この度、本校の高校3年生が第22回高校生ふくし文化賞エッセイコンテスト第3分野「わたしがふくしを感じたとき―ひと・まち・暮らしのなかで―」の優秀賞に入選しました。
この作品は、選択科目「小論文講座」の課題として作成、提出したものです。
以下、受賞した生徒の言葉を紹介します。

私の『小さなサイン』という作文はそのとき感じたありのままを言葉にしました。普段うまく口に出せない自分の気持ちを、整理するために書いたものがこのように評価され、とても嬉しく思います。ふくしとは何か?そう考えた時、私は辛いとき助けてくれるものがいることだと思います。そんな思いも作文に込めました。

本校では「命の大切さ、周囲への感謝や思いやりの心」について、仏教の授業や日々の行事、日常生活を通して伝えています。人はひとりで生きていくことはできません。互いに支え合い、補い合いながら生きています。この春、本校を卒業していく生徒の心のなかに、その教えが根付いていることに喜びを感じます。卒業後も、多くの人を支え、また支えられる人になって欲しいと思います。

生徒作品はこちら

2月15日(土)に駒沢学園記念講堂にて合唱祭を行いました。
2学期から各クラスで準備を進め、クラスの仲間と協力しながら練習を重ねてきました。当日は会場に女声合唱ならではの透明感のある美しい響きが広がりました。
「賞はつくけれども、それよりもクラスの仲間と音楽を楽しめたことを大切にしてください。」と審査員の先生からの言葉があったように楽しんで歌っている人が多かったことが印象的でした。

また今年は2つのサプライズがありました。
1つ目は教員&高3有志による合唱です。生徒会からの提案で立ち上がったこの企画は先生たちと高3で進められ、通勤通学の時間に練習をしたり、生徒が帰った夜遅くに音楽室に集まってパート練習をしました。大人になると思い切り歌を歌う機会は減ってしまいますが、生徒会のステキな企画に先生たちも一生懸命練習して本番に臨みました。

2つ目は審査員のソプラノ歌手 塚本正美先生による歌の披露です。こちらも打ち合わせの際に“ 生徒に生でプロの歌声を ”という願いを快く引き受けていただき実現しました。
曲はジャンニ・スキッキより“ 私のお父さん ”、ラ・ボエームより“ 私が町を歩けば(ムゼッタのワルツ)”です。どちらもソプラノ魅力たっぷりのアリアで、圧巻の歌声に会場の全員が魅了されてしまいました。伴奏は本校講師の加瀬智子先生でした。お二人の先生方本当にどうもありがとうございました。

 

合唱祭実行委員挨拶
合唱祭実行委員挨拶

中学はコメント賞もあります
中学はコメント賞もあります

 

中学合唱
中学合唱

高校合唱
高校合唱

 

ソプラノ歌手塚本正美先生による歌の披露
ソプラノ歌手塚本正美先生による歌の披露

サプライズ合唱 教員&高3有志
サプライズ合唱 教員&高3有志

がんばれ! みんな!

 

SDGsから社会と自分を考えます。
SDGsから社会と自分を考えます。

近未来の日本に思い巡らせ、何が問題かを考えています。
近未来の日本に思い巡らせ、何が問題かを考えています。

 

未来年表を見て、意見を述べ合っています①
未来年表を見て、意見を述べ合っています①

未来年表を見て、意見を述べ合っています②
未来年表を見て、意見を述べ合っています②

高校1年生「総合的な探究の時間」で、東京都教育委員会が主催する「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」「『Deaf VR』~聞こえない・聞こえにくい世界をVRで疑似体験してみよう!」を実施しました。
VRの開発者である牧村正嗣さんの講演会とVR体験の前後半に分かれ、最後は質疑応答タイムとなりました。VR体験では、体験の前後の時間を使って、ろう・難聴児の保護者を支援する「ほっとりんく」代表のほとりさんと高校1年生の柳さんが、手話でのコミュニケーション方法について教えてくださいました。
「ろう者は拍手の音が聞こえないので、両手をひらひらと振ってくれると、ポジティブな反応をしてくれていることがわかります。」という柳さんの言葉を聞いた生徒は、その後の講演会・質疑応答タイムでも手をひらひらと振っていました。
ろう者や難聴者が普段どのような世界を生きているのか、VR体験や当事者、関係者のお話を通して知ることができました。「知らない」「わからない」ことやものに対して、人は恐怖を感じたり、拒否反応を示したり、境界を引いたりすることがあります。しかし私たちは、分かり合えない世界の中で、ともに手を取り合い支え合っていく必要があります。
今日の体験を「聞こえない・聞こえにくい世界を生きる人々とともに、より良い世界を作る」きっかけにしてもらえたならば、大変うれしく思います。

 

講演会の様子
講演会の様子

小ホールで体験
小ホールで体験

 

VR体験中
VR体験中

 

A子さんを前に、私は話しをしていました。「今、△△という問題があり、解決するためには○○したら?」と1時間近くも語りかけていました。A子さんは黙ってうなずいていたので、てっきり彼女は私の話を理解して、提案した解決策にむけて行動をしてくれるものと思っていました。ところが、翌日になってみると、私の予測を超える事態が発生しました。私がA子さんに話した事は無意味だったか、または逆効果だったのか、と思い悩みました。私が自分の指導法を見直すきっかけになった出来事です。

その後、私はコーチングを学びました。コーチングでは、相手が何か問題を抱えている場合、問題そのものよりも、相手がその問題をどのように捉え、どう感じているのかに焦点をあてます。そして相手自身がどのように問題を解決したいと思っているのか、をたずねていきます。問題が相手のものであるかぎり、解決できるのは相手だからです。 「答えは相手の中にある」のです。

コーチングでは、問題解決だけではなく、「望ましい未来を実現する、希望の言語化」もします。希望が明確に言語化されると、行動に移すことができるようになるからです。不思議なもので、自分の頭の中では漠然とした「夢」にすぎなかったものが、人に話を聴いてもらうと、雲のような形状からはっきりと形になり、実現可能なプランへと変わっていきます。私はコーチングを受けてから、長年の夢であった本の出版を、キンドルにて実現することができました。

日々の学校現場では、常にコーチングのマインドセットで生徒にあい対することは現実的でないかもしれません。良い対話をするには良い環境が必要だからです。ですが、多忙な教育現場にあっても、目の前の生徒にとって「大切なもの」は何なのか。なぜ大切なのかについて、意識を向けていきたいと思っています。

英語科 伊澤

スタートアップJr.アワードは、文部科学省が主催する学生対象のプレゼンテーション大会です。
本校では、ライフデザインやKomajo Questなどの探究型授業を中心に、さまざまなプロジェクトでプレゼンテーションを行っています。そこで、外部のコンテストで腕試しをしたい生徒を募ったところ、高校2年生の宮澤さんが名乗り出てくれましたので、第6回スタートアップJr.アワードにエントリーしました。
今年は2,214名、1,087組の参加者がいましたが、宮澤さんは見事一次審査を通過し、高校生の部ベスト10に選ばれました! 残念ながらファイナリストの3名には選ばれませんでしたが、本校の探究活動で培ったプレゼンテーション力が外部でも通用することを証明してくれました。

以下、宮澤さんのコメントです。

先生に勧められ、「楽しそうだしやってみるか」という軽い気持ちで応募しましたが、一次審査にまさか自分が選ばれるとは思いませんでした。「これはもうファイナリストを狙うしかない!」と思い、結果発表された冬休み中はコンテストのことばかり考えていました。魅力的な話し方を研究したり、資料の見やすさを一から学んだり、必要なデータや情報を集めたりと、試行錯誤を重ねました。
コンテストのテーマは「アントレプレナーシップ&ドリーム」とのことで、私は過去に不登校だった経験を活かし、不登校を減らすために学校の朝礼や終礼の時間にAIと自由に悩みを話せるアプリ「ゆあぼいす」を提案しました。ファイナリストには選ばれませんでしたが、「ゆあぼいす」の制作を通して自分自身のプレゼン力が向上しましたし、先生や親と一緒にプレゼンを作り上げていく過程が、何よりの宝物になりました。
直感的に挑戦したことが、こんなにも大きな経験になるとは思いませんでした。これからも自分の直感を信じて、挑戦を続けていこうと思います。

「ゆあぼいす」を提案した宮澤さん
「ゆあぼいす」を提案した宮澤さん

「ゆあぼいす」の起動画面
「ゆあぼいす」の起動画面

ゆあぼいすくんは、自分の気持ちを言語化するのを助けてくれます
ゆあぼいすくんは、自分の気持ちを言語化するのを助けてくれます

お釈迦さまがお涅槃にお入りになったことを記念する式典、涅槃会を行いました。

涅槃とは、サンスクリット語でニルバーナ、吹き消す・吹き消されている状態のことで、漢訳では、「寂静」と訳されます。
意味は、悩み苦しみのない安らかな状態のことです。

分かりやすく例えるなら
『鬼滅の刃』の無限列車に出てくる精神の世界、透き通った青空の世界のことと言っていいでしょう。

お釈迦さまが死ぬことで伝えていることは、
「肉体は死んでも、法身(存在)は永遠にあり続ける」をいうことです。

生まれて死ぬ、という見た目の現象と、本質は生死という見た目の現象を超えて、普遍・永遠に〈ある〉とも言えます。

私たち人間はオギャーと生まれたからには必ず息を引き取る日が来ます。
いつ最期が来てもいいように心燃やして生きること、死を通して、「今」をどう生きたらよいかを考える機会になればいいです。

生徒の感想

  • お釈迦さまの教えがあるおかげで、現代の私たちも幸せに生きるヒントを得られると考えることができた。
  • みんなが祝福の気持ちでむかえていて、とても良い空間だなと思いました。
  • 静寂な空間で仏教の深い教えに触れることができ、心が落ち着いた。精神的に豊かなひとときを過ごせたと感じた。
  • 死ぬ後を考えるよりも今をよく生きるという心を忘れないでいきたい。
  • 死ぬことは生きていく中で自然なことだから、死ぬのが怖いと怯えながら生きていくのではなく、死ぬ時に悔いが残らないような生き方になるように過ごしていきたいと思いました。
  • 死はただ悲しく辛いものだと思っていたけれど、それだけではない、幸せを噛み締めることのできることであるのだと思った。
  • お釈迦さまのようにたくさんの人から感謝されるような行いを日常生活から意識して行うことが大切なのではないかと考える。
  • 改めて生と死について考えることができた。またお釈迦さまが示した、無常と苦の教えを再確認し、自らの生き方を見つめ直すきっかけになりました。
  • 「死ぬ」がこの世に無かったら私たちは生きる意味と大切さに気づくことはないのかなと思いました。

お焼香です。
お焼香です

お経を唱えています
お経を唱えています

ご導師の法話
ご導師の法話

藤野正観画伯作・人間国宝の和紙に描かれています
藤野正観画伯作・人間国宝の和紙に描かれています

本校では毎年、夏期セミナーを利用して「薬物乱用防止標語」を作成、応募しています。
今回、中学2年生の生徒1名が、応募総数478作品の中から見事、稲城市長賞に選ばれました。稲城市長から表彰状と商品を受け取り、受賞者が一人ひとり、作品に込めた思いを述べました。生徒にとって貴重な経験となりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

令和6年度 第17回 稲城市立小・中学校合同展覧会【書き初めの部】に本校中学校代表9名が出品しました。
中三が「伝統を守る」、中二は「大志を抱く」、中一が「不言実行」を書きました。いずれも学年を代表する力作です。
令和7年2月1日(土)から2月12日(水)まで城山体験学習館にて展示されていました。

 

 

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