昨日台風の影響で中止になった中学・進学クラスの夏期講習がスタートしました。今日は、国語の時間に「長文読解演習」を行いました。
題材は、ビートたけしが書いた文章です。問題演習で力をつけるには、生徒の問題を解くぞという気持ちを一旦鎮めることです。「解く」前に「読む」ことにこだわらせる。
これが案外見逃してしまうところです。「読む」とは、何をどのように読むのか、ここからおさらいをすることが次へのステップです。中学入試に取り組んでいらっしゃる受験生の方々も同様です。点数を取ろうと必死になる気持ちはわかりますが、「読み」の安定なくして「解く」ことの安定はありえません。原点に返って、文章と取り組む姿勢を身につけましょう。
ビートたけしの文章といえば一頃中学入試でも多出した『少年』が有名ですが、中学生になるともう少し難しい文章と格闘します。「読む」ときには、読んだ跡を残せ!これが〝にちがく〟の国語教育の原点です。ただ、読書するのとは異なった作業が為されなければ、文章がちょっと難しくなれば、溺れてしまいます。溺れないためには、線・丸・四角などを使って、文章に痕跡を残す。
その痕跡が、問題を「解く」ときの指標になります。少なくともここよりも前に書いてあるはずだ、という探し方の速さにも関係してきます。文章がおもしろいものをやるのがこういうときは大事です。
「読む」訓練と「解く」訓練を分けて、この夏休みは、じっくりと鍛えますぞお。
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