コロナ禍の影響で、一昨年度は中止、昨年度は動画形式だった本校の文化祭「芸術祭」。今年度は台風に見舞われながらも、無事に念願のLIVE開催が叶いました。各クラスの企画から、部活動の発表、有志団体による後夜祭まで、精一杯楽しんだ様子の生徒たちでした。

芸祭パンフ

 音中・音高生たちの得意分野は、このような「クリエイティブ」な目標に向かう時の自主性と集中力です。特にクラス展示では、時間が限られた中で役割分担と下準備を重ね、本番前日たったの1日(中学生は1.5日)で材料の買い出しから教室のセッティングまでを完成させ、本番2日間は手際良くシフトを組んで運営し、さらに翌日の後片付けの素早いことといったら…!アイデアが生まれて形になっていくプロセスが終始活気に満ちていて、脱帽でした。ただ、多彩な個性と才能が集っている環境でもあります。おかげで「個人を認める柔軟性」が自然に育まれる反面、「良いものを作りたい」というひとりひとりの思いも強いため、困難に直面することもあります。部活動も同様に、仲間と一緒に良いものを創造すべく試行錯誤するこのような経験は、生徒たちの将来に繋がるとても大切なものだと思います。

芸祭正門 (2)

 感染対策への配慮から、今回の芸術祭は、生徒とそのご家族のみ参加での開催となりました。本校の受験を考えてくださっている皆様にリアルタイムで鑑賞していただけなかったことは大変残念でしたが、10月1日(土)に、生徒による解説付きで動画をご視聴いただける「ミニ説明会」の機会をご用意しております。ぜひホームページからご予約の上、ご来校いただければ幸いです。

 本校の「芸術祭」は、音楽科生徒が専攻とは異なる表現にチャレンジしたり、普通科生徒が音楽やダンスと真剣に向き合ったり、普段はあまり見せないような生徒たちの姿を見ることのできる機会でもあります。中学生は一旦スイッチが入ると、クラス企画のテーマや役割になりきって周囲を驚かせる生徒がたくさんいました。様々な制約の中で「自由・自主・自律」をギリギリまで体現しようとする姿勢を目にするたび、心が熱くなります。今年度は開催できただけで感謝しなければなりませんが、来年度は、生徒たちが溢れ出るものをもっと思いきり表現でき、その成果をもっと多くの方々と共有できるような世の中になっていることを、願ってやみません。

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