2022_03_26

こんばんは。本日行われたサッカー部の県総体についてお伝えします。報告してくれるのは明誠高校元教諭の手塚先生です。

令和4年度 第74回県高校総体サッカー競技大会兼関東大会予選

怒涛の4ゴールで、突き放す!!

甲府工を下し、関東代表決定戦に進出!
令和4年度 第74回県高校総体サッカー競技大会兼関東大会予選
日大明誠 前半 東海甲府
後半

手塚秀昭のホイッスル

tezuka

令和4年度県高校総体サッカー競技大会兼関東大会予選4日目は、2会場で4試合が行われベスト4が決定した。快晴の韮崎中央公園、久しぶりに応援(サッカー部員並びに3年生の保護者限定)が解禁され、準々決勝が行われた隣り合わせに位置する2会場は熱気に包まれていた。

昨年の全国高校サッカー選手権予選準決勝のスタメン4名とサブメンバー2名が今試合で先発し、試合経験豊かな布陣で甲府工業高等学校(以下、甲工)との戦いに挑んだ。甲工は奪ったボールを手間暇かけずにシンプルに前線にフィードし、BKラインの上げ下げで優位に試合を進める。対する本校は、持ち前の細かいパスワークで徐々に攻撃のリズムを掴む。14分、自陣右サイド深い位置から繋ぎ左サイドに展開、ゴール前まで攻め込み、得点かと思われたがオフサイドでゴールとならず。その後もチャンスは量産し、DF③星野が空いたスペースを上手く突き高い位置に張り、再三にわたってクロスを供給する。30分、甲工ゴール前の混戦のこぼれ球は、惜しくもゴールライン上でクリアされまたもやノーゴール。互いに決め手を欠き前半を終了。

後半、それまで甲工DFラインの巧みなオフサイドトラップに何回もかかり苦慮していたが、10分、そのラインのギャップを突き、右サイドで受けた⑫後藤が絶妙なクロスを上げ⑩高橋が決め先制する。それまで何度もファインセ-ブでゴールを死守してきた甲工キーパーも、全く反応出来ないほどの見事なゴールである。その直後、怪我から復帰した⑱大月を投入、甲工も選手を交代し、11分、本校の一瞬の隙を突き、ゴール前の混戦から左サイドで無人のゴールにシュート打つも、クロスバーに当たり運も味方する。この時間帯から、本校は各選手が果敢に前に出てこぼれ球に素早く反応し、球際の激しさでボールを奪いに行き、攻撃のリズムを掴む。18分、交代したばかりの⑯阿部がゴール前にクロス、攻め上がっていた⑪佐々木が決め2-0とする。さらに3人目の交代直後の35分、右サイドを突破した大月が、飛び出したGKの頭上を越す技ありのループシュートを決め3点目。さらに攻撃の手を緩めない本校は、37分にもGKのパスミスを逃がさず4点目を決め代表決定戦へと駒を進めた。

この試合、前半から甲工のオフサイドトラップに何度も攻撃の芽を摘まれ、シンプルに縦へのパスに劣勢の場面を多く作られていたが、昨年度からのメンバーが残りその試合経験値が功を奏し、時間が経過すると共に強いプレスにも負けない個人技が冴え渡り、試合を優位にすすめることが出来た。又、前の試合に続いて2試合連続の無失点の原動力となったGK①永田の安定感、CB④橋本⑤片平の二人のコンビネーションの良さ、特にライン裏へのスルーパスを的確なポジショニングで対処し、さらに味方に丁寧に繋ぎ、現代サッカーの特長である「攻撃の起点はCBにある」このことを如実に表している。代表決定戦の相手は「絶対王者山梨学院」。この一戦で“チームの現在の立ち位置”を測ることが出来る絶好のチャンスである。‘2020年選手権予選準決勝’での雪辱を是非果たしてもらいたい。

先発メンバー(学年)⇒交代
GK ①永 田(3)
DF ②後 藤(3)
DF ③星 野(3)
DF・主将 ④橋 本(3)
DF ⑤片 平(2) 鎌 田
MF ⑥小 谷(2) 宇田川
MF ⑦夏 目(2) 大 月
MF ⑧渡 辺(2) 山 田
FW ⑨昆  (3) 阿 部
MF ⑩高 橋(3)
MF 主⑪佐々木(3)
リザーブメンバー
DF ⑫鎌 田(2)
DF ⑬加 藤(3)
MF ⑭宇田川(3)
MF ⑮浅 田(3)
MF ⑯阿 部(2)
GK ⑰宮 崎(3)
MF ⑱大 月(3)
MF ⑲武 本(3)
FW ⑳山 田(2)

 

筆者のプロフィール ≪日刊スポーツ山梨版(現在休刊)より抜粋≫
手塚秀昭(てづか・ひであき)
tezuka1950年、山梨県塩山市(現甲州市)生まれ。1972年、日本大学明誠高等学校に英語科教諭として赴任。75年、サッカー部監督に就任。全国選手権県大会準優勝(82、83年)、インターハイ県代表(83,84年、私学勢として初)、関東大会県代表(88年)、日大付属大会優勝など県下屈指の強豪に育て上げた。“心”を優先とした指導で、独自の戦術を駆使し、常に強豪校を脅かした智将。又、県東部地区の第3種(中学生年代)の普及のため、2001年に「リヴィエール」を創設し、05年、06年に関東クラブ選手権県大会優勝(同大会出場)、06年、高円宮杯県大会(U15)第3位に導くなど、第2種、3種の2つのカテゴリーでそれぞれ優勝(第3種はクラブ選手権)に導いた。それらの功績が称えられ、08年、県高体連より「指導者功労賞」、14年、県体育協会より「体育功労賞」がそれぞれ授与された。
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