今年度も、芸術進学コース・演劇クラスの卒業公演が実施されました。
演目は「フシギの国とモハン家族」。
ワガママな女王様に首をはねられそうになった白ウサギが、
間一髪人間界に逃げ込むところから物語はスタートします。
そこで白ウサギが出会うのは、全てにおいてお手本どおり、模範的な生活を実践する「模範家族」。
白ウサギ、そして彼を追うトランプ兵隊や女王様などとの出会いを通して、
模範家族たちは次第に「模範的であることよりも大切なこと」に気づいていきます。
楽しくて一風変わった物語の中、ふとした場面で深く考えさせられる、すばらしい舞台でした。
生徒たちはこの日に向けて、東日本大震災の影響などを受けながらも、
困難に屈することなく稽古や準備を続けてきました。
辛かったこと、不安だったことなど、様々な葛藤があったことと思います。
が、クライマックスの躍動感あふれるダンスにいたるまでそんなことは微塵も感じさせません。
感情豊かな演技と弾けるような笑顔に彩られた、元気いっぱいのステージを見せてくれました。
また、後輩の2年生・1年生も裏方として公演を支えます。
一つの舞台を作り上げるには、ステージの裏にいる様々な人の力が不可欠です。
多くの人の力が合わさって完成された今回の舞台、生徒たちにとって大いなる糧になることでしょう。
演劇クラスの皆さん、お疲れ様でした!