先日の「算数」の入試問題に引き続き、今回は「理科」の入試問題を紹介します。
実は、2月1日の午前入試・午後入試の判定会議が終わった後、職員室は残った先生たちの間で「理科」の入試問題について盛り上がっていたのです。
「【2】の天文の問題、おもしろいね!」「ちょうど今、オリオン座が見えるはずですよ」
職員室にいた5人の教員がグラウンドに飛び出し、目を凝らすとはっきりとしたオリオン座を見ることができました。
「帰り道に、この星を見ている親子がいたら嬉しいなあ」

B日程理科の入試問題、大問【2】はこちらから見ることができます。

<2022年11月8日、日本で皆既月食と呼ばれる現象が見られました。右の写真はその日に、三鷹市にある国立天文台によって撮影されたものです。そして同時に、天王星食と呼ばれる現象も起きています。2つの天体現象が同時に起きることはとても珍しく、大きな話題となりました。この不思議な天体現象はどのようにして起きたのでしょう。……>

文章を読み、図を参考に、楽しみながら挑戦してみませんか?

問題を作成した先生に、どのような思いでこの問題を作ったのか聞いたところ、次のようなコメントをもらいました。

◇夜空は動いていくように見えるが、実際には僕ら地球側が動いている。自分が動いていれば相手が止まっていても動いているように見えるのである。
夜空の星座は形を保っているように見えるが、実際には地球からはるか遠くで星々は動いている。自分と相手の距離が遠ければ、相手は動いていないように見えるのである。
物事がどのように見えるかは見る人の状態によっても変わりうる。

◇11/8夜、実際に空を見上げて皆既月食を見た人は取り組みやすかっただろう。もし見てなかった人は今日でもいいから見上げてみてほしい。晴れていれば南の空にオリオン座がよく見える。1時間も見ていれば、少しずつ夜空が動いていき、地球が自転していることもよくわかる。身の回りの自然現象に目を向けてほしい。そこで何が起きているのか、なぜ起きているのかをよく観察し、思案し、味わってほしい。

(中学校副校長 堀内)

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