日常生活の喜怒哀楽、大きな行事から小さな出来事まで、生徒達が書いた生の文章で立教生活を生き生きと綴るコーナーです。

「お疲れ」

 

 いい言葉だと思う。言ってもらうと、自分のがんばりを認めてもらえた気がするし、言ってあげると、その人に力になれた気がする。

 準備期間中、僕は今日が来ないでほしいと何度も思った。

いくら疲れがたまったっていい。

どうか終わらないでくれと強く祈っていた。

 でも、決して今日は悲しい日ではなかった。

確かに、オープンデーは昨日行われ、今日、幕を閉じた。でも、僕は悲しくはないし、寂しくもない。いやむしろ、今日という日があったから、僕がやってこれた。ずっと準備期間が続いたって、それは逃げていることにしかならない。

何だっていつかは終わる。

だったら、終わるまで、終わる瞬間を目指したらいい。

僕は少しだけいばって、昨日までの自分にそう言い聞かせたい。

 時間が流れるという事は。

もしかしたら、幸せなことなのかもしれない。

過ぎていくから、色んな時間を大切にできる。過ぎていくから、つらいことも耐えていける。

 そして、何か行事が終わるごとに、お互い

「お疲れ」

と言い合えるこの学校が、僕は大好きだ。

 お疲れ立教。

 

(高等部2年 男子)

ページ
TOP