先日お伝えした通り、平成25年度「高校生の税に関する作文」に本校の2名の生徒が入賞しました。この度、大月税務署から入賞作文が送付されましたので、ここでご紹介いたします。

東京国税局長賞「税金を変える」

永 井 沙 呼

「運営費のほとんどは、市民の税金です」昨年、初めて参加した市のフェスティバルで言われた言葉だ。税金の使われ方を深く考えながら生活する人は、どのくらいいるのだろうか、と思った。私はそれまで税に対して「義務の典型的なもの」というくらいの意識しか抱いていなかった。学校や救急車、道路の整備などの暮らしていく上で必要なものを補うためだけに税があると思っていた。仕方なく納めている人もいるのだろう、と投げやりな気持ちを持っていたくらいである。

しかし、運営費が税金という言葉を聞いてからは本当に税はそれだけの存在なのだろうかと、疑問をもつようになった。市民が必死になって働き、納められた税の一部はフェスティバルの運営費となり、市民が楽しむためのお金へと変わる。身の引き締まる感覚があった。運営費となった税金を慎重に、如何にして来場者へ「楽しさ」へと変えて提供できるかが、実行委員の使命であり、納税者に対しての意識だと思った。

そして迎えた本番。毎年数千人もの人が訪れ、フェスティバルは活気に溢れる。予算の配分や運営の方法で悩んだこともあったが、たくさんの来場者が笑顔でいる姿を見て「楽しさを提供できたかな」と嬉しくなった。また、驚いたことに、実行委員や警備の方まで笑顔になっていたのだ。運営者から来場者まで、みんなが楽しむことのできる場を作り出すのも税金の使われ方、ということが身に染みて感じられた。

税はたしかに義務である。仕方なく納めている人も中にはいるのかもしれない。しかし、学校や救急車、道路など人が暮らす上で必要なもの以外にも、フェスティバルのように楽しめるものへと変えることもできる。そのような意味でも、税は大切なものであるし、使われ方次第では更に素晴らしいものへと変えることができるのではないだろうか。

このフェスティバルを通して、私の税への考え方が「義務の典型的なもの」から、「人々の生活を支え、豊かにするもの」へと変わった。税はそう、一人一人が意識し、多くの人が理解した上で納めるものであってほしいと私は思う。

大月税務署長賞「税金と情」

北 村 優 太

「税金というのは、誰か別の人のために払うものなのではないでしょうか。」

誰が言っていたかは定かではない。しかし、税の考え方にヒントをくれた言葉である。今私は、税に関してどのように考えているのかはっきりしないが、決して悪いものだとは思っていない。

高校生である私は、以前のように、大人ばかりが関係しているものだとは思わない。数年もすれば、自分も社会に出て、納税の立場になる。高校授業料の無償化の話など、リアルタイムで関わる内容である。では、なぜ自分たちのために税金を使っているのか。それは、私たちの親への負担を少しでも軽くするため、というのが一つあるだろう。そしてもう一つは、将来の日本、あるいは私たちへの投資であると考えているのではないかと考えたのだ。

日本は戦後から現在まで、高度経済成長を経て、先進国の仲間入りをしている。数年で経済の流れも大きく変わり、国際化が進められてきた。そんな経済の中で、他のライバルたちにひけを取らないような人材を求めているのだろう。そのためにも、私たちにお金を投資することで、今後のことを考えているのではないかと考えた。このように考えると、自分たちに期待されているというプレッシャーもあるが、これから先の日本の成長のためへの予算であるな、と実感する。

そもそも税金というのは、無人々の情で作られているのではと思った。日本は思いやりや助け合いといった、相互支援が特徴であるとも言える。自分の情によって、他の人が幸せになれる。そういったものが、この税金にもあるように、私は感じた。

とある方面では、あまりいい話ではないようにも聞こえる税金というシステムだが、このように考えてみると少しだけ気分が良いものだなと思う。これから先、自らが納税者となったときに、顔も分からない人から助けられている一方、自分も顔も知らない人に、こうした情を払っていきたいと強く思った。

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