12月24日(火)に、今年度において京都大学総合人間学部の桑山智成 准教授の受け持たれている「舞台芸術論演習」発表を、高校1年生有志3名、高校2年生有志12名で一般の方や学生に交じって見学させてもらいました。同授業の目的は、シェイクスピア作「マクベス」を、台詞の韻律や背後の思考・感情、アイコンタクトを考慮した上で実演し、作品の構造や演劇的性質を考察することにあります。

同授業を履修している学部2回生から修士1回生が合計11名による圧倒的なperformanceを本校生は食い入るように見学しました。数名から「90分こんなにまばたきしなかったことはなかった。目が痛い」という感想が出たことから、その素晴らしさが伺い知れました。

(一部顔を隠しています)

発表終了後は、ご厚意で質疑応答の時間を設けてもらいました。発表の内容やストーリーの裏側に迫る質問や、大学生活についても桑山先生と学生の皆さんに真摯に対応していただき、終了予定時刻を大きく超えた全体解散後も「総合人間学部を選んだ理由」「文学を研究する意義」など、個別の質問に最後の1人になるまで答えていただきました。
京都大学の学生の方からは「今目の前にあるものは、勉強でも遊びでもしっかり掴んで離さないこと」「やり足りないと思ったら、周囲がどうあれやり尽くすことが大事」と実体験に基づいて話をしていただき、桑山先生からは「SNS全盛の現代において、今回発表した学生たちのように、何語であっても「言葉」をたいせつにし、相手の目を見て話し、困っている人がいたら助け合うような人になってほしい。そういう人に京都大学を、総合人間学部を受験してほしい」というお言葉をいただきました。
京都大学を志望している、総合人間学部を志望している、文学研究を志望している、など有志生徒の参加動機は様々だったでしょうが、今日の体験を大事にして今後の行動に活かしてくれればと願います。

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