2021年度から医療系探究講座を開講し、今年度も高校1年・2年生の医師・歯科医師・薬剤師・看護師・研究者を志望する生徒対象に毎月1回・土曜日の午後に開講し、約40名の生徒が受講しています。
 医療探究ワークショップでは、「朝食の欠食率」「ワンヘルスの観点からみるワクチンの有効性とその問題点」「平均寿命と健康寿命」をテーマに本校進路指導部長・探究科主任 森 弘達がファシリテーターやナビゲーターを務め、生徒ひとりひとりが問いについて考え、グループで対話し、毎回600字~800字の小論文課題に取り組みます。小論文課題は添削指導し、生徒一人ひとりに返却されます。生徒たちは、この活動を通して、医療人への心がまえ、読解力・思考力・判断力・表現力を身につけます。
 医師、歯科医師、薬剤師、看護師、保健師、医学研究者による講座では、毎回60分間の講義の後に、30分間から60分間の講師と生徒の対話の時間やリフレクション(ふりかえり)の時間を設け、生徒一人ひとりが主体的・対話的・協働的に学べるようになっています。
 受講している生徒たちから「医療の最前線で活躍されている医師や医学研究者のお話を伺うことができて、将来私がどんな職業に就きたいか考え、意識を高めることができました」「医師や医学研究者の方の普段は聞けない貴重なお話を聞くことができ、大変有意義な時間を持てました。将来のことについて考える機会となりました」「最新の小論文の傾向に合わせた問題を解き、添削されることでよりよい書き方を学ぶことができます」などの声が寄せられています。
  2022度の医療探究講座の内容は下記の通りです。2023年度の講座は計画中です。
➀テーマ:「医療や医科学に大きな夢を描いてみよう」
 講師:玉城研太郎先生(医師、沖縄県医師会理事、東北大学大学院医学系研究科講師)
②テーマ:「朝食の欠食率」 (探究ワークショップと添削課題①)
 講師:森弘達(大妻中学高等学校進路指導部長・探究科主任)
③テーマ:「リーガルマインドをもった医療~医療過誤とその防止~」
 講師: 竹口文博先生(医師、弁護士、東京医科大学企画部統合管理室法務担当参事・兼任准教授・アドミッションセンター)
④テーマ:「子どもの虐待と家族支援」
 講師:岩清水伴美先生(順天堂大学保健看護学部教授)
⑤テーマ:「薬剤師は新しい薬剤やワクチンをどう伝えるべきか?~新型コロナウイルスワクチンの事例から考える~」
 講師:畑中朋美先生(城西大学薬学部教授、東海大学医学部客員准教授)
⑥テーマ:「ワンヘルス(One Health)の観点からみるワクチンの有効性とその問題点」「ワクチン勧奨をめぐる問題と対応」 (探究ワークショップと添削課題➁)
 講師:森弘達(大妻中学高等学校進路指導部長・探究科主任)
⑦テーマ:「平均寿命と健康寿命」 (探究ワークショップと添削課題➂)
 講師:森弘達(大妻中学高等学校進路指導部長・探究科主任)
⑧テーマ:「これからの歯科医師に求められること」
 講師:村田早苗先生(歯科医師、歯学博士)

※東京大学生命科学シンポジウムを医療系探究講座プレ講座として視聴
⑨テーマ:「ワクチンを科学する:『面白い』を楽しみながら『役に立つ』を具現化するには」
 講師:石井健先生(東京大学医科学研究所教授)
⑩テーマ:「精子における究極のDNA収納術」
 講師:岡田由紀先生(東京大学定量生命科学研究所教授)

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