5年生の現代社会の授業をのぞいてみました。いま扱っているのは哲学の分野の功利主義です。多くの生徒が自分の考えを発言し、笑いあり反論ありの活発な議論がみられました。今回の功利主義という哲学は、ベンサムの「最大多数の最大幸福」という言葉に代表されるように、喜びの総量から道徳性を判断する直感的に分かりやすいもので、初めは多くの生徒が支持していました。ところが、人間の喜びには質の違いがあるのでは?という問いから、功利主義の考え方に疑問が生じてきたようです。哲学は抽象的で難しい学問ですが、映像を利用しながら生徒たちにとって身近な問題として体験させるユニークな授業でした。

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