明治学院大学教授による特別講義(第4回)推薦クラス・アカデミックリテラシー
講義タイトル 『Phonetics and World Englishes』
担当 佐藤 努教授(文学部英文学科)
6月10日に今年度4回目の特別講義を実施しました。佐藤先生は音声学を専門としており、英語の方言や訛りについて研究しています。講義ではシンガポールの英語やインドの英語、アフリカの英語等について説明してくださったほか、英語の普及により消滅危機にさらされている言語の問題などについてもお話してくださいました。講義の後半は映画『My Fair Lady』を視聴しながらイギリス各地の英語の訛りについて具体的に講義をしてくださいました。以下は生徒の感想です。
○ アクセントの違いや発音で出身がわかる音声学は、本当に面白いと思いました。イギリスの中でも違いがあったりして、とても興味をもちました。ドラマや映画での発音も注意して聴いて、違いを見つけてみようと思います。
○ 音声学という言葉を初めて聴いた。いつも何気なく使っている英単語一つ一つにいろいろな発音や方言、訛りがあるのが面白い。実際に映像を見ながら学べて面白かった。
○ 音が目に見えるというのは、そういう発想が今まで私にはなかったから音声学に興味がでた。
○ 映画『My Fair Lady』を観て、男性のセリフの「言葉が階級の差」という言葉が印象に残りました。「言語が階級をつくる」「私があなたを女王にしてやる」と男性は言っていましたが、言葉を何気なく使っていたけれど、言葉というのはとても重要であると改めて学びました。
○ 英語が母国語でない国で英語を使うことにより、その国の言葉が忘れられることがあると聞き、今まで英語がいいと思っていたけれど、その英語にもデメリットがあるのだと気づいた。普段、言語をあまり意識せずに使っているが、その言語にも歴史があり、アクセントや発音が違うのだと知った。