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先日お伝えした脚本家の羽原大介さんへのインタビューの様子についてお伝えします。日本大学文理学部の校舎をお借りして、生徒3人が羽原さんにインタビューをしました。羽原さんは本校卒業後、日本大学芸術学部に進学し、様々な経験を経て現在の仕事をしています。今年度のNHKで放映されている作品「ちむどんどん」の脚本家としても活躍しています。生徒3人がインタビューした内容をお伝えします。

3年生の高橋さんのインタビュー内容

1,なぜ沖縄ををコンセプトにしようと思ったのですか?
沖縄が50周年というのもありNHKの方が企画を組みお誘いをもらって、是非お願いしますということで脚本を書かせていただくことになりました。

2,ストーリーを書いていくにあたり難しかったことはなんですか?
土台となるストーリーはチームで話し合い,それをもとに脚本を作る上では難しいことはそこまでなかったです。強いて言えば、出てくる四兄妹のキャラクター性を考えるのが難しかったですね。

3,ヒロインである暢子は料理人を目指していると思うのですが、羽原さんはなぜ芸能の道に進もうと思ったのですか?
当時芸術学部に行った先輩が1人しかいなくて気になったのが始まりです。特殊なものに惹かれることが多く、芸能界はキラキラしていて面白そうだなと感じました。入ってからも、キラキラは残ったままで皆、個性が強い人ばかりで今までに、出会えなかったタイプに出会えました。

2年生 髙木君

①日本語は他の言語違って感覚的な部分が多くありますが、不自然ではない会話を作ることは、経験によってできるようになるのですか。それとも直感ですか。
※感覚的とは漢字の読みに規則性がないことや、例えば「愛してる」という言葉を日本人は他の表現にして伝えたりします。表現の選び方は感覚であり、異なった言葉だと「それは違う」と思います。これが英語だと「I love you.」といえば終わりです。(誇張した表現ですが)

回答
「作品が映画の場合、セリフ重視の脚本ではなく映像の描写を重視した脚本を書くようにしています。連続ドラマなどは、逆にセリフを重視して脚本を書くようにしています。」

②脚本はよく練って書き出すほうですか。それとも直感で書き出すほうですか。
(物語を作る上でその情報収集や制作にどのくらいの時間を使いますか。)

回答
「作品によって制作にかかる時間は変わります。ドラマの場合は脚本を書くことと、本番の撮影が同時並行で行われるため非常に時間がないので、映画の場合は脚本が制作の始点であるため、準備を含めて大体一年から一年半ほどあり、準備に時間があります。」
今回の「ちむどんどん」は準備のため、実際に沖縄へ訪れてドラマの内容世代にあった方への取材や料理についてなどを行っていて、制作までに一年半以上を費やしたそうです。また、連続ドラマ小説は「プロット」と呼ばれる骨組みを羽原さんを含めたチームで話し合って決めて、最終的に羽原さんがそのストーリーにより細かい設定や描写と台詞を書いて脚本を完成させるという制作体制をとっているそうです。

③誰のために物語を作っていますか。(例えば、自分の存在価値を肯定するためなど)

回答
「映画であれば、料金を払ってみる価値のあるものを作るために作りますし、ドラマであればお茶の間の皆さんに、面白いとか、悔しいとか、悲しいとか、嬉しいとか、キュンとしてもらうために作っています。」

1年生 竹村さん

今回の朝ドラ「ちむどんどん」の脚本を書かれる上で羽原さんは沖縄に足を運ばれて現地で裕福ではなかった家庭で生活されていた方々に話を聞かれて情報収集をされたそうです。だからこそ、人の目を惹きつけるドラマができたのだと思いました。羽原さんは視聴者に楽しんでもらうために脚本を書かれていて何事にも全力で取り組まれていてとても尊敬します。 また、ドラマでは料理が沢山出てくるのですがこの料理はアドバイザーの方々にアドバイスを頂くなどしてチームで決められていくそうです。協力するお仕事でもあるのでとても大変でとてもやりがいのあるお仕事だと感じました。羽原さんは大学生の時に周りから刺激をもらっていたそうです。同じ職業、又は同じ芸能という分野の人達との経験や今までの人生は全て今に活かされいると仰っていました。 私は将来就きたい職業が決まっていないのでどんなことにも挑戦して自分の可能性を広げられるようにしていきたいです。

今後の羽原さんの活躍にも注目していきたいと思います。

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