前日までの不安定な天候に加えて台風の影響も懸念される中、まるでハレの日を祝うかのような快晴に恵まれ、6月7日(木)、体育祭が実施されました。
本校の体育祭は中学1~3年が学年の壁を超え、縦の繋がりのなかでそれぞれの役目を果たしていきます。この日に至るまで生徒諸君がこの体育祭という行事にどれだけ本気になって取り組み、いかに学んでくれるかを教員一同楽しみに見守ってきました。4月18日のカラー結団式から約一ヶ月半に渡り、うまくいかないことも経験しながら、それぞれのカラーがこの日までLHRや道徳、放課後の時間を利用し、練習を重ねてきました。思うようにいかぬことも乗り越えて、生徒諸君は体育祭の本番を迎えることとなりました。
「生徒たちがつくりあげる体育祭」をコンセプトに実施される本校の体育祭は、開会式から競技の進行、閉会式まですべて生徒が中心と なって運営をします。
まだ中学生ですからできない部分については教員がフォローをしていきますが、体育祭実行委員をはじめ、招集・誘導、用具、決勝審判、 放送にいたるまで、基本的にすべて生徒に動いてもらいます。
開会式も高まる気持ちと緊張感が調和した良い雰囲気で行われ、午前の部がいよいよ始まります。
まずは80m走、1000m走といった個人種目から始まりましたが、開始早々各カラーの応援は盛り上がり、続く各学年クラス対抗リレー、カラー対抗5人6脚ではグラウンド中が沸き返りました。クラブ対抗リレーでは、それぞれのクラブのパフォーマンスに拍手喝采。体育祭実行委員、各係生徒の責任ある仕事ぶりのおかげでプログラムもスムーズに進行し、予定より早い昼食。そして、午後はとうとう体育祭の目玉種目である応援合戦です。前述したように、各カラーともこの日、この瞬間のために、4月から始動し、日々励んできました。今年は3年生の先輩たちが計画的に練習をリードしてくれたおかげで、どのカラーも抜群の完成度でした。「見せ方」に工夫が凝らされた演技、笑いや感動を呼ぶパフォーマンスを繰り広げ、惜しみない拍手の量は例年以上に感じられました。その後、カラー対抗棒引き、学年対抗種目と続きます。そして、最後はカラー対抗リレーです。得点経過を見ると、なかなかの接戦で、この種目で結果が大きく左右されるという状況の中、すべての学年が全力を尽くし、素晴らしい疾走を見せてくれました。
それぞれのカラーが中3生中心に優勝を目指し、その「思い」や「熱」が1・2年生に伝わり、体育祭は今年も大盛況のうちに終えることができました。結果としては、最後のカラー対抗リレーで勝利をおさめた緑組が逆転の総合優勝。応援合戦では、どのカラーも甲乙つけがたいほどの高いレベルではありましたが、なかでも元気の良さ、演技としての美しさ、見る者を楽しませる工夫が光った黄色組が応援優勝をおさめました。