7月20日(金)と21日(土)に、本校芸術進学コース・演劇研究系列の3年生が卒業公演を行いました。
第5期生となる今年の3年生の演目は『パッコム!!』です。
今からおよそ100年後、人々のコミュニケーションがすべてコンピュータに頼りきったものとなった未来。
人間同士の直接的なコミュニケーションがほとんどない世界で、ひょんなことから「学園祭」を開くことになった高校生たち。
生まれて初めてのケンカやコンピュータのトラブルに見舞われながらも、力を合わせて難局を乗り越え成長していく生徒たちを描く、感動の学園物語です。
演劇研究系列の生徒たちはこの日のために、厳しい稽古を積み重ねてきました。
コミカルなシーンもドラマチックなシーンも、観る者を引き込む迫真の演技とテンポの良い展開で、時間は飛ぶように過ぎていきます。
ところが初日の20日、本編上演後に予定されていたダンスレビューでは、まさかの機械トラブルが発生。
懸命の対応にもかかわらず復旧の見通しが立ちません。緊急の対応策として、舞台の下にスペースを作ってダンスを披露することに。
しかし、在校生の暖かい拍手と声援が3年生の背中を後押しします。
ホール中に響く応援の中、気を取り直した3年生たちは素晴らしいダンスパフォーマンスを披露しました。
図らずも、劇のストーリーをなぞるようにトラブルを乗り越えた生徒たち。
その表情には清々しさと達成感が溢れ、また一つ確かな成長をとげたことを感じさせてくれました。
また21日の公演ではトラブルもなく、完璧なコンディションでやり遂げることができました。
演劇クラスの皆さん、感動をありがとう。本当にお疲れ様でした。