9月16日(火)より、高校3年生 推薦進学コースの生徒に対し、明治学院大学の講義「教養原論」が始まりました。今年度の「教養原論」の講義テーマは、「『他者』と向き合う」です。
第1回は、明治学院大学 教養教育センターの鈴木陽子先生による講義全体についてのオリエンテーションでした。
まず、この講義の学び方を確認し、大学の学習管理システムを実際に使ってみました。それから、「教養がある」とはどういうことか自分で考え、続けてまわりの人と意見交換をしました。また、ことばに意識を向けることや、言語による違いについても考えました。初めての大学の講義に、緊張しながらの受講となりましたが、「学問」への新たな一歩を踏み出すことができました。
生徒の意見・感想を紹介します。
- 今回の授業を受けて、教養についての知識ももちろんですが、道徳心が大切なのだと改めて感じました。また、社会の改善に向けて努力を続けていく存在になるために必要な能力である教養を持つことができるよう、好みを超えて判断することを意識していきたいと思いました。知識が偏らないよう、無駄だとすぐ決めつけるのではなく、よく考えて様々な経験を積んでいきたいです。
- 普段何気なく使っていることばの意味を深掘りし、根本を理解する機会となりました。私自身、「教養」とは常識のある、礼儀正しい人というイメージでしたが自己形成をするための過程を意味するという定義があることは初めて知りました。また「high」と「tall」の違いなど類義語でも抽象的な概念を指す語と具体的なことを指す後という明確な違いがあることを学びました。
- 日本語と他の国の言語で一つの単語が表すものの範囲が違うというサピア=ウォーフ仮説のお話にとても興味を持った。それぞれの国の生活におけるそのものの使い方や捉えかたによって変わってくるのかなと思った。また、二つの英語の指すものの違いもとても面白かった。自分が考えていたその言葉の捉え方と周りの人の捉え方が似ているようで違い、言葉は面白いなと思った。他にどのような言語があるか、どのような言葉を使ったら人に伝わりやすいかなど知りたいことがたくさん見つかった。
- 同じ言葉でも国によってその言葉が持つ範囲、領域に違いがあるというのはとても面白いと思いました。その国で発達しているものや文化、生活に根付いているものの違いによって変わるのではないかと考えました。日本語で言えて外国語では言えないこと、その土地にしかない表現はたくさんあると思うので、翻訳を介さずに理解できるととても豊かになるのではないかと思いました。また、物の見方や考え方、角度によって生まれる言葉も変わるのだと思いました。実際、ホームステイに行った際、駐車がうまく行った時にbeautifulと言っていて、美しいという言葉の広さに驚いた思い出があるので今日言葉について学ぶことができたのでよかったです。身近な「言葉」の面白さを感じることができたので、さらに深めていきたいと思いました。