本日は昨日に続き、本校元教諭の手塚先生の特別寄稿をご紹介します。17日土曜日手塚先生はラグビー部の試合の後、すぐにサッカー部の試合会場である日本航空高校へ移動し、第94回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会3回戦本校VS甲府南高校を観戦。その試合の様子を報告してくれました。引退しても本校の為に動いて下さり、非常にありがたいです。では、報告をご覧下さい。
手塚秀昭のホイッスル
第94回全国高校サッカー選手権山梨県大会3回戦 堂々ベスト8に進出 第4シード甲府南に辛勝
第94回全国高校サッカー選手権山梨県大会3回戦は17日に行われベスト8が決まった。
本校は、第4シード甲府南(以下南)と対戦した。奇しくも2回戦の相手甲府一と同様に県内屈指の進学校であり、6月のインターハイ県予選準々決勝、堅守速攻を武器に韮崎を破り見事ベスト4入りを果たした。進学校の悩み故3年生は夏前に引退し1・2年の若いチームである。5-4-1の布陣で強固なブロックを敷き、主将⑦桐山を中心に守りから速攻に活路を見出すカウンター狙いの戦術が予想される。
対する本校は2回戦で2得点を挙げた倉内の左サイドを起点とした攻撃から、個人技を前面に押し出し試合の主導権を握りたい。
立ち上がり緊張からかやや硬さが見られる本校に対し、南は長身FW⑬佐藤をターゲットに攻め込むが本校の安定したDF陣にシュートまで持ち込めず、逆に本校FW⑩田岡がうまくBKの裏に走りこみ徐々に試合の主導権を握り始めた。5分⑦倉内がGKと1対1になりながらシュートミスで得点ならず。その後も南のファールから、再三FKからチャンスを得るが守備的な南に手を焼き無得点。本校本来のパスワークが影をひそめゴール前のダイレクトプレーも動き出しの遅さで南のペースで試合が進む。時折、南は左サイド⑧岩下がよくボールにからみ持ち前のカウンターから本校ゴールに迫るが攻めの人数が少なく、逆に本校は逆襲からボールが動き始め数回のCKも不発に終わった。両チーム無得点で前半を終了。
後半に入り本校は各選手の上がり(ボールを持った選手を追い越す動き)が多く見られ、ボランチ⑥齋藤や⑧須藤が随所に良い上がりを見せペースを掴み始めた。12分、須藤・庄司と桑原・小山を同時に交代させたベンチワークが功を奏し、攻撃のリズムが出始めた17分、それまで何度か左サイドを突破していた倉内に鈴木からパスが見事に渡り、低いクロスに早めに反応した田岡がダイレクトでシュートを決め先制した。南も局面では頑張ってボールを獲得するがゴール前に人数をかけられず、途中何人かの選手が足のけいれんなどで体力の消耗が激しくなりチーム全体の運動量も落ちてきた。本校もGKとの1対1も外し追加点を挙げられず、南も最後の力を振り絞り、中心選手桐山を前線に上げ、CKにはGKまでゴール前まで上がるパワープレーを行った。その後本校ペナルティエリア外からのミドルシュートがポストを直撃するあわや同点のシーンがあったが何とか1点を守りきり苦しい試合を勝ち切った。
南は敗れはしたが1・2年生の若いチーム編成で、しっかり守って速攻狙いの戦術が徹底されていた。アディショナルタイムでの猛攻は最後まであきらめない高校スポーツの真髄をみた。その勇気に敬意を表するものである。
一発勝負のトーナメントではゲーム内容はともかく勝利が最優先されることは当然である。本校が今大会勝ち進んでいることは素晴らしいことである。この2戦を見て、立ち上がり直後何人かの選手に緊張からかプレーに硬さがみられた。そのためか開始直後からの攻撃に迫力が感じられずこの2戦とも先制しているが後半である。また、相手ゴール前まで攻め込むがシュートまで至らず嫌なボールの取られ方から逆襲に遭うことが何度か見られた。サッカーはミスの多いスポーツであるが、マイボールにしてから簡単に相手に渡してしまうミスもあり、今後の対戦相手は今まで以上に強力で、そのミスを必ず得点に繋げる力は十分に持っていて、最初から引いて守るという戦い方をするチームではない。サッカーでは相手の攻撃時がこちらの攻撃の第一歩である。ある意味では次戦からは逆に戦いやすいと思われる。
ベンチ入りメンバーは部員100名の代表であるという気持ちは十分に持ち続け、試合中全員がもっと声を出し合いコミュニケーションを取り合って‘(勝ちたい)気持ち’を前面に押し出す気迫溢れるプレーを期待するものである。
次は準々決勝です。10月24日(土)、韮崎中央公園芝生広場を会場に13時30分キックオフで東海大甲府高校と対戦します。手強い相手です。手塚先生が書いているように気持ちを前面に出し、ミス無く自分たちの最高の試合をして欲しいです。頑張れ、日大明誠サッカー部!
※この試合についてはサッカー部のブログにも顧問の先生のコメントや写真などがあるのでご覧下さい。

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