奈良大学・奈良県主催 第9回「全国高校生歴史フォーラム」にて、5年生(高校2年生)の宮内くんが執筆した論文が、応募総数165件の中から見事、優秀賞に選ばれました!

11月21日には、奈良大学を訪問し、15分程度のプレゼンテーションを行ってきました。トップバッターながら、審査委員会には「高校生離れした報告だった」との講評を得ました。「会議の消滅の理由を探るとこの会議の性格と意義がより探れるのでは」という審査委員の質問にも宮内くんは「史料上、消滅の理由をうかがわせるものが現在見あたらないが、今後各藩の史料を探ることで、答えが見つかるかもしれない。今後の課題としたい」として、周囲を納得させていました。審査委員会の評価も大変高く、審査委員会や学長から「大学生と遜色ない」「史料を丹念に読み解いて、その史料から言えることを実証的に分析した手堅い研究である」との言葉を頂きました。

また、12月8日には岩槻区役所を訪れ、岩槻区長と話をしてきました。区長から、歴史のある岩槻の探究をしてくれたことに対して感謝の意を伝えられ、記念撮影も行いました。

本校が発行している「開智中学・高等学校通信」12月号にも、詳細が書かれています。ぜひ、ご覧ください。

※12月2日埼玉新聞でも特集されました。

 

<論文要旨>

今回の論文レポートにおいて、宮内君は、明治維新直後の混迷の中、北関東の諸藩が、明治政府の中央からの命令を待つこと無く、諸藩独自のネットワークを活用して、治安の維持や、政府の考えを汲みとっての諸藩改革を行おうとしていたこと、相互で情報を共有するシステムを構築していたことを、一次史料である「関東諸藩日記」を活用し分析し、会議の形態と意義を明らかにした。

このような「会議」の動きは全国的に見ても特徴的で、関東にこれほどの広域なネットワークがあったこと自体、大変ユニークであり、これは本レポートの大きな発見である。藩士の動きや会議の動向などを史料から分析した宮内君のレポートは歴史学研究においても興味深い視点を持っている。

ページ
TOP