オンラインを使うと、こんな授業もできました。それは「田植えのライブ中継授業」。

「一苗植えれば2000粒のお米がとれてそれはお茶碗一杯分。今、3苗植えることが未来の1日のごはんになる」

蛙や野鳥の声が聞こえる田んぼから高坂勝さんが実演つきでお話し下さいました。30歳で年収600万円稼いでいた高坂さんが会社勤めに疲れ、いきついたのは「できる限りを自分たち手を使って営む生活」。年収は激減したし農作業は腰が痛い!でも楽しい、幸せを感じる、とおっしゃいます。「今の生活に、辛いことはないのですか?」「自給自足は何からはじめればいいでしょうか?」「高坂さんは、どんな子高校生でしたか?」生徒たちからの質問はとまりません。さて、これって何の授業かというと本校が力を入れている「クロスカリキュラム(教科横断的カリキュラム)」。複数の教員がティームティーチングしながら学校と社会を繋ぎ答えのない問いを生徒ともに考えていく授業です。6・7月開催するオンライン説明会ではクロスカリキュラム含めて当校での学びについてお話します。

5月21日(木)に、本校を卒業して大学や大学院で活動している卒業生3人にオンラインで参加いただき、高校生活でしておくべきこと、しておくといいこと、高校の生活の先にあることなどについてお話をいただきました。
「卒業生の話が聞きたい」という在校生の意見から実現しました。一人は北海道の大学院に進んだため、北海道からオンラインでの強みを生かした授業でした。卒業生たちからは、「こういう時だからこそ、変化に対応できる力の必要性を感じ、そういう力をつける」「緊張しないために、自信が持てるまで練習をする」など在校時代に剣道部だったこともあり、部活動にも応用できるアドバイスをしてくれました。
自宅にいることが多く、なかなかモチベーションややる気を高めることの難しい日々が続いていますが、励みになるいい機会になったと思います。

今週は、海外で活躍する卒業生をゲストにお招きしました。これも生徒たちからの「卒業生と話したい。海外で活躍する人の話を聞きたい」という声から実現。本校を卒業後、大学時代からニューヨークにある国連本部にインターンし、今はシンガポールで働く先輩です。ここでもオンラインの強みを生かした授業を展開。シンガポールと全校生徒がオンラインでつながり、チャット等を活用しながら、生徒たちからの質問ベースで、授業が展開。生徒たちからのたくさんの質問に、1つ1つ丁寧に応えてくださり、「1つだけでも得意を作る」「挑戦のためのサイクル」「後悔しないために自分で決める」など、たくさんのメッセージを届けてくださいました。生徒の感想には「こんな時だからこそ、挑戦したい」「こんな時だからこそ、得意科目を1つ作る」など、挑戦する気持ちに火がついていました。

オンラインを手段に展開する授業も1ヶ月が経ちました。オンラインを活用して、学校を飛び越え、かっこいい大人に触れる機会を増やしたいという生徒の声に応え、今週もゲストを招いた授業を展開。今週のゲストはグラフィックデザイナーの福島治さん。障がい者アーティストの作品を活用しながら、デザインにおける社会課題の解決活動を実践。肩書は、デザイナー・NPOの代表・大学教授と多才な福島さん。オンラインではありますが、体験的なワークを通じて、デザインの素晴らしさに、生徒たちはもちろん、教職員も、引き込まれました。様々なアート作品に触れながら、デザイン思考を体験。個性×個性によって新たなデザインを生み出す感覚を学び、あっという間の2時間で、授業後は豊かな気持ちで満たされていました。生徒一人一人が、仲間の個性を尊重し、仲間から褒められながら自己肯定力を高める授業ともなりました。

6月27日(土)14:00より、新渡戸文化高等学校のオンライン説明会(今年度最初の説明会になります)を実施致します。
※当初の予定では、本校での実施でしたが、オンライン説明会に変更致します。

詳細は後日、改めてHP上に掲載しますので、しばらくお待ちください。

今般のオンライン授業のトレンドを受けて、本学園小中高各先生が登壇します。
お時間ございましたらぜひご視聴ください。

オンラインイベント「オンライン教育最前線 新渡戸文化学園小中高の挑戦」
5月16日(土曜日)19時から  無料です。

https://sensei-no-gakkou-online13.peatix.com/

2020年05月11日

今般のオンライン授業のトレンドを受けて、学園小中高各先生方が登壇いたします。
お時間ございましたらぜひご視聴ください。

オンラインイベント「オンライン教育最前線 新渡戸文化学園小中高の挑戦」
5月16日(土曜日)19時から  無料です。

https://sensei-no-gakkou-online13.peatix.com/

先週に引き続き、「今、学んでいることを大切な人に伝える授業」は、提出期限(一応は設定)が過ぎても、生徒が主体的に学びを続けています。コロナウイルスに関する学びと、「自分の好きなこと・挑戦したいこと・強み」を掛け算させたメッセージは続々と提出されています。自分たちが学んでいることを伝えることで、誰かの行動が変わり、大切な命を守る活動につながることを信じて、新渡戸文化高校の生徒たちからのメッセージは続きます。

医療従事者の親を持つ生徒、自然が好きな生徒、親戚の小学生と一緒に双六を作成した生徒、歌を作曲している生徒もいます。

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