似顔絵1 - コピー (2)昨年7月より週1回のペースで配信してまいりました【ほりしぇん副校長の教育談義】、全43話のまとめ(2/5)となります。これまで中学生と接する中で感じてきたこと、保護者会等でお話ししてきたことを文章で残してみました。

特に第1部は中学生に、そして小中学生の保護者の皆さんにお伝えしたいことです。是非お読みいただければ嬉しく思います。

(中学校副校長 堀内雅人)

 

<第Ⅰ部> 中学生に、そして小中学生の保護者の皆さんに伝えたいこと

第9話 表現するということ

第10話  孤独の大切さ

第11話   プロセスの大切さ

第12話   迷惑をかけることの大切さ

第13話   大人になるためのステップ—教室の中のトラブルと芥川『藪の中  』

第14話   二つの眼鏡を持つことの大切さ

第15話   常識を疑うことの大切さ

第16話   対話が生まれるとき~重松清『きみの友だち』

                                    

☆まとめ 1/5 第1話~第8話

☆「明星学園中学校の教育」(動画)

似顔絵1 - コピー (2)昨年7月より週1回のペースで配信してまいりました【ほりしぇん副校長の教育談義】、全43話のまとめとなります。これまで中学生と接する中で感じてきたこと、保護者会等でお話ししてきたことを文章で残してみました。

特に第1部は中学生に、そして小中学生の保護者の皆さんにお伝えしたいことです。是非お読みいただければ嬉しく思います。

(中学校副校長 堀内雅人)

 

<第Ⅰ部> 中学生に、そして小中学生の保護者の皆さんに伝えたいこと

第1話 自分の居場所づくり

第2話 教員としての原点

第3話 「ふつう」でなければいけないか?

第4話 本当の厳しさとは何か?

第5話 学校は何のためにあるのだろう?

第6話 自由について①

第7話 自由について②

第8話 自立とは何か?

                                     

「明星学園中学校の教育」(動画)

似顔絵1 - コピー (2)昨年の7月より毎週土曜日に配信してまいりました〖ほりしぇん副校長の教育談義〗ですが、今回の第43話をもって一区切りとさせていただきます。どうもありがとうございました。

今後は日々の学校の様子を中心に情報をお届けしていきます。また来週以降、これまでの〖教育談義〗を改めてお読みいただきやすい形でご紹介できればと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。

*先週はGW中のため、配信をお休みさせていただきました。

(中学校副校長 堀内雅人)

 

11 『卒業研究』の1年

 

本校での『卒業研究』の実践は、今年で27年目を迎えました。常に試行錯誤の連続でした。これがベストであるという形には、まだまだ行きつきません。ただ、年度が替わるたびに目の前の生徒と日々向き合いながら、さらに良い方法はないかと悩み続けることができたからこそ、新旧の教員が入れ替わりつつもここまで続けることができたと、逆説めいた言い訳もできるかもしれません。

最後に、現在の中3『卒業研究』の一年間の流れをご紹介します。ただし、今後も生徒の取り組みを見ながら改善を続けていかなければならない未完のプランです。

 

① <11月下旬>中2『卒業研究ガイダンス』

中学2年生を一堂に集め、「卒業研究」に対する我々の思いと、1年間の大まかなスケジュールを伝えます。先輩の姿を漠然と眺めていた2年生もこの日から本格的にテーマ探しを始めることになります。

 

② <1月下旬>中3『卒業研究』発表会

中学3年生が1年間かけて研究してきた成果を、全員がお客さんを前にプレゼンする日です。1日目は下級生の1・2年生向けの発表です。下級生の前というのは殊のほか緊張するようです。でも、これが自信へと変わります。短いながらも質疑応答の時間には質問や感想がだされます。下級生は、一人ずつコメントカードに感想やアドバイスを記入し、発表者へと渡されます。自分の発表に関心をもってもらえているという気づきは大きな喜びであり、もっとしっかり伝えたいという積極性へとつながっていきます。また、廊下には一人一人製本した卒業論文の冊子が並んでいます。

2日目は、保護者や一般の方への発表です。保護者ボランティアの方も来てくださっています。前日の発表よりも格段にうまくなっています。緊張する場というのは、子どもたちを大きく成長させます。人前で発表することに苦手意識を持っていた生徒ほど、努力の跡が見られます。中学2年生は、そんな上級生の姿を見ながら、おぼろげながら思い描いていた次年度の自分の取り組みについて本格的に考えていくことになります。

 

③ <2月初旬>中2『テーマ相談会』

生徒たちは9年生(中3)の発表に大きな刺激を受けています。自分はこんなことをしてみたいと、すでに思っている生徒も少なくありません。しかし、思いだけではなかなか研究は進みません。生徒には挑戦してみたいテーマ、問いを複数、考えるように指示します。そしてそれに関する本をひたすら読むように勧めます。図書室には中学生でも読めるような文献を用意し、紹介してもらいます。この時期にたくさんの本を読んでおかないと、テーマ(問い)は磨かれていきません。

ボランティアの方の中には、大学などの研究機関でご自身が研究テーマを持ち、論文を書き、発表する、また学生の卒論指導をされている方も多くいらっしゃいます。第1部ではそのような方にお願いし、研究の進め方について具体的な例を挙げながらわかりやすく説明していただきます。我々中学の教員にとっても大変勉強になります。

 

今年度の第2部は生徒が13~14人程度の10グループに分かれ、学年の教員と25人のボランティアの方がそれぞれの教室に入りました。生徒が一人ずつ現段階で自分が研究しようと考えているテーマについて、今後の具体的なプランを含めプレゼンをし、ボランティアの先生との対話を全員で聞きます。なかなかスリリングなやり取りです。それぞれ貴重なアドバイスをいただきました。

私たち教員としては、お忙しい中ボランティアで来ていただくことについて大変恐縮していたのですが、「大学生と違って、中学生というのは刺激的ですね。素直で面白い発想をします。こちらが勉強になります。」「自分の子どもが中学3年になった時のことを思いながら、楽しく時間を過ごしました。」「保護者も先生たちと一緒になって、学校の取り組みをすることができるというのは素敵ですね。」そんなことを言っていただき、ホッとしたことを覚えています。

お昼をはさんで、ボランティアの先生方と我々教員とで茶話会を持ちました。生徒へのアドバイスの仕方について、印象的な生徒とのやりとり、卒研の取り組みの最も大切にしなければならない点など、和やかな雰囲気の中で語り合う貴重な時間でした。また、「研究所を見学してもらうこともできる」「このテーマなら、大学に戻って専門の先生を紹介できる」「この生徒が本当の意味での自分のテーマを見つけられるよう、引き続き相談にのってあげたい」など、これからにつながるありがたいお話もありました。ボランティアの方々には、お一人ずつ自己紹介とご自身の専門について語っていただいたのですが、それがまた面白く、お互いに好奇心を刺激される楽しい会になりました。このような取り組みは、教員にとってもボランティアの方にとっても、自分自身が楽しめるものでなければ続いていくことはないでしょう。教員にとっても大きな勉強の場となっています。

 

④ <4月初旬>中学校教員とのサイン相談会ウィーク

卒研相談カードに「テーマ」と「なぜそのテーマについて研究したいと思ったか」を記入することが、春休み中の課題になります。そのカードを持って先生に相談し、認められた場合、サインをもらえます。この1週間のうちに学年外の先生を含む3人の先生からサインをもらわなければなりません。動機があいまいであったり、実際何をしたいかがはっきりしない場合は、カードは突き返されます。職員室には再度提出に訪れ、何とかサインをもらおうと熱心に自分の思いを主張する9年生の姿が見られるようになります。今年も卒研が始まったなと教員全体で実感する時期です。

サイン相談会の前には校長・副校長を含む全教員のリストが生徒に配られます。どの先生に相談してもいいのです。彼らはここで学年外の教員と出会うことができます。また、教員リストにはその先生の専門だけでなく、個人的な興味関心についても記載されています。国語の先生が映画やアニメ、ファッションについて。英語の先生がジェンダーや貧困・環境・平和問題について。理科の先生はロックやジャズに関すること。ある数学の先生は海水魚の飼育を関心分野として挙げています。ここで生徒は先生の別の側面を見ることができます。たぶん、どの先生に相談に行こうかと緊張半分、楽しさ半分でこのリストを読んでいるのではないでしょうか。

 

⑤ <4月下旬>担当教員の決定

担当教員が決定します。ここから1月の発表会まで2人3脚の取り組みが始まります。まずは、研究の目的をはっきりさせ、漠然とであってもその目的に至る研究の流れを構想します。当初の問いが果たして研究するに値するものなのか、あるいはより具体的なテーマに絞ることはできないか、自らの問いを問い直します。また、その中に必ず実験やフィールドワーク(してみる計画)を組み入れなければなりません。

5月末には「してみる計画」企画書を提出します。年数回の担当教員との打ち合わせ会は学年で用意しますが、基本的には昼休みや放課後の時間を使って、生徒たちは担当の先生との打ち合わせを重ねていきます。

 

⑥ <6月初旬>「してみる計画」相談会

良い問いがあれば、おのずと仮説が立ちます。その仮説を検証するためには、どのような調査、取材、実験をしなければいけないか。たんに文献にあたるだけではなく、まさに自分の手や足や目や耳を使って行動する、それこそが「してみる計画」です。そのためには、さまざまな方のサポートが必要になってきます。

昨年の相談会では、生徒は10の教室に分かれました。また、中学校の全教員が各教室に割り振られました。7・8年(中1・2)はこの日短縮授業となり、中学校の全教員が9年生の教室に入ります。その上で、専門をお持ちの卒研ボランティアの皆さんがこの日は21名、学校まで足を運んでくださいました。

大学の研究者(東京工科大、東京外国語大、大妻大、目白大、一橋大、日大、東北大、元早稲田大)、恩賜上野動物園職員、裁判所、理化学研究所、元NEC専任エキスパート、小児科医、組織開発、システム開発、NHK、テクニカルライター、漫画家、エンターテイメントビジネス、絵画修復、国土交通省・・・。様々な分野のエキスパートの方々です。

生徒は一人一人、自分のテーマについて、また、どんな「してみる計画」を考えているかプレゼンしていきます。もちろん、何をしたらよいか具体化できていない生徒もいます。思いついていなければ思いついていないと、はっきり言うように指示します。ごまかすことからは何も生まれません。困っていると正直に言った方が必ず良いアドバイスをもらえます。生徒たちは互いに質問し、感想を述べあいます。その上で、教員やボランティアの方がコメントを述べます。さて、どんな「してみる計画」が実現するでしょうか?

 

⑦ <9月初旬>「してみる計画」報告会

夏休みに各自が実行した「してみる計画」の報告会です。グループごとに発表し、互いに質疑応答します。同時に、卒業論文の執筆に向け、結論に至るまでのアウトライン、「章立て」を練っていくことになります。「卒研ノート」にたくさんの文章やメモが書いてある生徒も、どれを採用し何を割愛するか決断しなければなりません。ましてや、これまでの研究の不十分さが露呈してしまった生徒にとっては、厳しい時期です。思うように進まなくなると、担当教員のところへ逆に相談に行きづらくなってしまいます。でも、そんな時こそ担当の教員とのコミュニケーションの大切さを思います。見通しが立てば、筆が進みます。

書き出すまでが最もつらい時期のようです。ある程度書き始めていくと、やっと「楽しくなってきた!」という声が聞こえてきます。

 

⑧ <11月下旬>卒業研究論文、データ提出

この時期、「初めて勉強で徹夜した!」という会話をよく耳にするようになります。あれだけ難しい顔をしていた生徒たちが、提出を済ませたとたん急にホッとした良い笑顔になります。そのような意味で締め切りがあるというのは現実問題として本当に大切だということを感じます。でも、正直なところここからが大変なのです。提出したのはいいものの、担当の先生の赤ペンがまだまだ入ります。12月の学期末は期末試験のための勉強に専念しなければなりません。実は冬休み中に学校にやって来て、担当の先生と1対1でパソコンに向かっている生徒は少なくありません。1月の始業式の日に原稿は印刷にまわします。実はこの日が前もって生徒には伝えていない内緒の締め切り日なのです。

また、冬休み中は発表用のパワーポイントのスライドづくりが課題となります。自分の研究を約5分のスライドにまとめなければなりません。ただ、論文を書き上げた生徒にとってこちらはそれほど負担ではないようです。自分で様々な工夫をします。生徒同士、教えあったりしている姿も見られます。今の中学生の、ビジュアルの面でのセンスには驚かされます。

 

⑨ <1月中旬>卒業研究発表会リハーサル

10の教室に分かれ、本番の発表を想定しながらパワーポイントでのプレゼンを行います。冬休み中に生徒たちがどのようなスライドを作ってきたか、この日明らかになります。司会やタイムキーパーも生徒が担当します。5分で収めるのは殊の外難しいようです。テンポよく話せるよう練習を重ねるか、説明の内容を一部割愛するしかありません。最も伝えたいことは何なのかが問われます。発表本番までの約1週間、真剣勝負が続きます。

 

このようにして、「中3卒業研究」の一年が終わります。そして、それは次年度の「卒業研究」の始まりの日ともなります。この実践を通してこれまで私は、さまざまな生徒と出会ってきました。そしてその生徒を通して、さまざまな方々に出会わせてもらってきました。とても豊かな営みです。

「なぜ中3に卒業研究を課すのか?」という問いは、私の中では「中学校は何のためにあるのか?」という問いと深い部分でつながります。そしてそれは中学生に最も伝えたいことでもあります。楽なことより楽しいことを!自由に生きるために、時に思い込みやうすっぺらな常識の眼鏡をはずし、世界を切り取るための複数の視点を持ってほしい。そのためにこそ、教科の授業があるのです。失敗を恐れず、自分の殻を破るために一歩、行動に移してほしい。その勇気を持てるよう、そっとその子の背中を押してあげることができる教員が私にとっての理想です。

新年度、またどのような生徒と出会うことができるでしょうか。

(完)

 

アート1アート24月20日~24日に行われた『明星学園アート展』、三鷹市芸術文化センター美術創作・展示室の広いスペースに創作活動を続ける31名の卒業生の作品が展示されました。様々なジャンルのアーティストによる協演、自由な発想と豊かな感性で生まれた素晴らしい作品展となりました。

 

アクリル絵画  /  油彩画  /  キャンパス画  /  油絵  /  紙版画  /  金属彫刻  /  キルト  /  オリジナルアクセサリー  /  オリジナルバッグ  / 写真  / イラスト  /  彫金アクセサリー  /  キャンドル /絵葉書 / 写真/ 万華鏡・・・

 

 

アート3アート4奥の部屋では『万華鏡制作』『キャンドルアート』『絵手紙』などのワークショップが開かれていました。

 

私は最終日の24日(日)に訪れましたが、世代を超えた大勢の卒業生・元保護者が集い、旧交を温めることができました。彼らの話を聞きながら、「明星すごいアーティスト情報」が次々と入ってきます。第2回のアート展が実現するだろうことを確信しました。その際は、是非皆さん足をお運びください。

アート5アート6

(中学校副校長 堀内)

現在、総合探究の中2授業『探究実践』では、「私のコミュニケーションを考える」というテーマで、体験学習を行っています。体験学習は、グループで課題を達成するとき、それぞれの人たちやグループの中で起こる影響関係に注目し、自分のコミュニケーションのあり方を考えるという課題達成の活動です。学習者は、「今ここで起こっていること」に目を向けることで自己理解・他者理解を深め、話し方や聞き方を工夫することで人との関係に変化が生まれることを体験します。

 

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OLYMPUS DIGITAL CAMERA6〜7人のチームになった生徒たちには一人一枚ずつ情報カードが渡されます。そのカードにはゼッケンをつけているランナーの絵が描かれており、『前から◯番目を走っている人のゼッケン番号を当てよ』という指示が出ます。
早速ホワイトボードとペンをもって情報を書き出していくチーム、一人ひとり順番を決めて情報を伝えるチーム、みんなが一斉にあれこれ報告するチーム、課題達成の手段はまちまちです。情報の伝え方も、「右」や「左下」というように具体的に言語化する人、ジェスチャーをする人、イラストを描く人と個性が出ます。
活動開始からほんの数分で生徒やチームに違いが現れるわけですが、この体験で最も重要なのは「今ここで起こっていること」に目を向けることです。“課題を達成しようとするあまりに誰かの気持ちを、存在を置き去りにしていないか”この視点が非常に重要となってきます。

 

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また、体験学習で重点を置くのは「振り返り」の活動です。時間をかけて、自分のコミュニケーションのあり方と向き合います。その後、書いた内容をチームで共有します。チームが前に進むきっかっけになった誰かの言葉、メンバーのよかった行動について“分かち合う”時間です。生徒同士の他者評価では、「私の質問に優しく答えてくれた」「分かりやすく情報を伝えてくれた」「正直に分からないと言ってくれた」「みんなの意見をまとめてくれた」など互いの良さを伝え合いました。最後に記入した、学んだことへのコメントがまた素晴らしい↓↓

 

 

 

 

 

 

◯ 自分の意見を言うことは大事。それと同時に他人の意見を聞いて尊重することも大事。
◯ しきりすぎなくてもみんなで進めることができる。一人でやるのでなく皆でやる。
◯ 広い視野をもち、多様な想像力を働かせることが大切だと思った。

色とりどりの好奇心を携えて生徒たちとともに探究の道を歩き始めました。

(総合探究科担当 新坂彩子)

似顔絵1 - コピー (2)〖ほりしぇん副校長の教育談義〗第42話は「卒業研究の実践」の10回目、『プレゼンテーション―「聞く力」と「コメントの力」』。今回もエピソードを交えてお話しします。

(副校長 堀内)

 

 

 

1 中学生の「卒業論文」との出会い(第33話)

2 中学生の「卒業論文」を提案(第34話)

3 早稲田中学校の実践(第35話)

4 なぜ中学生に『卒業論文』か?(第36話)

5 『卒業論文』から生徒全員の『プレゼンテーション』へ(第37話)

6 最も大切なテーマ探し~その1(第38話)

7 最も大切なテーマ探し~その2(第39話)

8 今求められるフィールドワークとしての「~してみる計画」(第40話)

9 「してみる計画」と保護者・卒業生ボランティアの役割(第41話)

 

10 プレゼンテーション―「聞く力」と「コメントの力」

 

中学3年生は、一年間の「卒業研究」の記録を論文としてまとめた後、3学期に「卒業研究発表会」を学内向け・一般(保護者等)向けと2日間にわたり実施します。12の教室に分かれ、全員が一人ずつパワーポイントを使いながらプレゼンを行うわけです。その1週間ほど前にはリハーサルがあります。生徒にとっては、緊張の日々が続きます。

生徒の最大の不安は、しっかり聞いてもらえるかということです。特に一日目の発表では下級生が聴衆です。「どうせ私の発表なんて聞いてくれる人いないよ。」「お客さん来なければいいのに。」「質問は受け付けてほしくない!」不安はどうしてもネガティブな言葉となってあらわれます。その言葉が本心でないことはわかります。最悪の状況を想像し、前もって自己防御しているのでしょう。しかし、そこから良い経験は生まれません。「良い発表をすればしっかり聞いてもらえる」という正論はこのような場合、生徒にはプレッシャーとなるだけです。担当の教員は、彼らに寄り添いながら具体的なアドバイスをしていきます。

一方、聴衆である1・2年生には当日、発表者の人数分のコメントカードが渡されます。小さいカードですが一人一人に感想を書き、発表後本人の手に渡ります。質疑応答の時間では伝えられなかったメッセージが書いてあります。発表を終えた生徒たちは、渡されたカードに目を通した瞬間、明らかに表情が変わります。一生懸命取り組んできた生徒には、それだけ中身の濃いメッセージが返ってきています。「先生、こんなこと書いてくれている!」「話したこともない7年生(中1)が放課後、相談に来てくれた。」良い聞き手は、発表者を成長させてくれます。

そのような傍から見ると何気ないやり取りが、彼らに自信を与えてくれます。「明日たくさん、お客さん来てくれるかなあ。」「伝えたいこと、いっぱいあり過ぎるんだけれど……。」「もっとうまく伝えられる言葉、ないかなあ!」同じ生徒の発言とは思えません。緊張感のある中で生徒は成長していきます。

 

ある年の「卒研発表会」二日目(保護者一般向け)のことでした。その生徒のテーマは「東日本大震災当時の問題点と今の問題点は何か」。プレゼンの前半で震災直後の流言やデマについて語り、また被災者の仮設住宅について調べたことの発表がありました。後半では実際に福島を訪れた経験が報告されました。一人暮らしをしていて震災に遭い、その当時仮設住宅に住んでいた85歳のおばあちゃん、さらには被災者でありながら支援活動を続ける「ぶらっと」のスタッフさんへのインタビューをふまえ、現在の課題とするべきことについて自分なりの考えを述べて発表を終わりました。

質疑応答の時間です。ある一人の保護者の方が挙手し、発言しました。「たった二人をインタビューしただけで、結論に持っていくのは研究として無理があるのではないでしょうか。」会場に沈黙が流れました。すると次の瞬間、別の保護者の方が手を挙げました。「私は素晴らしい発表だったと思います。実際に現地に行って人と会い、インタビューし、自分の感じたことを自分の言葉で表現する。中学生の卒業研究としては素晴らしかったと思います。」発表した女子生徒はもちろん、一瞬のうちに会場に安堵の空気が流れました。

ここで申し上げたいのは、前者の指摘が不適切で後者の感想が素晴らしいということではありません。二つの異なる意見が出たこととそのバランスのすごさです。前者の意見からは、研究とはどうあるべきかということが示されています。部分のみを取り上げて一般化してしまう危険性の例は、枚挙にいとまがありません。自らの未熟さに無自覚なまま発露される正義感は、悪意のない分、気づかぬうちに逆に大きな傷を他者に与えてしまいます。中学校段階で伝えておきたい大切なことです。でも、この時の保護者の方の言葉だけでは、本意は伝わらなかったでしょう。こんなに一生懸命取り組んできた中学生に対して厳しすぎると受け止められてしまっても、不思議のない状況でした。

それを救ってくれたのが、もう一人の保護者の方でした。多くのお客さんの前で手を挙げ発言するというのは勇気のいることです。でも、このお母さんの一言があったおかげで、発表者の生徒は多くのことを学べたのではないでしょうか。この言葉があったおかげで前者のお母さんの伝えたかったことの大切さについてその生徒と語ることができました。この日の出来事は今でも鮮明に覚えています。教員として、大人としてどんなコメントを言うか。どのような言葉を選ぶか。言葉がどのように相手に伝わっているか感じ取れているか。自己満足のコメントになっていないか。一人の力には限界があります。それをサポートしてくれる同僚の存在、保護者の皆さんの力に救われます。

*次回に続く

ダイア1ダイア23/29(火)に、9年生39人とダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で、ダイアログ・イン・ザ・ダークとダイアログ・イン・サイレンスを体験してきました。

「対話の森」は、2020年に竹芝にできた真っ暗な空間や音のない空間で、それぞれ視覚や聴覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむミュージアムです。昨年の11月に上田・小畑で体験してきましたが、たくさんの驚きと発見がありぜひ9年生にもこの時間を共有したいと思い、企画しました。当日は、日常生活の中では意識していないと通り過ぎてしまう「世界」で、いつもとは違う五感を使って“ダイアログ(対話)”する時間を楽しんできました。

報告の詳細は、こちらをご覧ください。

(中学副校長 堀内)

似顔絵1 - コピー (2)正門の桜はすっかり散ってしまいましたが、生命力あふれる新緑の季節です。様ざまな花々が咲き誇っていて井の頭の公園はとても華やかです。

私は今年度7年(中1)生の「哲学対話」の授業を担当することになりました。年度初めの授業、みんな緊張の面持ちですが、しっかり手を挙げて自分の考えを述べることのできる生徒が多く、これからの授業が本当に楽しみです。

〖ほりしぇん副校長の教育談義〗は、『中3卒業研究の実践』の9回目。今回で第41話になります。お付き合いいただき、本当にありがとうございます。

(中学校副校長 堀内雅人)

 

1 中学生の「卒業論文」との出会い(第33話)

2 中学生の「卒業論文」を提案(第34話)

3 早稲田中学校の実践(第35話)

4 なぜ中学生に『卒業論文』か?(第36話)

5 『卒業論文』から生徒全員の『プレゼンテーション』へ(第37話)

6 最も大切なテーマ探し~その1(第38話)

7 最も大切なテーマ探し~その2(第39話)

8 今求められるフィールドワークとしての「~してみる計画」(第40話)

 

9 「してみる計画」と保護者・卒業生ボランティアの役割

 

『卒業研究』において、担当教員の一番の役割は、良き聞き手であることだと思っています。生徒の研究するテーマにおいて、担当教員が専門性を持っているわけではありません。教科の授業においては、その専門性が問われます。しかし、こと『卒業研究』においては生徒の側が他者に伝える主体なわけです。「その具体例では説得力がないよ!その事実だけで一般化できるのかな? 難しくてわからない。もっと分かりやすく説明してほしいな。」担当教員は、あまり物分かりよくなってしまってはいけない気がするのです。

一方で、参考文献の見つけ方、引用するときのルール、図書館の利用の仕方など事前に指導しておかなければいけないことはもちろんあります。それらの中で、「~してみる計画」を一緒に考えてあげることの重要性はますます大きくなっています。人と人を結び付けてあげることは、研究をただの調べ学習で終わらせない重要なポイントにもなっているのです。

しかし、教員一人一人の情報、人脈には限りがあります。また、本校のように大学を持たない小さな学校においては、直接相談できる場もありません。そこで、本校では在校生の保護者の方々に向けて『卒業研究保護者ボランティア』なるものを募ったのです。専門をお持ちの方で、生徒の研究テーマについて相談にのっていただける方、現場を紹介いただき、見学やお話をうかがえる場を提供していただける方。すると、こんな方々から了解のお返事が舞い込んできました。

 

理化学研究所研究員(理論物理学)/新日鐵住金研究所(鉄づくり・鋼板の加工技術)/住友商事(環境問題・国内電力)/日本マイクロソフト(認証)/日本放送協会(報道・番組制作・情報通信)/読売新聞/朝日新聞

上智大学教員(フランス史)/一橋大学教員(数学)/日本大学教員(教育学)/大妻女子大学教員(服飾文化・デザイン)/工学院大学教員(数学)/東京外国語大学教員(言語学・ことばと文化)/目白大学教員(美術教育)/法政大学能楽研究所/武蔵野美術大学教員(芸術文化)/首都大学東京(インテリアデザイン)

日本IBM研究員/地方公務員(保育・幼児教育)/システムエンジニア(プログラミング)/テレコスタッフ株式会社(映像・ドラマ・マスメディア)/半導体設計と技術研究開発(画像処理・色の原理・視覚・Cプログラム)/生態学・動物調査/学芸員(日本考古学・遺跡訪問)/美術館博物館学芸員

縫製業(針仕事)/中国帰国者支援・交流センター/アロマテラピーインストラクター

獣医師/恩賜上野動物園飼育係/小児科医師/保健師/看護師/ろう学校/薬剤師

漫画家/ライター/翻訳家/絵本作家/フルート演奏/音楽分野におけるドイツ語通訳・翻訳/インテリアデザイン/カラーコーディネート・・・・・・

 

申し出を頂いた方の一部を紹介させていただいたわけですが、これをみるだけでも保護者の方々の多様さ、文化的な豊かさを感じずにはいられません。学校というものはどうしても閉鎖的になりがちです。同じ年齢の生徒が同じ教室に集められ、同じ方向を見ている。教員が「責任」という名のもとに生徒を囲い込んでしまう。これからの時代、学校がもっと社会に開かれ、学びの場としての可能性が広がっていくことを期待します。教員の役割が、専門の教科を教えることと同時に、開かれた学びの場へとつなぐコーディネーターの役割を果たしていくことになるのではないでしょうか。

 

保護者ボランティアや卒業生の協力者からはさまざまな、「~してみる計画」のアドバイス、紹介等をしていただきました。ここでは、担当教員から私に届いた報告の一部を紹介させていただきます。

 

◇研究テーマ:「グラフィティ」(壁の落描きアート)

卒研ボランティアの高橋のぼるさん(漫画家)からは、「黙って落書きをしたら、それがいかに素晴らしかったとしても犯罪になってしまう。でも、きちんと了解を取り、打ち合わせをした上で表現すれば、それは多くの人に喜んでもらえる作品になる。そういう経験をしてほしい」、そんなアドバイスをいただきました。 表現の実践的な研究ができる良い機会を探していたところ、高橋さんが精力的に動いて下さり、吉祥寺北口「ハモニカ横丁」のラーメン店「珍来亭」さんのシャッターに、作品を描かせて頂けるという幸運に恵まれました。デザイン画のプレゼンなど、高橋さんや店主の飯田さんと打合せを重ねた後、定休日の現場に色とりどりのカラースプレーで制作を決行。WELCOME BACK(おかえりなさい)と語りかける、鳥のカラフルなキャラクターが一気に描きあがりました。出来映えをご店主にも大変喜んで頂け、営業時間外の「お店の顔」として、親しまれる存在になることが期待されます。制作の過程は今後論文としてまとめていきます。

 

◇研究テーマ:「どうすれば読者を感動させる小説を書けるか?」

本校の卒業生(59回生)で小説家の唯野未歩子さんに会っていただくことにしました。場所は国立のロージナ茶房。山口瞳が常連だったことで有名なカフェですが、石原慎太郎が一橋大学の学生時代、芥川賞受賞作である『太陽の季節』の原稿を書いていたというお店でもあります。そんな文学の香りのする中、「小説を書くときに大切にしていることは何か?」「どうすれば人を感動させる小説を書けるのか?」といった答えづらい質問にも、雑談を交えながらお話ししてもらいました。現在の出版界の状況や編集者と作家との関係など、私も興味深く聞かせてもらいました。

 

◇研究テーマ:「人間の悪は罰することで解決できるのか」「死刑囚」

教誨(きょうかい)師の嵩海史(かさみひろし)さんのお話を伺いに、9年生(中3)2名と出かけてきました。訪問先は埼玉県東松山市の了善寺(真宗大谷派)で、嵩さんが住職をされているお寺です。教誨師という職業はあまり広く知られていませんが、刑務所で被収容者の求めに応じて宗教者として話をしたり、彼らの相談にのって社会復帰を支えたりする、といった活動をされている方々です。仏教やキリスト教を中心に、全国の刑務所で現在約1900名の教誨師の方が活動されています。

生徒たちは、事前に嵩さんへの質問を3点ずつにまとめて送り、当日は、その応答を中心にお話していただきました。たとえば、「今まで教誨をしていて1番印象に残った出来事は?」という質問や、「死刑制度は必要だと思いますか?」という、なかなか直球の問いかけもありました。嵩さんはこれらの問いに対して、一つずつ丁寧に、生徒たちにも分かりやすくお話をしていただきました。

生き急ぐように10代で2度の結婚をして刑務所に入ってきたある少女の話。殺人犯は他の受刑者に比べて警戒心が強く、なかなか心を開こうとしない人が多い印象があること。また広島の刑務所では教誨師は「お化けの話」はできない(タブー?)らしいという小話も含めて、お話しいただける範囲で、たくさんの貴重なお話を伺うことができました。

 

◇研究テーマ:「オリジナルとは何かを2020年東京五輪エンブレム問題から考える」

保護者ボランティアでデザイナーの冨宇加淳さんにお話をうかがいました。冨宇加さんの略歴とお仕事についてお話しいただいた後、あらかじめ用意しておいた質問にお答えいただきました。今回の五輪エンブレム問題をどう思うか、佐野氏のエンブレムの取り下げに賛成か反対か、普段のお仕事で模倣だといわれてしまわないためにしていることはあるか、などの質問に丁寧にお答えいただきました。

デザイナーは、クライアントの要望や納期、予算といった複数の制約がある中で作品を生み出していかなくてはならない仕事であること、今回の事件を報じたマスコミ報道の偏りの怖さ、これは自分のオリジナルデザインだというデザイナーの良心とプライドについてなど興味深いお話を次から次に聞くことができました。

そして最後には自分を知ることの大切さの話になりました。個性を大切にされてこなかったら、何が自分らしさか、何がオリジナリティかが分からなくなってしまう。生徒一人ひとりの個性を大切にする明星学園で是非、自分らしさを探求して欲しいと生徒への力強いエールをいただき、あっという間に時間が過ぎていきました。冨宇加さんの「もの作り」への純粋な気持ちが伝わってきたインタビューでした。これから結論を書いていく生徒にとって、この問題を自分に引き寄せて考える良い機会となりました。ご協力ありがとうございました。

 

◇研究テーマ:「夢に法則性はあるか」「自分に合った快適な睡眠を得るためにはどうすればよいか」「なぜ人は夢を見るのか」

夢や睡眠に関わるテーマを研究している生徒3名が筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構を訪問してきました。この研究所は、睡眠に関わるさまざまな内容を研究している施設です。館内には「夢」をモチーフにした大きなオブジェがあったりと、とても印象的な施設でした。当日は、機構長の柳沢正史先生が直接対応してくださいました。生徒が取り組んでいるテーマについて質問に答えて下さったり、関連事項を解説して下さったりと、とても丁寧に対応して頂けました。さらに実験施設を見学させて頂き、あっという間に時間が経ちました。とても充実した1日となりました。

 

◇研究テーマ:「ホームレスについて~どうしたらホームレスになれるのか~」

ホームレスに興味をもって卒業研究のテーマにしている9年(中3)生と、曙橋にあるビッグイシュー日本東京事務所に行ってきました。お話をしてくださったのは、スタッフである森さんです。「ビッグイシュー」は、ホームレスの方に雑誌を売るという仕事を提供し、自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると、そのうち180円が販売者の収入になります。

そもそも「ホームレス」は誰のことを指すのかということから始まり、ホームレス問題は、貧困問題などの社会問題の氷山の一角でしかないということをお話してくださいました。

また、ホームレスの方にとって、ビッグイシューを売るということは、単に収入を得るだけでなく、人とのつながりが大きな喜びにつながるというお話も印象的でした。その一方で、ビッグイシューを売りたいと訪ねてくるホームレスの方のうち5人中3人は、その日にいなくなってしまうそうです。それでも、来るものは拒まず去る者は追わずの方針なので気にしない。何度でもチャレンジできる場でありたい、敷居が低い場所でありたい。そして、このことをきっかけに居場所を見つけられるように寄り添っていきたいと明るく話す森さんの人柄も心に残りました。

実はお話を伺った日は休みの日で、ホームレスの方はいらっしゃらず。ホームレスの方がいるときにまたお邪魔したいという9年生。それでも今回の訪問で得るものがたくさんあったようです。彼女がどんな内容の論文に仕上げるのかが楽しみです。

そして、今回は、ガールスカウト群馬の方の訪問企画に混ぜていただき実現したものです。2人の高校生の思っていること、考えていることが聞けたことも刺激になったようです。森さん、ガールスカウト群馬のみなさん、ありがとうございました。

 

◇研究テーマ:「宗教戦争はなぜ起きるのか」/「宗教を信仰することはなぜタブー視されるのか」

「なぜオウム真理教は地下鉄サリン事件を起こしたのか」

埼玉県所沢市の宝泉寺(真言宗豊山派)を訪問し、色摩真了住職(卒業生)にお話をうかがってきました。色摩さんは、“仏教では、ものごとの原因・理由は一つとは考えず、さまざまな縁がからみあって成り立っていると考える”という仏教の教えを前置きに、生徒が事前に用意した質問について、一つずつ丁寧に答えていただきました。

 

◇研究テーマ:「刑務所」「教誨師」「死刑制度」

東京地方裁判所に9年生(中3)4名と裁判の傍聴へ行ってきました(霞ヶ関)。皆で相談して、810号法廷で行われていた傷害致死事件の審理を傍聴しました。

いわゆる裁判員裁判で、私たちが傍聴したときは、証拠品の確認や証人尋問が行われていました。裁判官・裁判員/検察/被告・弁護人の3者の間で交わされるやり取りは、まさに丁々発止、手に汗を握るような雰囲気でした。生徒たちは、普段はなかなか知りえない裁判の現場にふれて刺激を受けたり、検察側にわざと意地悪な質問をする弁護人に(そうとは知らずに)軽く憤ってみたりと、学び・感じるところの多い見学になりました。

生徒たちの研究テーマは、刑務所・教誨師・死刑制度など様々ですが、4人とも、司法関係をテーマとしている点で共通しています。まずは9月半ばの卒研中間発表会を目指して、見学の成果を活かして欲しいと思います。

 

◇研究テーマ:『里親制度、養子縁組、特別養子縁組。親子にとって最善の制度はどのようなものなのか』『なぜ子どもには家庭が必要なのか?』

保護者ボランティアの方の紹介で、東京外語大学を訪問。田島充士先生(心理学博士・学校心理士)にお話をうかがいました。

 

◇研究テーマ:『過激派組織「イスラム国」の実態とは?~イスラム教を背景に考える~』

保護者ボランティアの方の紹介で、東京外国語大学を訪問。飯塚正人先生(イスラム研究)にお話をうかがいました。

 

◇研究テーマ:『忘れるというはたらきに、何か意味があるのか?』『なぜ脳は100%使えないのか?』/『脳について』

保護者ボランティアの方が勤務されている理化学研究所脳科学総合研究センター(和光市)を訪問、ブレインボックスで脳科学分野のさまざまな研究成果を学ぶとともに、研究員の方には多くの質問に答えていただきました。

 

◇研究テーマ:『今の日本の安全はどこへ行ってしまうのか(安全保障政策)』

上智大学(四谷キャンパス)を訪問、樋渡由美先生(安全保障)からお話をうかがうことができました。「安全保障についてはさまざまな立場があるけれども、研究を進める上では多様な意見や考え方を聴いてみる方がいいよ」という卒研保護者ボランティアの方の紹介で、訪問が実現しました。生徒は6つほど質問を用意していきましたが、樋渡先生はゆっくり時間をかけて、一つずつ分かりやすく丁寧に答えて下さいました。世界の情勢を語るときは真剣な表情で、しかし生徒をまるでご自分の学生のように親しく接していただいたことが、印象的でした。

 

*次回に続く

東大教養学部「高校生と大学生のための金曜特別講座」は、高校生だけではなく中学生・一般の方も参加できる講座です。かねてより、中学生の中で希望者がいて引率できる教員がいた場合は、駒場キャンパスまで授業を受けに引率していました。。
ところが現在、コロナの影響ですべてインターネット受講となっています。

明星学園では東京大学と協定を締結し、生徒・保護者の皆さんに希望がある場合、視聴ができることになりました。

詳しくは、こちら「中学校ニュース」をご覧ください。

(中学校副校長 堀内)

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4月9日(土)、2022年度『中学校入学式』が無事行われました。
感染症予防対策のため、在校生の全員参加は叶いませんでしたが、入学式実行委員のメンバーが会場のセッティングから新入生への説明・誘導・式典の司会等、式を支えてくれました。
朝早く新入生の入る教室(4教室)をのぞくと、実行委員による祝賀黒板アートが描かれていました。

自治会長がお祝いの言葉と共に自らの経験から伝えることのできるアドバイス、それでいて緊張している新入生の心をほっとさせるような話をすると、今度は新入生代表の二人が応えます。自分の夢、中学校での生活について力強く語ったかと思うと、ユーモアたっぷりの語りがあったりします。とても温かな空気に包まれました。

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さらに、和太鼓部と弦楽器のみで編成したアンサンブル部が、式に花を添えてくれました。

今日からは全学年がそろい、学校生活がスタートしました。
ワクワクドキドキすることがたくさんありますように。

(中学校副校長 堀内)

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