りんどう祭で第2外国語などの発表をした21世紀ワールドスタディーズ(21WS)、後半では世界に目を向けた探究学習をしていきます。

 

今回は中学1年生での活動の様子をお伝えします。中学1年生では、探究とはなにかという点から授業が始まりました。そこで、自分なりの問をたてるために、自分自身を中心に据えたマインドマップを作成してみました。その後グループに分かれて1分間プレゼンをしてみます。生徒は、自分が好きなことでも1分間きちんと話すことが難しい! と言っていました。皆さんだったら、どんなことをスピーチしますか?

 

探究って何するの? グループで話しました
探究って何するの? グループで話しました

まずは自分のことを知ろう!
まずは自分のことを知ろう!

 

班で1分間プレゼン
班で1分間プレゼン

プレゼン以外にも役割があります
プレゼン以外にも役割があります

 

高校2年生は道元禅師について学びました。

駒沢学園では、曹洞宗の開祖である道元禅師の教えを学びます。

8歳でお母様を亡くされた後、諸行無常を感じて出家され、比叡山で修行されました。

 

比叡山横川・ 道元禅師得度霊跡①
比叡山横川・ 道元禅師得度霊跡 ①

比叡山横川・ 道元禅師得度霊跡②
比叡山横川・ 道元禅師得度霊跡 ②

しかし、「本来本法性、天然自性身」(人は生まれながらにしてすでに清浄で、もともと悟っている)という経典の一説に疑問を抱き、解決のために宋に留学しました。
そこで年老いた典座(料理係)と出会い、対話の中で大変多くの示唆を得たのでした。

道元禅師がこの出来事を著書(『典座教訓』)で記されており、授業ではこの対話について考えました。以下原文を一部紹介します。

 

座(ぞ)云(いわ)く、六十八歳なり。
山僧云く、如何(いかん)ぞ行者(あんじゃ)人工(にんく)を使はざる。
座 云く、他(た)は是(こ)れ吾にあらず。
山僧云く、老人家(ろうにんけ)、如法(にょほう)なり、
天日(てんじつ)且(か)つ恁(かく)の
ごとく熱し、如何(いかん)ぞ恁地(かくのごとく)にする。
座 云く、更に何(いず)れの時をか待たん。

 

典座と道元禅師(新宿区・大龍寺)
典座と道元禅師(新宿区・大龍寺)

駒沢学園出版『口語訳 道元禅師の典座教訓』
駒沢学園出版『口語訳 道元禅師の典座教訓』

訳すと、
典座は「68歳です」と答えました。
そこで私(道元禅師)は「どうして見習僧か下働きの人を使わないのですか」と聞くと、
典座は「他人がやったのでは自分がやったことにはなりません」と言いました。
私は「おっしゃるとおりですが、こんなにカンカン照りの暑いときにするのですか」と尋ねました。
すると、典座は「今やらなければいつやるというのですか」と。

この対話から、考えたことを各自論述し、クラスでシェアをしました。

生徒の感想を紹介します。

 

  • 典座の言葉「他は是れ吾にあらず」は、他人の行動や考えに依存せず、自分自身の行動の重要性を強調しています。禅師の問いかけに対し、典座は「今、しなければいつやるのか」という瞬間の重要性を説いていると思いました。
    私たちはしばしば未来や他人を意識して行動を先延ばしにしますが、今この瞬間にこそ行動することが大切です。この対話から、自己の責任を理解し、即行動することは重要なのだなーと改めて感じました。(K.S)
  • 普段の生活の中でついついしなければならない事を後回しにしたり、自ら進んでやろうとせずに人任せにしていたりすることが多い中で、老典座の言葉が今の私にすごく刺さりました。そして今まで自分に甘えてしまっていたことに気づくことができました。(Y.A)
  • すぐにやらなきゃいけないことや、近いうちにやらなきゃいけないことを後回しにしてしまうと、自分が死んでしまうとなった時、そのやってなかったことが死んでもずっと後悔することになるので今、自分ができることをしたいと思いました。(Y.T)
  • 典座という役職を下に見るようなことはしないで自分が体験して得る、体でわかる(体得)ことが大切であるという言葉が心に響きました。
    自分が実際に体験しないとわからない、理解することができない事が世の中多いと思うからです。(N.T)

私たちは、つい「他人に任せちゃえばいいや」と考えますが、人生は他人に変わってもらうことは不可能です。自分は自分を引き受けて生きるしかありません。

また、「今を生きる」ことは当たり前だと思いますが、
実は私たちの思考は過去に引っ張られて後悔したり、未来に不安を抱いたりして「今ここ」にしかない肝心な「一瞬」、本来の自分を見失っているのではないでしょうか。

この一瞬を生きることがいかに大切で、心の安らぎ(平安)をもたらすか、ということを学んでいます。

 

道元禅師の肖像画(比叡山・大講堂)
道元禅師の肖像画(比叡山・大講堂)

比叡山・大講堂の像(左から日蓮聖人、道元禅師、栄西禅師、智証大師)
比叡山・大講堂の像
(左から日蓮聖人、道元禅師、栄西禅師、智証大師)

 

複数の金属イオンが含まれている混合液から、各イオンを分離する操作を系統分離といいます。今回の実験では、Ca2+、Fe3+、Cu2+、Agを含む水溶液から、それぞれのイオンを単離しました。薬品調製から実験操作まで、全て生徒が考えます。今まで学習してきた無機化合物の知識を試す、良い機会となりました。

生徒が作った水溶液。濃度計算も全て自分たちで行います。
生徒が作った水溶液。
濃度計算も全て自分たちで行います。

実験操作を考える生徒たち。今回、実験書はありません。
実験操作を考える生徒たち。
今回、実験書はありません。

ろ紙上の物質は水酸化鉄(Ⅲ)、ろ液はテトラアンミン銅(Ⅱ)イオンと思われます。
ろ紙上の物質は水酸化鉄(Ⅲ)、ろ液はテトラアンミン銅(Ⅱ)イオンと思われます。

2学期中間試験の1週間後がりんどう祭ということもあって急ピッチで準備が進められました。

下からも窓フィルムの文字が見えるように縁取り中
下からも窓フィルムの文字が見えるように縁取り中

毎年りんどう祭では様々な企画が考案され、時にはゲストもお呼びすることがあるのですが、今回は2日目、ゲストに佐久間彩加さんをお迎えしてカラオケバトルが開催されました。
4人の高校生に加え、人生で3回しかカラオケをしたことがないくらい歌が超お嫌いな先生が、「コスプレをすればなんでもできる」ということでトイストーリーのバズのコスプレをして人生で4度目のマイクを握り、大熱唱してくださいました。めちゃめちゃ盛り上がりました(が、歌い終わると恥ずかしくなったのか即座に無限の彼方(舞台袖)へ帰っていきました。)。
後日、先生に話を聞くと「来年も歌いたい」とおっしゃっていました。

佐久間さんの超近距離ライブ
佐久間さんの超近距離ライブ

バズ(先生)の決めポーズ
バズ(先生)の決めポーズ

来年のりんどう祭も期待しつつ、りんどう祭ですこーし浮ついた気持ちをしっかり通常モードに戻しながら2学期後半もなんとか頑張りたいと思います。

★令和7年度入試 生徒募集要項

令和7(2025)年度 生徒募集要項

 

【入試出願前の個別相談について】

障害等があり、受験上の配慮や入学後の修学上の配慮等を必要とする場合、本校では希望する対応が難しいこともあり得ますので、出願を考えている場合には、必ず事前にご相談ください。
★1月22日(水)推薦入試を受験される方へ

出願書類として在学中学校校長からの「推薦書」が必要となります。以下より「推薦書」をダウンロードし、在学中学校に作成を依頼してください。

推薦書のダウンロードはこちら

大学生の頃から個人でも何度か訪れた事はあったのですが、修学旅行ではバスに揺られて本島の各地を巡ります。特に沖縄戦の舞台でもある南部を訪れたことは、個人ではありませんでした。悲惨などという言葉ではとても表せない悲しい沖縄戦の事を、より深く知ることができたのは修学旅行に行けたおかげです。 今自分が元気に生きている事の有り難さ、若い生徒と自由に楽しく沖縄旅行ができた事の幸せを、改めて噛み締めています。

元々駒女には沖縄修学旅行はありませんでした。2005年にお亡くなりになった仁平井先生がハワイなどの南国リゾートやマリンスポーツが大好きで、ある時、中学で沖縄に旅行してみるのはどうか、と旅行会社さんと企画をしたのが始まりだったと記憶しています。沖縄を一緒に訪れた先生方の中には、もうお亡くなりになっている先生方もいらっしゃいます。

全員歌手なのではないかと思ってしまうほど、歌の上手なバスガイドさん、ゴーヤチャンプルーなどの地元の食材を使った新鮮で美味しい食事、エイサーの独特の踊りと唄、熱帯のカラフルな植物や珍しい海の生き物、そして何よりもどこまでも透明な海と星がいっぱいの夜の空。沖縄には人間を自然体に戻してくれるような不思議な力があると思います。

沖縄での修学旅行での出来事を一つずつ思い出してみると、仕事ではあったけれど、私も一人の人間として、自然に沖縄での日々を、中学生、高校生、先生方と感動したり、涙したりし楽しんでいたのだなという事に気付きました。大切な、かけがえのない思い出を私の人生にくれた沖縄での日々に感謝をしています。

先日BEGINのライブを見に行きました。有名な「島人の宝」が演奏された時、沖縄での修学旅行の思い出が、本当に走馬灯のように自分の中に駆け巡っているのが分かりました。旅行の間、何度聴いたか分からないくらい、この「島人の宝」を聴きました。皆さんと一緒に過ごしたこと、笑ったこと、涙したこと、怒ったこと、感動したこと、あらゆる感情が自分の中に蘇ってくるのが分かりました。

ああ私も一人の人間として、沖縄での日々を目いっぱい楽しんでいたのだなと気付けました。「なんて幸せなことなんだろう!」

一緒に行った皆さんも私のように、ふといつか旅のことを思い出して、懐かしく幸せに思ってくれたらいいなと思います。皆さんの心の中に何かが残ったのであれば、沖縄の素晴らしさを伝えたかった仁平井先生も天国で喜んでくれることでしょう。/p>

 

旅行のしおりの数々
旅行のしおりの数々

2013年 ムーンビーチホテルにて
2013年 ムーンビーチホテルにて

2023年 美ら海水族館の公園にて。伊江島が向こうに見えています。
2023年 美ら海水族館の公園にて。
伊江島が向こうに見えています。

英語科 本間

生徒広報部が、11月23日(土祝)、12月7日(土)に実施予定の高校入試説明会のPR動画を制作いたしました。
ぜひ、ご覧ください。

開催日時 11月23日(土祝)10:00〜12:00
12月7日(土)13:30〜15:30
対象 中学生とその保護者
参加方法 以下のボタンより予約専用サイト「miraicompass」にアクセスしてお申し込みください。
miraicompassをはじめて利用される方は、最初にIDの設定をお願いします。
そのIDでログインすることによりご予約いただけるようになります。
その他
  • 上履きは不要です。
  • 日程・内容は変更となる場合があります。その際は、本ページにてお知らせいたします。

詳細・ご予約はこちら

※満席になると、受付(申込状況)欄が「×」の表示になります。
その後、キャンセルが出ますと、受付(申込状況)欄が「△」の表示に変わり、ご予約が可能になります。
申し訳ありませんが、キャンセル待ちの受付はいたしておりません。
お手数ですが、適宜予約状況のご確認をお願いいたします。

今回のりんどう祭では、保健委員長からの提案があり数年ぶりに保健委員会による企画「心肺蘇生法の体験」を行いました。
どんなことをやりたいのか、どんなことを伝えたいのか、教室をどう飾り付けるのか……保健委員会を何度も開き、話し合いを重ねて当日を迎えました。

2日間で約100名近くの方が来場してくださいました。
体験してくださった方のアンケートを一部抜粋し、紹介します。

  • みんなが優しく教えてくれたので良かったです。これで人を助けられます!
  • 心肺蘇生の大切さは知っていても、することが今までなかったので、体験することができてよかったです
  • 保健委員の企画に感動しました。いざというときに体験したことを実践できるよう頑張りたいです
  • とても勉強になりました。説明がわかりやすく、曲がかかっていることでリズムがわかりやすかったです。ありがとうございました。
  • Very fun thank you!
  • 学生の頃に1~2回体験しました。社会人になると、こういった体験をする機会が全くありません。倒れている人に心肺蘇生を行うことがなくても、知識として学ぶことができました。ありがとうございました

クラスの仕事や部活の出し物で忙しい中、たくさん準備をして当日来場者の皆様に素晴らしい対応をすることができた保健委員の皆さん、大変立派でした! 準備から当日まで、本当にお疲れさまでした!

‐‐‐保健委員長より‐‐‐

保健委員では、『命を救う第一歩、心肺蘇生法の体験をここで!』というテーマを掲げ心肺蘇生法の体験ができるコーナーを企画しました。企画理由としては、心肺停止などの緊急事態の時に知識や経験などがなければ、いざとなった時に自分自身がパニック状態になり人の命は救えないし、さらには自分も危険な目に遭ってしまう可能性があるからです。計画的に準備するように工夫をしたり、掲示物などの作成では役割分担をしたりして、各クラスの準備に多く時間を充てられるよう、前々から動き始めました。初めての試みだったこともあり、計画を立てても後々からやる事に追われてしまうケースに苦労しました。お客さんを実際に対応してみて、保健委員会の中で心肺蘇生法の講習会を実施したことで本番は冷静かつ的確に対応できていたと思います。お客さんも本校の生徒に限らず若い人からお年寄りまでもが体験に来てくれました。楽しい企画が集まる中で学習系の企画を出すのは、人が集まってくれるのか不安でしたが、保健委員の協力もあり無事に終わる事ができてよかったです。

 

一番奥の部屋だったので目立つよう主張強めに……
一番奥の部屋だったので目立つよう主張強めに……

掲示物は保健委員が手分けして作成しました
掲示物は保健委員が手分けして作成しました

 

ポスターその1
ポスターその1

ポスターその2
ポスターその2

 

心肺蘇生について説明します。先生もたくさん来てくれました!
心肺蘇生について説明します。先生もたくさん来てくれました!

説明中……わかりやすかったと評判でした!
説明中……わかりやすかったと評判でした!

 

説明中その2……同級生や先輩後輩も来てくれました
説明中その2……同級生や先輩後輩も来てくれました

「駒女の真実」をご覧の皆さま、10月の後半、だんだんと肌寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

10月12日(土)、13日(日)に駒沢学園の一大イベントである「りんどう祭」が開催されました。中間テスト後ですが、みんなテスト勉強の疲れを忘れ、笑顔で準備に取り組んでいました。私も疲れを忘れて友達と一緒に準備を楽しみました。

 

シンデレラ階段のステージと講堂では、軽音楽部やバトン部、吹奏楽部に弦楽合奏部、合唱部、ダンス部、箏曲部のクラブがパフォーマンスを披露してくれました。ちなみに今年はカラオケバトルがありました!
クロージングセレモニーでは、先生の小さい頃の写真を見て先生を当てるゲームをやりましたが、会場が盛り上がり中学生も高校生も先生も楽しんでいたようでした。それにしてもまさか校長先生たちが「ハッピーエイト」なるユニットを作って、YOASOBIの「アイドル」を歌って踊ったのには本当に驚かされました。「会場が沸く」の意味を身をもって知りました。

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