休校から2週間が経ちました。
生徒の声が響かない校舎、ボールをつく音のしない体育館、こんなに静かな学校は異様です。
専門家の指摘でも日本はこういった国民それぞれの我慢、自粛により「なんとか持ちこたえている状況」。一方で韓国、イタリア、アメリカをはじめ日本に遅れる形で大流行となっている国が続々と出ています。
日々、メディアに登場するコメンテーターによるといろいろな見方もあるようですが、人口比でみれば日本は抑え込みがうまくいっていると言えます。日本の医療従事者の努力、医療環境や設備水準が世界で比較しても誇れることも意味しているのではないでしょうか。また、何より国民の公衆ルールや衛生意識の高さがすべてを支え、インフラになっている国民健康保険制度も成功の要因かと思います。しかしながら、まだワクチンが市場に出るまでは時間が相当かかるわけで我々は油断せず、この過ごし方に慣れる必要もあるのかもしれません。

4月以降の学習について、今日は教員全員と話をしたり、ツールの扱いなど研修など学校は変化にどう対応していくか、備えるか動いています。

自宅で個別に学習している生徒の皆さん、そろそろストレスもたまっていることでしょう。散歩や適度な運動など、日課にも取り入れながら健やかにお過ごしくださいね。

この2週間、コロナと戦う世界の様相は、歴史を学ぶ上で貴重な映像や国民性を理解するのにつながるかもしれません。政治と国民の関係性や人の気質が、国によって同じウィルスへの構えでもかなり異なることがわかってきます。
いつかはこの騒ぎも歴史になります。
そのど真ん中にいて学ぶこと、世界を知ること、そして本質を自ら考え抜くこと、これはいましかできない学びでもあると思います。自分の頭で考え、類推し、まとめてみる、問いをたててみる、関連したことを調べてみる、学校の黒板と机から離れて今ならではの学びの「型」を身に着けてほしいと思っています。

校長 成島由美

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