謹んでこの度の東北・関東大震災にて被災された方々へお悔やみとお見舞いを申し上げます。

東京家政学院中学高等学校の吹奏楽部は、第18回定期演奏会を急遽「がんばれ日本!がんばれ東北!チャリティコンサート」に変更して、東京から応援のメッセージを発信します。

千代田区三番町の東京家政学院中学校・高等学校では、来る2011年3月27日、午後1時から、文京シビック大ホールにおいて、恒例の第18回定期演奏会が開催される予定でした。
吹奏楽部は、2010年東京都吹奏楽コンクールに出場し金賞を受賞しました。さらに、日本管楽合奏コンテスト高等学校の部に出場しました。東北・関東大震災の起こった、3月11日午後も多くの部員が登校して来るべき演奏会に備えていました。

鉄筋コンクリートの校舎がきしむほど大きなゆれを体感し、部員の一部は帰宅困難となりましたが、副教頭・長尾顧問はじめ先生方の冷静な指導で、翌日には全員無事に帰宅しました。
時の経過につれて東北地方、北関東地方の被害の甚大さが明らかになり、被災地ではいまだに復興のめどさえつきません。こうした中で、定期演奏会について、いったんは「中止やむなし」の声もありましたが、部員たちは長尾顧問と何度も相談を重ね、「こうした時だからこそ、けっしてあきらめない応援のメッセージを東京から発信しよう!」と決意しました。

いずれの部活動にも言えることですが、その活動から相応の成果を期待するには、指導教師の叱咤だけではけして乗り越えられない壁があります。72名の中高部員のうち、9割は、吹奏楽の楽器の未経験者です。そうした部員たちが、数年の後に、都大会で金賞、全国大会に進出するほどの実力を身につけます。

顧問の長尾先生はこう語ります。「クラブ活動はそれぞれの立場で責任感や協調性、思いやりややさしさといった人として欠くことのできない大切な気持ちを身につけやすい場所であると思います。」ある意味、吹奏楽は人間成長の一手段であり、人としての成長こそが究極の目的と言えるのかもしれません。

『自分がそうされて来たように後輩を思いやる心、そこから自然とわきあがる先輩を慕う心』
『競争意識を保ちながら仲間の上達を賞賛する度量』 
『わがままをおさえ、心を一つにして曲目を仕上げる努力』 

バンド演奏の難しさと楽しさが、そこにはあります。演奏をなし終えたときの充実感は、必ずや将来の長い人生における糧となると信じています。

★東京家政学院 中学高等学校 吹奏楽部
「がんばれ日本!がんばれ東北!チャリティコンサート」
【日 時】 3月27日(日) 開場:午後1時 開演:午後1時30分
【会 場】 文京シビック 大ホール
【入場料】 無料    《チャリティ募金にご協力をお願いします》
【指 揮】 常任指揮者 長尾 宏
【客 演】 サキソフォーン奏者 三嶋 淳 氏
【曲 目】
第1部 祝典行進曲・・・三嶋 淳
「トリティコ」より・・・V.ネリベル
ハンティンドンセレブレーション・・・P.スパーク
「ビザンティンのモザイク画」よりエルサレムの宮殿・・・F.チェザリーニ
第2部 ミュージカル「ホーム」より
ディズニーメドレー2
魅惑のサキソフォーン(三嶋 淳)
ウキウキスペシャルメドレー
第3部 「交響曲第4番」より 第4楽章 P.チャイコフスキー

 

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