男子校には母親の「女子会」が存在する、知っていましたか?担任をしていて一番の支えはこれだ。

「女子会」が形成されるのには、条件が必要だ。自分の子以外の生徒たちの名前をお母さんたちがちゃんと(苗字ではなく)呼べること。そして、また呼ばれた彼らが、はにかみながら、まんざらでもないことだろうか。

体育祭で全力疾走、黄色い声が観客席から聞こえてくるが、どうも自分の家の母親の声ではない。A君のお母さんの声だ。

もう卒業して2年がたつが、お母さんたちの「女子会」は解散しない。担任はいまだに呼ばれれば、「女子会」で現在の彼らの動向を知ることとなる。

中学時の多感な時期、親御さんの悩みはみな同じ。最近、なかなか対話がうまくいってなくて、と。当然です、それは彼らが成長してしるし。

そんな時期でも、他のお母さんの一声には、彼らは弱い。だれだれしっかり!なんて笑いながら言われると「はい」とか言っている。

こういった「女子会」の支えがあって、彼らも見守られながらいい自立ができたのではないかと今思う。

彼らは、埼玉・早稲田・明治・中央・青山・日大などに現役合格をしたが、学生生活を楽しみ、学んでいることが風の便りで届く。

明日は、オープンキャンパス(10:00~)だ。男子校の「女子会」についてもお話したいところだが、まずは受験生・保護者の皆さんに「にちがく」を楽しんでいただけるように心を尽くしたいものだ。

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