みなさんこんにちは。今日はあいにくの雪模様ですね。ただ、なぜかいくつになっても心が躍るのはなんででしょうかね。さて、明誠高校は本日午前授業を終えたところで全校生徒下校となりました。お昼に放送が教室に入った時には校舎全体が揺れるほどの歓声があがっていました(笑)明日以降の交通状況に注視していきましょう。
さて、今日のメインはダンス・チア部に関してです。この2月5日(日)にダンス・チア部がHIGH SCHOOL DANCE COMPETITION(通称ハイダン)の東日本予選に出場しました。その様子を大会の説明とともに顧問の小泉先生にレポートしてもらいました。
このハイダンは、2015年から開催されている全国のダンス部を対象とする、コンテストです。東⻄3回ずつ予選が開催され、各予選の優勝校のみが4⽉に両国国技館にて⾏われる決勝大会に進出できます。この決勝大会は世界最⼤級のストリートダンスイベント「DANCE ALIVE HEROʼS FINAL」のワンコーナーとして行われます。このイベントでは高校⽇本⼀だけではなく、大学サークルの日本一、プロダンサーを含めた、日本中のダンサーの中から各ジャンルのチャンピオンを決めます。両国国技館は高校ダンス部のみならず、日本中のダンサーにとって“聖地”となっています。
ハイダンは各予選の優勝チームのみがその“聖地”に立つことを許されるため狭き門となっています。他のコンテストの中にはスポンサー企業からも審査員が選出されることがありますが、このコンテストは審査員5名がすべて第一線で活躍しているプロダンサーです。それ故、ダンス部によってはそもそも出場すること自体がハードルになっているところもあるようです。
本校の過去の実績としては、SMALL,LARGE部門ができる以前の2019年に東日本予選で優勝をし、初めて両国国技館のステージに立っています。その時は大阪の登美丘高校に敗れ、2位になりました。また昨年は現2年生の選抜チーム5名がSMALL部門で決勝大会に進出しましたが、6位という結果になっています。
今回の予選大会はvol.3ということで両国国技館行きを勝ち取るにはラストチャンスです。Vol.1,2はスケジュールが合わず出場できていないので、部としてもこの予選にすべてをかけて準備をしてきました。
このコンテストは各校から複数チームのエントリーが認められており、本校はSMALL部門に1年生の選抜チームLabrys(ラブリュス)、LARGE部門に2年生の2チームLuster(ラスター)とThrones(スローンズ)がエントリーしました。この日のライバル校としては、昨年ハイダンFINALで日本一になっている叡明高校(埼玉)や、同じくFIANLに進出している宝仙学園(東京)、この夏別のコンテストの全国大会準優勝の狛江高校(東京)、関東予選で優勝してた実践学園(東京)、ここ10年安定して全国大会出場している市ヶ尾高校(神奈川)、東北No.1で全国大会常連の仙台城南高校などなど強豪校が挙げられます。
本校から出場する3チームも当然この予選での優勝を目指し、これまで準備をしてきました。昨年末の自主公演や1月の八王子ふれあいコンサートなどの出演もこのコンテストを意識して、調整の機会としてきました。これまでのどのコンテストよりも長期間にわたり計画的に取り組んできたので、私やコーチスタッフとしては“プロジェクト”のような意味合いがありました。
さて大会当日ですが、コロナの影響も落ち着いてきたこともあり、本校はもちろん他校にも欠場チームはなく、その点はホッとしました。どの部活動でもそうだと思いますが、練習の成果を発揮する場がなくなるということは、何よりも悲しいことです。
部員たちの当日の様子は場慣れしてきたこともあってか、非常に落ち着いており、各チームがリーダーを中心に出番の時間から逆算してアップなどの準備をしており、こちらからの指示は特に必要ありませんでした。
そして本番です。顧問をして10年になりますが、ここまで本番でいいパフォーマンスになることはなかなか無いというようなステージを見せてくれました。しかも3チームともです。審査結果が出る前に「強くなったな」と大きな満足感がありました。
全チームのパフォーマンスが終わると審査結果を集計し、発表の準備の時間になります。何年やってもこの時間は落ち着かず、1分1秒が長く感じられました。当初の予定時間が過ぎても結果発表が始まらず、審査が難航していることが予想されました。
いよいよ結果発表。まずは各審査員が選ぶ特別賞の発表です。ここで本校の名前が呼ばれることはなく、続いてSMALL部門の発表に移ります。まず3位は東野高校(埼玉)でした。こちらも全国大会常連の強豪です。そして2位に本校の名前がコールされました。1年生の選抜チームLabrysは目標としていた優勝には1歩届きませんでした。客観的に見れば1年生で2位は十分立派な成績ですが、本人たちは心底悔しそうでした。優勝したのは仙台城南高校。部内で選抜されたという2年生7人はさすがの技術を持っていました。
続いてLARGE部門です。3位に本校のThronesが呼ばれました。テーマとしてもチャレンジングな作品で、特別賞にひっかかればいいなというのが本人たちにもあったようですが、この3位は素晴らしい結果です。泣いて喜ぶ姿にこちらも胸が熱くなりました。続く2位は狛江高校でした。このチームは2週間前にも別のコンテストで優勝しており、安定感のある強さを見せつけられたという印象です。
そして優勝チームの発表です。優勝はMCから名前がコールされる前に、自分たちの使用音源が流れるという方法での発表です。大会としての演出効果は抜群ですが、当事者にとっては非常に心臓に悪いのものになります。チーム全員祈りながらその時を待ち、耳をすませます。
会場に流れたのは聞き覚えのあるピアノから始まるイントロ。一斉に立ち上がり喜びを爆発される部員たち。Lusterが優勝し、念願の“聖地両国”行きを決めました。歓喜に沸くチーム。人間って心底喜ぶとこうなるんだな、というすごい様子でした。もちろん私もですが。ステージで表彰を受ける部員を見ながら、再度日本一に挑む権利を得たということで、今回こそものにしたいという思いが湧き上がってきました。
結果的に出場した3チームすべてが入賞できました。これはこのコンテストの歴史でも初めてのことで快挙だといえます。もちろん2位の1年生には悔しさが残っていますが、彼女たちにはまだリベンジの機会があります。この結果を“伏線”とできるように期待し、サポートしていこうと思います。
今回も多くの方々の応援をいただきました。ありがとうございます。優勝したLusterは4月16日に両国国技館のFINALに出場します。また来月には1年生全員が出場する新人戦が控えています。今後とも応援を宜しくお願い致します。
