参政権が18歳以下に引き下げられることになりましたが、政治・経済では以前から模擬投票な通じて選挙や投票活動といった民主主義の根幹に関わる活動に対する啓発を授業内で取り組んでいました。
そこで、高校3年生は来年の夏に実施される参議院選挙で全員が参政権を得られるのに伴い、模擬投票だけではなく、政策模擬討論を実施し、その討論を通じた模擬投票を行いました。
今回は、テーマとして、私たちにとっても身近な消費税をテーマに、4つの政策案を提示し、グループ毎にそれらの政策案を調べ、アピールするという授業を実施しました。
政策案は以下の4つです。
・案1:10%増税
・案2:10%増税・軽減税率
・案3:10%増税・給付金付き税額控除
・案4:消費税反対・消費税に頼らない財政
生徒は、これらの政策案について調べた結果をプレゼンしてアピールし、そのプレゼンを受けて、生徒たちは4つの案の投票に臨みました。
有権者になるにあたり、ただ投票するだけではなく、民主主義を担う1人として我々は政党や候補者が訴える政策についても考えていく必要があります。受け身の姿勢で投票するのではなく、積極的な姿勢で投票活動に臨んでいけるよう、政策模擬討論を実施しました。生徒たちは、実際に政策について調べ考えることで、政策を理解することの重要性を理解するとともに、有権者側がしっかり政策を考えることの大切さを経験することができました。
きっと、生徒たちは来年の夏に今回の経験を生かしてくれるでしょう。
なお、投票の結果は...
案2の10%増税・軽減税率案でした。
投票理由としては...
・生活必需品の税を下げることで低所得者の負担も少しは軽減し、他は10%に増税することで極端に国の収入が減ることもないので1番現実的な案であると思った。
・増税は仕方ないが、ただ上げるだけではなく軽減税率にした方が助かる。
・10%増税だけでは良くないので、何かしらの対策が必要だから。
・低所得者の生活に増税の影響が直撃しないので、軽減を実感しやすい。
・メリットとデメリットがはっきりしている。
・食料品を安くすれば良い。
・生活必需品を下げ、ぜいたく品を上げるようにする。
といった意見がみられました。自分たちの生活と照らし合せてしっかり考えていることが伺えました。
新渡戸文化の「成人18プログラム」。着実に生徒たちにも浸透しています!