11月9日(金)5・6時間目、高校3年生推薦コースの授業「アカデミック・リテラシー」で「21世紀のマーケティングを考えよう」と題して、明治学院大学経済学部経営学科森田正隆先生が講演してくださいました。
ポケベルから携帯電話、そして、スマートフォンへ。目まぐるしく変化する現代社会。そんな社会で求められるのは、足が速い人?!「私たちはもともと狩りをして生きていたので、本能では狩りに適した人を理想とするが、現実は、今の社会で生き残れる人が理想とされます。」と、ユニークな例を交えながら、講演が始まりました。
ポケベルが出回った時に、ユーザーたちに見られた新しい行動について説明してくださり、生徒たちもその時代のベル友ネットワークを広げた女子高生に自分自身を重ねるようによく聞いていました。
大きな変革の中での新しいマーケティングとは、未来の製品について総合的に考えることであること。消費者が変わることによって、情報源も変わっていく。しかし、消費者の最終的な判断は家族や友人からの情報であるということには、生徒たちも大いに納得していました。和やかな雰囲気の中で、身近なものを取り上げつつ話してくださったので、経営学に興味が湧いたようです。
*生徒たちの感想を紹介します。
「昔と今の変化を詳しく知ることができた。最近、当たり前だと思っていることが、少し前は全然普及していなかったことに驚いた。」
「経営の話は、すごく難しいのかと思っていたが、自分の身近なことばかりで、話を聞いていて楽しかった。」
「昔の人がその時存在している物を使って工夫してきたことが、どんどん今につながっていて、新しい技術が生まれてきたのだと分かった。」
「大学とは教科書を丸暗記することではなく、自分の疑問を研究して調査していくところ!消費者が経済を動かすことを知った。」