※最近雑誌などに記事を掲載していただくことが良くあります。(「Education DIAMOND」「プレジデントFamily」「NettyLand」など)

大変ありがたいことです。さらに「週刊ポスト」にも記事が掲載されました。

校長日記よりの転載です。ご覧ください。

 

昨日発売された「週刊ポスト」の中学受験特集「子供を伸ばす学校は?」で日本学園が取り上げられています。記事の内容は
「・・・かっての名門校が復活を遂げつつあると注目されている。同校は、吉田茂や永井荷風、横山大観をはじめ政治、文学、芸術など多方面に錚々かつ膨大な数の卒業生を輩出してきた」とあり、「自由闊達な校風のもと、英語教育と次代の人材育成を軸にきめ細かな指導を心がけています」という私のインタビューにおける発言も掲載されています。
特集は全6ページ仕立てで、多くの学校や関係者に対する丹念な取材に基づいて書かれたことがうかがえます。全体のまとめと執筆は作家の増田昌文さんで、偏差値だけに縛られない広い視点からの中学受験を勧める内容となっています。

先々週、本校に取材に見えたのは若い女性記者のWさんで、大学生時代からジャーナリズムの世界で活躍し、すでに著作も一冊出しているとのこと。私も新聞社で36、7年間記者生活を送りましたから、その世界には素人ではありません。Wさんの先輩と言えなくもありません。感心したのは、Wさんが下調べを実にしっかりとしていることで、日本学園の成り立ちや卒業生の名前などを一つひとつ私が説明するまでもありませんでした。全部頭の中に入っていて、質問もいきなりグサリ。
「そもそも、なぜ、名門校が地盤沈下したのですか?」
Wさんの優しい風情に安心していた私の油断大敵でした。確かに日本学園はかって、前身である日本中学校時代から私立ではピカ一か、悪くてもピカ二ぐらいの存在でした。一瞬、私もどう答えようかと戸惑いましたが、覚悟を決めて、
「私立学校には建学の精神に基づいたしっかりした教育目標、理念があるはずです。日本学園の場合は<人材育成>ということになりますが、それに向けての強い意思・情熱というものが希薄化していたと思います。歴史と伝統にあぐらをかいて、時代のニーズを踏まえたしっかりした教育内容の実践に遅れをとった・・・」
やや抽象的な答えにWさんが納得したかどうかわかりませんが、<私立学校の存在意義は、強い教育信念に基づいて時代を読んだ教育実践を行うことにある>というのが、母校である日本学園の校長を引き受けて4年になる私の信条です。

Wさんのインタビューは一時間以上に及びましたが、特集記事に出たのは十数行です。これも元記者としてわかります。新聞雑誌記事であれ、ノンフィクションの一冊本であれ、資料を漁り、多くの聞き取りを重ね、足を棒にして現場を回って、その成果のエッセンスを文字に表すことで、ようやく読者も、そして執筆者自身も納得する一本の記事が出来上がるのです。

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