中学3年生 にほんばし学~にんべんさんによる商品開発授業第6回(最終回)~

7月16日(火)5・6時間目、本校の中学3年生を対象にしたにほんばし学、「『にんべん』さんによる商品開発授業の第6回(最終回)」が行われ、生徒が考案したスープのうち、商品化が決まった2つのスープメニューと、カップのデザインが発表されました。

これまで約1年間かけて、本校独自のキャリア教育・「にほんばし学」の一環として、かつお節で有名な「にんべん」さんのご指導の下、キャリア学習プログラムを学んできました。第1回は昨年の9月に行われ、静岡県の焼津にあるかつお節工場の見学に行き、1尾のカツオから、店頭で販売されるパックされたかつお節の商品がつくられるまでの工程を学びました。

第2回目は、「にんべん」さんの髙津社長による講義から、「にんべん」さんの歴史や、かつおぶしの特長について学びました。

その後の授業では、日本橋コレド室町にある「にんべん」さんのお店・「だし場」を見学し、実際に商品が販売されている様子を見学したり、かつお節を削り、削ったかつお節からだしをとる実習を行ったりしました。

今年度に入ってからは、「にんべん」さんのスタッフさんのご協力の下、生徒が中学生の目線で考案した新しいスープ作りに挑戦しました。中学三年生を6つの班にわけ、各班が1~2つのスープを考案し、計8つのスープメニューが出来ました。全てのスープを生徒、担任が試食し、生徒・担任・「にんべん」さんのスタッフさんによる投票を行い、2つの商品化するスープメニューとカップのデザインが決定しました。

商品化するスープの一つ目は、1班が考案した、「秋鮭のトマトクリームシチュー風スープ」です。秋の魚の代表である鮭を取り入れた、季節感あふれるスープに仕上がりました。

二つ目は、6班が考案した、「コラーゲンと野菜のホワイトシチュー(しょうが風味)」です。「美」を意識した、女子の目線から作られたスープで、味も二重丸のスープです。

そして、カップは3班が考案したものに決まりました。本校の校舎と、ロゴマークがデザインされたもので、本校の特徴をアピールしたものです。

発表の瞬間、生徒の中から「やったー」とか、「えっ、ほんとに?わたしたちのスープが商品化されるの?」とか、「うれしい!!」など、歓声を上げる者もいれば、黙って友達と目を合わせ、笑顔で喜びを伝え合う生徒もいました。

その後は、商品化が決定した1班・6班のスープと、3班のカップのデザインの最終プレゼンテーションを行い、スープのコンセプトや、特長・工夫した点・苦労した点などを「にんべん」さんのスタッフさん9人の前で発表しました。

6時間目は、店頭で実際に販売するカップに、生徒達が3班の考案したデザインをシール化したものを貼る作業を行いました。「美味しいと言っていただけますように」と、一枚一枚、心を込めてシールを貼りました。こうして完成した約1200個のカップが、9・10月に販売されるスープに利用されます。

1班のスープは9月に、6班のスープは10月に販売されます。また、9月22・23日に行われる文化祭でも、数量・時間限定で、本校で販売いたします。是非、足をお運び下さい。

授業の最後は、「にんべん」さんの髙津社長・・・のお面をつけた社員さんからの、社長さんの手紙の代読で締めくくられました。その手紙の中には、「皆さんには、新しいモノを生み出す可能性を沢山もっています。まったく白紙の状態から、無から有を生み出す無限の可能性を持っています。…新しいモノゴトを生み出すチャレンジを忘れずに、様々な事に取り組み続けて欲しいと思います。」という言葉がありました。

この一年間で学んだことを活かし、新しいスープを作った経験は、またさらなる新しいモノを生み出す力となり、この過程を繰り返して、生徒がさらにまた一回り成長することを、われわれ教員は願っております。

「にんべん」さんの髙津社長様はじめ、スタッフの方々にはこれまで多大なるお時間と尽力を賜り、商品化までにいたることができました。一年間、本当に有難うございました。

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