11月17日(月)、主に近隣の教会から牧師や教会学校教師の方々をお招きし、情報交換を目的とした今年度2回目のキリスト教教育懇談会を行いました。

懇談会は2部構成で行われました。
第1部では、「明治学院で学んだキリスト教」をテーマに、高校3年生が自身の教会での経験や日々の学びを交えながら、明治学院で感じたキリスト教について語ってくれました。
続く第2部では、事前に各教会へお願いした「子どもたちへの取り組み」に関するアンケート結果を共有した後、小グループに分かれて、生徒も交えた懇談の時を持ちました。生徒たちの率直な意見や感想に、教会関係者の皆さまも新たな気づきや思いを抱かれたことと思います。

今後も、教会と学校との関係を大切にしながら、良い交わりの場として懇談会を継続して開催していきたいと考えています。

11月17日(月)6時間目に、本校中学3年生を対象としたキャリア講演会を実施しました。講師には、本校OBであり、設計事務所「株式会社アワーデザイン」代表取締役の廣瀬健氏をお招きしました。
 廣瀬氏には、本校在籍中の思い出から、常務取締役タウンマネージャーとして現在携わっている「株式会社まちづくり府中」での活動に至るまで、多岐にわたるお話をしていただきました。成功体験だけでなく、中学・高校・大学時代の失敗談や、今も続く本校卒業生との交友関係についても触れられ、生徒たちは興味深く耳を傾けていました。
 キャリア選択をするうえでの機会や、人との偶然の出会いの大切さなど、生徒たちにとって大変貴重なお話となりました。

10月24日(金)、推薦進学コースの高校3年生を対象に、明治学院大学国際学部国際キャリア学科 Alexander Vesey教授による「教養原論」の講義が行われました。「『国民の想像されたコミュニティー』による『他者』のイメージ作りとグローバル化におけるTransculuture(越境文化)の関係」というテーマでお話しいただきました。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 想像された共同体(imagined community)について深く考えさせられました。実際には一人ひとりが違う背景や考えを持っているのに、私はまさにそのように無意識に自分の先入観で人を想像してしまうことに気付かされました。多様性が重視される今だからこそ、改めなければいけないと感じます。グローバル化が進む現代は、多様な文化を理解し他者と向き合うチャンスでもあります。私たちはこれまでのような共同体の想像を見直し、新しい形でのコミュニティの想像が必要とされていることを学びました。私は国際キャリア学科を志望していて、大学では教員や学生が多様な文化的背景をもつ環境にあるので、より考え方を新しくしたいと思いました。これからは、多様性を大事にして新しい形のつながりを築き、国や文化の枠を越えて他者と向き合う姿勢を大切にしたいです。
  • 学校教育を通じて、国の歴史や文化、価値観、政治制度などを教え、国民としての誇りや責任感を育てる。また、テレビや、ラジオ、新聞、インターネットなどのメディアを通じて、国家の政策や成功事例を紹介し、国民としての一体感や団結を促進させ、祝日や記念日の行事を通じて、国民が共通の経験を持ち、国に対する愛国心を育てる。そして、国民が守るべき法や社会規範を通じて、国としての秩序や共通の価値観を浸透させ、国家の指導者や象徴的な人物を通じて、国民に対する精神的な結束を呼びかけることが大事であると考える。
    国民の意識が他者の感覚を生むことはそれぞれの文化の独自性を尊重し、他者を理解することが大切であるが、事情によって自分の国家の特徴や他国民との違いを強調して排他的に他者として見てしまう例も歴史上にたくさんあるということを知った。
  • 今回の講義は先生のユーモアが溢れるものだと感じられました。私が今回の講義で特に印象に残っているのは、世界というのは想像された共同体であるという点です。一つの国家内に住む人々は、互いに知らない相手であっても、同じ文化、言語、信念、法律、政府、世界観を共有していると想像するはずで、一つの共同体に属していると信じるようになる。まさにこの通りだと心から実感しました。例であげられていたそれぞれの文化の独自性を尊重することこれは大切なことである一方で、事情によって自分の国家の特徴であったり、他国民の違いを強調して排他的に他者としてみてしまうことがあるということが何より共感できました。今から80年前の日本であるのであれば日本人とアメリカ人は敵国であったのはもちろんのこと、互いに違った教育を受けて相手の尊重など微塵もない状態で教育されていたと考えると非常に感慨深いものであると感じました。

ヘボン祭では、図書委員会企画「自分の『好き』をぶつけ合え!!!」の会場として、図書館を開館しました。

館内では、以下の展示・イベントを実施しました。
・上半期貸出ランキングの掲示
・図書委員によるおすすめ本紹介展示
・「POPコンテスト」「タイトル川柳コンテスト」「しおりイラストコンテスト」の開催
・ミニ・ビブリオバトルの実施

コンテストには多くの方にご参加いただき、182名の方から投票をいただきました。
以下に、各コンテストの結果とミニ・ビブリオバトルの様子をご紹介します。
ご来館・ご投票くださったみなさま、ありがとうございました。

  • 「POP」(本紹介カード)コンテスト(9作品参加)
    本と並べて展示されたPOP(本紹介カード)に対し、「その本を読みたくなるPOP」に投票していただきました。

第1位 太宰治/ホノジロトヲジ絵『駈込み訴え』(高2作成)
第2位 加藤シゲアキ『オルタネート』(高3作成)
第3位 伊与原新『月まで三キロ』(高1作成)

  • 「タイトル川柳」コンテスト(14作品参加)
    本のタイトルを組み合わせて作った川柳に対し、印象に残った作品に投票していただきました。

第1位 「天国で 君に逢えたら 仕事くれ。」(高2作成)
第2位 「無国籍 日本で働く ムハンマド」(高2作成)
第3位 「きみの色 花が咲くとき ハーモニー」(高1作成)

  • 「しおりイラスト」コンテスト(13作品参加)
    しおりに描かれたイラストの中から、良いと思った作品に投票していただきました。

第1位:中2作成  第2位:中2作成  第3位:高1作成

 

  • ミニ・ビブリオバトル 紹介本
    本を紹介するコミュニケーションゲーム「ミニ・ビブリオバトル」を実施しました。
    紹介者(バトラー)が「おもしろい!」と思った本を順番に紹介してもらいました。それぞれの発表のあとには会場全体でその内容についてディスカッションを行いました。
    最後に、会場全員が「一番読んでみたい」と思った本に投票し、接戦の末、チャンプ本が決定しました。

≪チャンプ本≫

浅倉秋成『俺ではない炎上』(高2紹介)

≪その他の紹介本≫

坂口安吾+しきみ『桜の森の満開の下』(高2紹介)
クレハ『結界師の一輪華』(高2紹介)
有川浩『レインツリーの国』(高2紹介)
夏木志朋『Nの逸脱』(中1紹介)

 

11月1日(土)、3日(月・祝)にヘボン祭(文化祭)を行いました。
気持ちの良い秋晴れとなり、2日間合わせて大変多くの来場者にお越しいただきました。

クラスや学年、文化部を始め、様々な催しを企画している団体は、自分たちの発表の場としてのヘボン祭に全力で取り組み、 本番当日は、素晴らしい公演、展示など、これまでの練習や準備の成果を発揮することが出来ました。

11月2日(日)、江戸川区のスピアーズえどりくフィールドで東京都高校ラグビー準決勝の4試合が行われ、本校ラグビー部が東京朝鮮中高級学校に挑みました。
前半、相手の強力なフォワード陣に押し込まれ先制を許すも、すぐにトライを奪い返して同点とし、流れを引き寄せます。しかし、チャンスを生かしきれずに逆転を許し、前半を終えてリードを許す展開に。
後半も粘り強く攻め続けましたが、相手の力強いプレーに押し切られ、最終スコア12-40でノーサイドとなりました。

当日は多くの在校生、保護者、そして卒業生がスタンドから熱い声援を送ってくださり、選手たちはその応援を背に最後まで全力で戦いました。

今シーズンは、初の関東大会出場に加え、セブンス(7人制)大会でも東京都3位と大きく躍進したラグビー部。これからも引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします。

10月30日(木)、創立記念礼拝を行いました。
中学は山﨑雅男理事長、高校は鵜殿博喜学院長に、明治学院の歴史や関わった人物の紹介などをお話していただき、これまでの明治学院の歩みを知る機会となりました。

高校では礼拝後、現在は歌われていない東村山高校旧校歌を高校聖歌隊が斉唱しました。

10月26日(日)、冷たい雨が降る中、東京都中学校U15(3年生以下)、U14(2年生以下)それぞれの最終順位を決める試合が成蹊中学のグラウンドで行われました。
本校の部員6名が所属する大連合は、U14が決勝まで進出し、國學院久我山中学と対戦しました。
試合は終始互角の展開で、ノーサイド1分前まで3点をリードする見応えのある内容でしたが、最後の瞬間にトライを奪われ、15-17の2点差で惜しくも準優勝となりました。
結果はあと一歩届きませんでしたが、強豪相手に堂々と戦い抜いた選手たちの健闘をたたえたいと思います。

10月27日(月)、宗教改革記念礼拝を行いました。
中学は日本キリスト教会浦和教会の鈴木美津子牧師、高校は日本キリスト教団柿ノ木坂教会の渡邉義彦牧師にお話をしていただきました。

16世紀の初め、ドイツでマルティン・ルターは、人間が救われるために必要な働きはイエス・キリストの十字架と復活によって完全に成し遂げられていると聖書に書かれているので、私たちは「恩寵(おんちょう)のみ」「信仰のみ」によって救われるのだと確信しました。またスイスでもカルヴァンを中心にして同様な教会の改革運動が起こりましたが、当時の教会に受け入れられず、彼らは新しい教会であるプロテスタント教会を生み出しました。この改革の業を記念して礼拝をささげます。明治学院はこの宗教改革の信仰の伝統に立った学校です。

10月17日(金)、推薦進学コースの高校3年生を対象に、明治学院大学法学部法律学科の上代庸平教授による「教養原論」の講義が行われました。法律学からみた「他者」というテーマでお話しいただきました。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 法律は身近にたくさんあるのだと思いました。「法は空気のようなもの」とおっしゃっているのが印象的でした。知らないだけで、社会にはたくさんのルールや法があり、それを気付けるのには不利益を被るときいて驚きました。また、法を決める、変えるのは大変だなと思いました。世の中の人全員が賛同する法を作るのは不可能だなと思いました。選択的夫婦別姓のお話も様々な意見があるため、一つのルールは難しいと思いました。また、差別と区別の違いについても難しいと考えさせられました。等しく扱っているつもりでも、それが不平等を生んでしまうということに驚きました。元々の実力なども考慮しなくてはいけないのだと気付かされました。私には知らない法律がたくさんあって、もっと知りたいと思いました。貴重な時間でした。
  • 法律学から見た他者についての授業でまず法律は空気のようなものであってもありがたみをあまり感じないが、ないといけないものであること、法律を知らないことは有害であるということを知った。自分たちは知らずして法の恩恵を受けているため知らないではいけないとわかった。またなぜ人を殺してはいけないかで、倫理的視点ではなく、共生によって成り立つ社会に有害であるという視点も知り面白いと思った。差別と区別の違いで、合理的理由によるものは合法で区別といい、不合理的理由であると違法で差別というと知り、大切なことだと思った。そして自由と平等についての違いも勉強になった。自由は個人の問題で平等は他者との関係、相対的比較の問題としてあるとわかった。良く同じように使われてくる言葉で違い理解して使おうと思った。また名前は個人にとっての権利であるのかということを考えさせられた。
  • 法は知らずのうちに常に、私たちの暮らし生きることを支え、全ての人がその恩恵を受けていることがわかりました。また、人々を強制するだけでなく、国家権力を強制するためでもあることを改めて理解できました。また、法は国家における人間の共生を確保するために存在していると聞いて、ただ人々を強制するのでなく、社会を成り立たせるためには必要不可欠であり、全ての人が関わるものなのだと感じました。さらに、法は最低限の道徳であるという言葉が印象に残りました。私たちのとても身近である税金も法できまりがあり、強制手段が用意されていることなど、国を成り立たせ、私たちの暮らしを守るためにも必要で、決められているものだと思いました。そして、自由と平等は違い、もともと等しくないものを等しく扱ってしまうと悪平等を生むことがあり、一方が平等だということを押し付け、そのルールに従うことは平等を生むことにはならないのだと思いました。
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