現在、4年生の英語では“Writers without Borders”という話を読んでいます。これは、非日本語母語話者として初めて芥川賞を受賞した、中国出身の楊逸さん、文學界新人賞を受賞したイラン出身のシリン・ネザマフィさんなど、母語以外の言語で小説を書き、名誉ある賞を受賞した作家たちの話です。二人とも、日本に来たときはほとんど日本語を話すことができませんでしたが、積極的に日本人に話しかけ、日本人の輪に入っていくことで、高度な日本語能力を有するようになりました。普段私たちは、自分たちの会話力で相手に言いたいことが伝わるのか、会話を聞き取れるのか、発音がおかしくないかなど気にするあまり、ネイティブと会話することに消極的になりがちです。しかし、臆することなく会話の機会をつかむ二人の姿勢をヒントに、生徒たちにも「国境を超越した」真の国際人になってほしいと思います。(英語科担当者談)