Apr_13_2015

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こんにちは。本日は三連休の真っ只中ですね。。その影響からか、普段の休日よりも上野原を通る中央本線が混でいましたね。さて、本日ラグビー部全国高等学校ラグビーフットボール大会山梨県予選の準決勝が行われ、本校ラグビー部が出場しました。本校の元教諭の手塚先生が試合のコメントを書いて下さいましたので、ご紹介します。

平成29年度全国高等学校総合体育大会ラグビー競技
本 校 前半 33 73 日川高等学校
後半 40

手塚秀昭のホイッスル

第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会山梨県予選

日川の厚い壁に屈す!!

        日大明誠フィフティーンに健闘の拍手

第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会(平成29年度全国高等学校総合体育大会ラグビー競技)山梨県予選は、4日、御勅使南公園ラグビー場で準決勝2試合が行われ決勝進出2校が決定した。

準決勝の相手は伝統校日川高校(以下日川)である。公立の進学校であり、かつては、“花園”でその名を轟かせた強豪でもある。最近、全国では上位の成績を収められなくなってきているが、個々の能力は高いものがあり、本校のプレーがどれだけ通用するかその試金石とも言える一戦であった。

本校のキックオフのボールをお互いにキックの応酬で相手陣内に攻め入り、静かな序盤であった。3分、本校はマイボールラインアウトを右に展開、ライン攻撃から日川BKライン裏へのショートパントキックなど、緊張感もなく動きの良いプレーがあった。5分には、ラインアウトからモールを形成し敵陣22mライン付近のまで攻撃したが、ノット・リリース•ザ・ボール(タックルされ倒れた選手がボールを離さない)の痛恨の反則でチャンスを逸した。一進一退の攻防が続く中、試合が動いたのは9分、日川は本校陣内左ラインアウトからフェイズ(攻撃)を重ねBKラインにFWの選手を残し、右隅へのトライが決まったかに見えたが直前のパスがスローフォワードの反則があり、アドバンテージルール(反則を受けたチームが不利益を被るまでプレーを続行できる)の適用により元の位置に戻ってのPKを素早く展開し左隅にトライし、5−0(ゴール不成功)。その後、本校はFB月田のロングキックなどで攻め込むがチャンスを作れなかった。日川は13分、ナンバー⑧の突破から大きくラインブレイクし、本校ゴール前のラックから左へ展開、飛ばしパスを使いトライ、12−0(ゴール成功)となった。16分、本校はマイボールスクラムからフェイズを重ね、ハイパントを織り交ぜながら攻め、相手のノックオンを誘い、スクラムのマイボールを、⑩小宮山から⑮月田へのパスが通りラックとなったが、その密集に横から入るオフサイドの反則で得点のチャンスを逃した。18分には、相手陣内中央やや入った地点からPKを狙ったが、距離は十分に届いていたがポスト右を僅かに外れた。21分、本校のPKの反則に素早く反応した⑨が左へ展開、一旦中央付近に位置を変えそのラックから再度左へ展開しトライ、19−0(ゴール成功)となった。その後も日川は攻撃の手を休めず、本校がBKの外の展開に対応していた隙を狙って、ナンバー⑧がラックサイドなどの近場を縦突進で攻め、24分、ラインアウトからの早めのパスをライン参加のFWの選手を含め、人数を余らしてのトライ、26—0(ゴール不成功)となった。点数が離されたが集中したプレーを続ける本校は、日川の攻撃に怯むことなくタックルを決め、時折⑫小池、⑬富澤を使って突破を図るが相手の集散の早さに反則で得点できなかった。終了近くには、マイボールスクラムをターンオーバー(攻撃していたチームが相手チームにボールを奪われ攻撃権が移る)され、そのPKをタッチに蹴り出され、そこからの連続攻撃を捨て身のタックルで防いだが、BKとFW一体となった攻撃で中央にトライされ、33—0(ゴール成功)で前半を終了した。

ハーフタイムで前半のプレーを確認して後半に挑んだ本校だが、開始2分、日川はスクラムからフェイズを4度重ね、スピード豊かなライン攻撃を続け本校も果敢なタックルで挑むが、タックルポイントへの人数が少ないため、早い球出しを止めることが出来ずに数的有利の状態を作られ左にトライ、40—0(ゴール成功)となった。日川は4分、PKからの本校陣5m付近のラインアウトからモールをそのまま押し込みトライし、47−0(ゴール成功)。敵陣での攻撃を何とか続けたい本校は、サポートする選手が遅れ始め、攻撃の選手が孤立する場面が多くなり、月田のキックもよく分析していた相手のマークに遭い、卓越したキック処理の前に攻撃の芽を摘まれた。10分にも、中央付近での本校の反則から、又もや素早い展開から⑦に中央突破され、大きく左から右に展開され右隅にトライ、54−0(ゴール成功)。14分、本校はライン攻撃に転じ、⑫小池をダミーに使い⑬富澤の縦突進を仕掛けたが得点ならず。日川は16分、中央スクラムから左へ展開、⑦が中央突破、⑨が判断よく左へ展開しトライ、61−0(ゴール成功)。本校は20分、ラインアウトから1回縦を突きラックからの月田のキックがタッチを割らず、その後のラックをターンオーバーされ、⑨からスピンの効いたパスでスピードに乗ったBK陣が走りスクラムから⑦の突進を許しトライ、68—0(ゴール成功)。終了間際、又もやターンオーバーされインゴールへのパントキックを押さえ込まれ、73−0(ゴール不成功)となりここでタイムアップの笛となり無念の敗戦となった。

この試合を振り返ってみて、本校は生命線であるタックルの成功率は高かったが、日川の運動量が勝り、そのタックルポイントへの集散が遅れ選手が孤立し、反則などでリズムを掴みきれなかった。又、月田へのマークも厳しく以前の試合では有効なキックも、相手の処理がスムーズで攻撃の起点とはならず、チームの総合力(ラグビースキル・フィジカル・運動量・その他)の差が試合の勝敗をわけた。ラグビーは多人数で行うスポーツであり、試合中、コーチ陣席はスタンドに設置され通常は指示など届かず、それ故、主将又はゲームリーダーがまとめ、選手自身で判断しなければならない過酷なものである。その点日川は、⑨飯沼がU-18日本代表選手で夏のフランス遠征での経験も豊富であり、オーソドックスにBKにボールを供給し、スピンの効いたパスで受ける選手のスピードを落とさせずラインブレイクを容易にさせた。また、PKから機を見ての素早い仕掛けも判断がよく攻撃にアクセントをつけていた。そのチームに、点数が離されても全員で戦う姿勢を持ち続け、集中力を最後まで切らさずに強豪日川に真っ向立ち向かった“勇気”と“闘争心”は、前回と同様に試合会場に駆けつけ応援した本校生徒有志、OB、保護者他約170名の胸には強く響きわたったに違いない。現在全国で名だたるチームでも、過去の歴史をたどると、無名の頃は大差での負けを多く経験してきている。本校は、最近徐々に力を付けてきて、過去においての「悲願の1勝」を通過し、今回の準決勝進出からこの先一歩一歩階段を登り詰め、次は決勝進出、そして“花園へ”と大きな夢の実現が間近に迫っていることは誰もが確信しているはずである。

先発メンバー(学年)
1(左プロップ) 森 原 大 樹(3年)
2(フッカー) 八 木 祥 樹(2年)→横 島 拓 都(1年)
3(右プロップ) 橋 本 祐 輝(3年)
4(左ロック) 増 田 遥 空(2年)
5(右ロック) 志 賀 景 磨(3年)
6(左フランカー) 星 野 柊 人(3年)
7(右フランカー) 荒 木 良 太(2年)→五十嵐 大 輔(2年)
8(No.8) 坂   拓 磨(3年)
9(スクラム・ハーフ) 髙 橋 徹 平(3年)
10(スタンド・オフ) 小宮山 竜 樹(2年)
11(左ウイング) 中 村 涼 芽(2年)→佐 橋 隼 人(1年)
12(左センター) 小 池 雄 大(3年)
13(右センター) 富 澤 俊 介(3年)
14(左ウイング) 千 葉   匠(3年)
15(フルバック) 月 田 翔 太(1年)
16(リザーブ) 横 島 拓 都(1年)
17(リザーブ) 五十嵐 大 輔(2年)
18(リザーブ) 石 川   源(1年)
19(リザーブ) 磯 辺 隼 人(2年)
20(リザーブ) 宮 崎 知 寛(1年)
21(リザーブ) 仲 唐 琉 矢(1年)
22(リザーブ) 小 林 峻 也(1年)
23(リザーブ) 佐 橋 隼 人(1年)
24(リザーブ) 近 藤 秀 輔(2年)

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