10月31日(木)、創立記念礼拝を行いました。
中学は鵜殿博喜学院長、高校は山﨑雅男理事長に、明治学院の歴史や関わった人物の紹介などをお話していただき、これまでの明治学院の歩みを知る機会となりました。

高校では礼拝後、現在は歌われていない東村山高校旧校歌を高校聖歌隊が斉唱しました。

10月4日(金)、推薦進学コースの高校3年生に対して、明治学院大学心理学部心理学科教授の野村信威先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、講義が行われました。生徒たちは講義を聞き、他人の心を知るためにより有効な手法についてメリットとデメリットを考え、グループでディスカッションを行いました。意見を交換することで、課題についてより考え、自分の意見を持つことができたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 一番印象に残ったことは、他者を理解するのに必要なのは数値か語りかという問いでした。私は語りの方がその人の言葉や表情から心を知ることができるが、数値化からでは多数の意見が尊重され、少数の意見は異端者のように扱われているような気がした。他者を理解するためには個人と向き合うべきということから、語りの方が有効だと考えた。周りの人達も語りの方が他者を知ることができるという意見が多く、もっと意見が割れると思っていたので驚いた。
  • 教養とは知識の網の目で、いくつもの知識が結びついて初めて教養になるのだということを知ることができよかったです。心理学であっても、人間の心を直接観察することはできないのは、きっとその人にしかわからない感情があり、1人1人感じていることが違うからだと思いました。人のこころを数量化するのは難しいけれど、語ることによって他者を理解できるように思いました。
  • 数値化をすると根拠が存在するようになったが、詳細や人の感情の細かなところはわからない。しかし語りを聞くと細かなニュアンスが伝わりよりわかりやすくなるが、根拠はない。しかし私は語りを聞くほか、いい方法がないと思う。
  • 他者の心や、人の行動原理を理解することは心理学でも確実な結論を出すことは難しいとわかった。数量で見るか、質で見るか、その二つの違いにもメリット・デメリットが存在し、人の心は奥深いなと感じた。占いなど、統計による人の心理を見ることも、正解かは分からず、心理を読んだとは言えないと聞いて、ごまかされているなと思った。また、統計学では因果関係は分からず、相関関係までしか理解できないと知って、人の心理を理解するのは、人の真理を理解するのと同じだと考えた。
  • 私は人をすぐに数値化してしまうところがある。最初の偏見で人を嫌っていても、何回か話すたびに、その人のことが最初の偏見とガラッと変わったことが多かったので、すぐに数値化して決めることはやめようと思った。
  • 心理学はヒトのこころを言い当てられるか、という問いにはまだ答えが見つからないのが本音だと思う。事実や論理的な部分に目がいく私達が、目に見えないこころを追求し確率論で真実を言い当てることには物凄く興味を持った。また、他者を理解するのには語りが有効だと感じた。数値では読み取れない人間の本音やジェスチャー等細かい部分を探るには言葉を交わすことが必要だと思う。
  • 他者を理解するのに必要なのは「数値化」だと思う。メリットは、データとして出すことである程度の傾向や予想ができ、年代や性別などの条件を変えることでさまざまなこころを知ることができる。デメリットとして、データを出すためにさまざまな人の協力を仰いだり、時間がかかったりすることがあげられる。また、一概には人が数値化されたものに当てはまらないということだと思う。
  • 答えを見つけたり、結論づけたりすることにおいて確率的(統計)的か質的が良いかは、学問や、場面や状況によると思いました。授業に出てきたように、心理学は確率的(統計)的に真実を言い当て、医療などは統計的に考えることで答えを導きやすいが、芸術や、誰かの心が関わってくると、それは人それぞれ考え方や思いがあります。質的、語りどちらも用いるべきだと考えました。
  • 特に印象に残ったのは占いの話で、科学的根拠はないものの確率論的に真実を言い当てることが可能と聞いて、それならば本物なんていないのではないかと考えてしまった。しかし、確率的に当てるのもそれはそれで、占い師の実力なのかとも思う。
  • 語りは相手の意見を直接聴くことができるけれど、他者が話すのが苦手な場合や嘘をついている、矛盾が生まれるなど、正しい意見を聴けず他者の心を誤解して理解するデメリットがあると思った。数値化はあくまで数字であり人の心を細部まで表すことはできないし、目に見える情報だけで判断するのは人の心を理解できるとは言えないと考えた。
  • 数値化の話は心理というより数学のようで、論理的に考えていくものが多くて少し驚いた。語りの話では、当たり前に思っていたことに「物語モード」という名前が付いていて、納得できたし、科学的に考えると違う考え方ができることに初めて気づけた。大学で心理学を学んでいったら、今以上にいろんな考え方や視点が得られると思った。
  • 見せかけの相関について、統計学はとても便利でわかりやすいものであるけれど、相関関係と因果関係は同じではなく、とても興味深いと思いました。今後データがあってもその背景や状況をしっかりと理解して、結果をすぐに鵜呑みしないように気をつけたい。

高校3年生推薦進学コースの132名中89名が、10月27日(日)投開票の第50回衆議院議員総選挙に有権者として臨むことになりました。「政治・経済」の授業では、それぞれの小選挙区の候補者が掲げる政策などを調べ、地元で行われている選挙活動の状況なども加味して当選順位を予想しました。また、予想と結果を比較しながら衆院選を振り返りました。

選挙を終えた生徒の意見・感想を紹介します。

【選挙権を持つ生徒】

  • 「投票するのとても楽しかったので、また投票しに行きたい。自分の一票が結果に反映されていると思うと感慨深かった。」
  • 「今回が初めての選挙で、期日前投票に行ったが、今回授業で一人一人の政策についてしっかり調べていたから自分の理想に最も合った政党や立候補者を選ぶことができてよかったです。」
  • 「接戦があったりするので、1票の大切さがよくわかった。比例代表は全部の政党から選べるけど、小選挙区は政党が限られているので選ぶのが難しかった。」
  • 「今までそんなに選挙に興味はなかったが、今回の授業を通して選挙には行くものだという感覚になった。」
  • 「選挙権を得ても行く気は全くありませんでした。しかし、授業を通してどんな人か知ったり、みんなが行っているの聞いたりして私も行こうと思えました。行ったからこそ8時からの速報が面白かったし、来年も選挙に行こうと思えました。」
  • 「次は自分の票で、その人を勝たせてあげたい。」

【まだ選挙権を持っていない生徒】

  • 「今回の選挙はあと5日で18歳だったので参加できなくてとても悔しいです。次こそ有権者として絶対に投票します。楽しみです。」
  • 「未成年で今回の投票にはいけなかったがクラスで選挙に行った人や期日前投票に行った話をしていて前よりも興味を持ちました。」
  • 「今回は未成年だったから投票できなかったが、次の参院選では必ず投票したい。その際には各候補者の政策、過去の経歴、不祥事などいろんな角度から深めて一票を投じる人をきめたい。」

10月28日(月)、宗教改革記念礼拝を行いました。
中学は日本キリスト教団八王子教会の加藤 英徳 牧師、高校は日本キリスト教団立川教会の保科 けい子 牧師にお話をしていただきました。

16世紀の初め、ドイツでマルティン・ルターは、人間が救われるために必要な働きはイエス・キリストの十字架と復活によって完全に成し遂げられていると聖書に書かれているので、私たちは「恩寵(おんちょう)のみ」「信仰のみ」によって救われるのだと確信しました。またスイスでもカルヴァンを中心にして同様な教会の改革運動が起こりましたが、当時の教会に受け入れられず、彼らは新しい教会であるプロテスタント教会を生み出しました。この改革の業を記念して礼拝をささげます。明治学院はこの宗教改革の信仰の伝統に立った学校です。

10月18日(金)、高校2年生は東京ディズニーリゾートで学年生徒会企画行事を行いました。
午前中はキャリア学習の時間として、東京ディズニーリゾートのキャスト(従業員)の方々の動きを観察しながら、ホスピタリティ・マネジメントについて学びました。午後は自由に親睦を深め、楽しい時間を過ごしました。
今回現地で学んだ「ホスピタリティ」を11月のヘボン祭のクラス企画で活かしてゆこうと思います。

10月20日(日)に本校のグラウンドで行われた準々決勝で都立小山台を相手に47-3で快勝し、11月3日(日)にスピアーズえどりくフィールドで行われる準決勝進出を果たし、早稲田大学系属早稲田実業学校高等部と対戦します。次の相手は強豪ですが、今まで積み上げてきたものを全てぶつけて挑みます。ご都合につく方は是非ともスタジアムに足をお運びください!応援をよろしくお願い致します!!

10月8日(火)、中学2年生は東京歴史散歩に出かけました。お茶の水~湯島~上野、東京駅~皇居~銀座~上野、上野公園、深川~両国~上野の4コースに分かれて、班別に東京都内の散策を行いました。コース内の様々な博物館、神社仏閣、聖堂などを巡り、知っているようで意外と知らない東京の名所とその歴史について学びました。あいにくの雨でしたが、生徒たちは熱心に班行動と見学に取り組みました。今後、壁新聞の形で行事のまとめを行います。壁新聞は11月の文化祭で展示する予定です。

9月27日(金)、推薦進学コースの高校3年生に対して、明治学院大学心理学部教育発達学科教授の垣花真一郎先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、講義が行われました。生徒たちはまず、2名1組になって実験に取り組みました。また、動画を見て考え、自身の経験を思い出して課題について考えたのち、グループでディスカッションを行いました。他人と意見を交換することで、どのように他者を知り、接するかについて考えたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • スキーマやステレオタイプなどといった人間の偏見やそこから生まれる効果、行動について、私も無意識に行なっていることに気づいた。偏見を持ってはいけないと習ってきている現代、差別や偏見をもたないような教育や取り組みが行われている。その教育を受けてきた私ももちろん、偏見を持ちたくないと考えている。物事の本質を見抜けるように努力したい。
  • 自分が普段何気なく過ごして、抱いている第一印象が、他の人に対する偏見や差別、人を見捨てることにもつながると思う。だから、人を判断して、行動するときは、その人のことを理解して、自分ごととして捉えて能動的に行動していくことが大事だと思う。また、他の人の顔色を見て行動することや、他の人に任せるようなことはせず、自分の行動には自分自身で責任を持つべきだと思った。
  • 正常性バイアスについての動画では、自ら動く人が全くいないことに驚いた。しかし、多くの人が周りにいたら、私も自分からは動けずに合わせてしまうと思う。自分が、人を助けたらどう思われるだろうなどという考えを捨てて、人に流されず、恥ずかしがらず、勇気を持って、主体的に行動できるように心がけたい。
  • 小学生の時に血液型で人を判断することが流行って、いまだに血液型で決めてくる人がいて、少し嫌な気持ちになることがある。自分だけが気にしていることなのかと思っていたが、今日の授業で科学的根拠のない悪質なステレオタイプだと知り、このことがもっと世間というか若者たちにも広まってほしいと思った。
  • 自分がやらないといけないと思わないと人はここまで動かないものなのだと改めて気付かされた。AED利用時に名指しで指示を出すのには意味があるということがわかった。
  • ステレオタイプで人を判断することにより、あまり知らない人の印象を勝手に決めつけてしまっていることに気づいた。印象を決めつけることでいじめにつながることもあるから、相手を正しく理解することは重要だと感じた。
  • 災害時や緊急時に周りの目を気にして行動しないのではなく、自分の手で誰かを助けることが大切だと思った。きっと誰かが助けてくれるはず、自分が危険にあう必要はないと思うのではなく、積極的に自分から動くことが大切であると感じた。
  • 人間は性質上、見た目や字が汚いなどでどのような人なのかを分かった気になってしまうことが多々ある。関わりもせずに人を判断するのではなく、積極的に話したり相手の良いところを見つけたりしたい。
  • これから大学生になる私は、これからも多くの出会いを経験することがあると思っている。その際に自分の中にある固定概念や偏見にとらわれずに、多くの人と関わることが大切であると感じた。

 

 

中学野球部は、9月7日(土)~9月23日(月)に行われた11ブロック秋季新人大会で第3位になりました。また、10月12日(土)から行われる秋季都大会への出場権を獲得しました。昨年度に引き続き、2年連続の秋季都大会への出場となります。

なお、小学生を対象としたクラブ体験会を11月16日(土)の午後に予定しております。野球部も体験会に参加予定です。詳細は今後(10月中旬頃)、本校ホームページで連絡する予定ですので、ご確認の上、申し込みください。よろしくお願いいたします。

10月2日(水)、高校体育祭を行いました。

10月に入ったにもかかわらず夏のような日差しと暑さの中、高校生の体育祭実行委員の生徒を中心に、全競技を無事に実施することができました。
日ごろの練習の成果、体育の授業やクラブ活動で養ったきた力を、生徒一人一人が存分に発揮する事ができました。ご来場頂きました保護者等のみなさまの声援に感謝いたします。

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