Jun_18_2025

本日、ロングホームルームの時間に、1年生を対象とした食育講座が開催されました。講師は家庭科の膽吹先生でした。この講座は、生徒たちが食生活とSDGs(持続可能な開発目標)の関係について深く考える機会を提供することを目的としていました。

講座ではまず「令和の米騒動について」と題し、現代におけるお米の価格変動とその背景にある要因について解説されました。スライドでは、スーパーの陳列棚からお米がなくなっている写真が示され、「なぜ、お米がないの? なぜ、お米が高いの? このあと、どうなるの?」という問いかけが生徒たちに投げかけられました。生徒に身近な問題であったため、生徒は真剣な表情で考えていました。

次に、講座は「SDGsを食生活から考える」というテーマに移り、私たちの食生活と深く関わりのあるSDGsの目「飢餓をゼロに」と目標「つくる責任 つかう責任」が紹介されました。

日本の食料自給率についても言及され、東京の食料自給率が0%であること、神奈川県でも2%にとどまっていることなどが示され、予想以上に低い食料自給率に生徒たちは驚いたようでした。

さらに、世界には満足に食事がとれない子どもがたくさんいる一方で、日本は食料の半分以上をエネルギーを使って輸入している現状が伝えられました。また、飢餓に苦しむ人々のために集めた支援食料よりも多くの食料を捨てており、その捨てた食料を処理するためにも多くのエネルギーを使っているという、現代社会の課題が浮き彫りにされました。

最後に、食料自給率を上げ、フードマイレージを下げるための具体的な方法として、「地産地消」が提案されました。生産者(つくる人)側と消費者(食べる人)側の双方にとってのメリットが説明され、地域の伝統的食文化を守ることや、安心感のある食生活を送ることの重要性が強調されました。

この食育講座を通して、1年生は食料問題が私たち一人ひとりの食生活と密接に関わっており、SDGs達成に向けて何をすべきか、具体的な行動について深く考える貴重な機会を得ることができました。

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