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本日の記事は全国高校サッカー選手権大会の山梨県大会準々決勝に挑んだサッカー部の試合の模様をお伝えします。観戦記はいつものように本校元教諭でサッカー部顧問だった手塚先生です。。どうぞご覧ください。

2018 第97回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会 準々決勝
日大明誠 前半 韮  崎
後半 0

手塚秀昭のホイッスル

2018 第97回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会 3回戦

2戦連続の逆転勝利!!

2大会ぶりの準決勝進出

tezuka

第97回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会4日目は、27日、韮崎中央公園陸上競技場並びに同芝生広場で準々決勝4試合が行われ、第1~第4シード校がそれぞれ順当に勝ち準決勝に駒を進めた。

準々決勝の相手は、公立高校の雄である韮崎高等学校(以下韮崎)であった。常勝を宿命づけられている伝統校の韮崎は、最近、各大会において覇者の立場から遠のき、地元住民の絶大な期待に応えられない状態が続き、今大会は第5シードで登場し3回戦では接戦を制し勝ち上がってきた。

ピッチ状態は最高のコンディションの中、本校のキックオフで開始された。韮崎は予想通り本校DFラインの裏へ早めに蹴り込み、1分、左サイドの突破からクロスがゴール前に通るがものに出来ず、その後も4分に左からのCK、6分には左からのFK等で試合の主導権を握った。対する本校は4-1-4-1の陣形臨んだが、韮崎のロングフィードにDFラインを押し上げられず、DF陣からのビルドアップがなかなか出来なかった。試合が動いたのは12分、韮崎は、それまでの攻撃と同様の左サイドからのクロスを、杉田がゴール正面から豪快にヘッディングシュートを決め先制点を挙げた。劣勢ながらも韮崎陣僅かに入った地点からも西野のロングスローからチャンスを掴みかけた。23分、カウンターから左サイドの高い位置(韮崎ゴール寄り)にいた福井にパスが通り、DFを剥がしシュートを打つも韮崎DFの体を張ったブロックに防がれた。その後は再三再四ロングスローでチャンスを迎えたが得点までには至らなかった。

後半に入ると、前半からの韮崎のDFライン裏へのシンプルな攻撃に慣れ始め、ルーズボール(両チームがキープ出来ない状態にあるボール)を拾い始め、一人目の選手交代を挟み攻勢に転じ始めた。4分、5分、6分、8分、11分、12分、13分のそれぞれもゴール前でチャンスがあったが得点には至らなかった。韮崎が攻勢に出た矢先の19分、左FKからゴール前の混戦となり交代した五十嵐がこぼれ球をシュート、狭い間隔を抜けたボールは右ポスト内側に当たりゴールに吸い込まれ試合は振り出しに戻った。同点にされた韮崎は縦一辺倒から細かくパスを繋ぎ、22分、24分、27分にFK等でチャンスを迎えるが得点ならず、韮崎が選手交代で何とかリズムを掴もうとした矢先の33分、本校の攻撃の大きな武器である西野の右からのロングスローがゴール前に流れ、橋本が混戦から決めこれが決勝点となった。

この試合、齋藤を先発からボランチで起用し韮崎FWをセンターバックと共同で抑えに行く作戦を立てた。最初は、韮崎の徹底したDFライン裏へのロングパスで、本校DFがラインを押し上げられず、中盤でのセカンドボールを拾うのに苦心した。しかし、韮崎の中盤を省略し最短距離の縦パス攻撃も表裏一体となり、いつしかその単調な攻めにも徐々に慣れて決定的な場面を多くは作らせなかった。攻撃面では何といっても西野のロングスローが特筆された。そのプレーは、まるでボディーブローを浴び続けたボクサーのように徐々に韮崎の各選手にプレッシャーとなり、ボールの軌道が山なりでなくライナー性で飛び、その上、ルール上オフサイドの反則が成立しないためCKと同様にゴール前に人数を多く配置出来る攻撃の大きなアドヴァンテ一ジとなっていた。前の試合2得点の橋本が今日も決勝点を挙げ、2試合連続の逆転勝ちでチーム状態は頂点を目指し一歩一歩確実にアップしている。

(元日大明誠高等学校教諭)

先発メンバー(学年)⇒交代(交代時間)
GK ①二 上(2)
DF ②福 井(3)
DF ③西 野(2)  →  ⑬山口(後40+1)
DF ④根 田(3)
DF ⑤池 田(3)
MF ⑥齋 藤(2)
MF ⑦佐々木(3) ⑯赤津(後38)
MF ⑧横 瀨(3)
MF ⑨藤 田(3) ⑲五十嵐(後27)
FW ⑩橋 本(3)
MF ⑪嶋 野(3) ⑱渡辺(後38)
リザーブメンバー
DF ⑫石 井(2)
DF ⑬山 口(3)
MF ⑭仁井部(3)
MF ⑮加 藤(2)
MF ⑯赤 津(3)
GK ⑰菅 野(3)
MF ⑱渡 辺(3)
FW ⑲五十嵐(1)
FW ⑳田 畑(3)
に

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