本校の「芸術進学コース・演劇研究系列クラス」の授業は、午後5・6時限目を中心に
行われています。「基礎演技」「戯曲研究」「身体表現」「演劇概論」、「ダンス」「歌唱」
の科目があり、1年生から3年生までの演劇研究クラス(各学年1クラス)を対象に、
別館3F・4Fの演劇研究室(スタジオ)、本館の教室や小劇場タイプの多目的ホールと
リハーサル室で行っています。

  

3年生は卒業後の進路に向けての受験期間に入っています。3年生の2学期は、
生徒たちにとって将来を見つめる大切な時期です。カリキュラム内容は、
「養成所問題演習」「演出体験」「名作戯曲研究『ハムレット』」となっていますが、
今年度は、「絵本から作るお話と読み聞かせ」という単元を設けました。
絵本は演劇に隣接する表現分野です。
特に「文字のない絵本」の場合は、絵そのものへの想像力・展開する画面に対する
理解力が求められ、物語化するとなれば、構想力および会話・地の文を書く筆力が、
さらに、読み聞かせには、語りの表現や聞き手を惹きつける能力が不可欠となります。
3回に分けた授業に、生徒たちは楽しみつつ積極的に取り組みました。
まず、3つのグループに分かれてグループごとに興味のある絵本を選び物語を考ます。
次に、具体的に場面の展開に沿ってお話を作り、そして、語りや絵本をめくる役を決め、
稽古に入ります。最後に、聞き手の皆さんに「読み聞かせ」の発表をします。

 

この「絵本から作るお話と読み聞かせ」の授業が生まれたのは、
「NPO読み聞かせ文庫」(代表・里見喜久夫氏http://yomikikasebunko.jp/
との出会いによるものです。
その活動は、「いのちのこと、世の中のことを、こどもたちと、いっしょに考えたい。」
との趣旨のもと、絵本の企画制作や読み聞かせのワークショップの開催であり、
その輪は大学や大学院にまで広がっています。
  「NPO読み聞かせ文庫」は、女学館の授業のために5冊の名作絵本を
提供いただき、11月5日発表当日の「聞き手」として授業参加して下さいました。
 当日、3つのグループによる
「木のうた(イエラ・マリ作)」「アンジュール~ある犬の物語~(ガブリエル・バンサン作)」
「かようびのよる(デヴィッド・ウィーズナー作)」の読み聞かせの発表が行われました。
里見氏をはじめとする「NPO読み聞かせ文庫」のスタッフの方々は、
Aグループ、Bグループ、Cグループ、それぞれに、物語の作られ方や
細部表現・語り方や絵本のめくり方まで、高い評価を頂きました。
また、6時限目の後半には、卒業後の進路をめぐる質問に対して率直な意見を
述べられ、生徒たちと気さくに語り合われ、和やかな雰囲気のうちに
授業は終わりました。


 別館3Fのエレベータに乗られるスタッフの方々。
『有難うございました!』という生徒たちの響く声。
生徒たちにとって、無償の仕事に打ち込む大人たちとの出会いは、
自分を見つめ、将来を考える際の貴重な体験となることでしょう。

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