



日曜日の夜、立教英国学院の剣道場には静かな熱気が満ちていました。
この日行われたのは新春かるた大会。全校生徒が7~8人ずつ組になり、百人一首のかるたとりを競い合います。
車座になって取り札を見つめるその顔は、真剣そのもの。
教員が札を読み上げるたび、板の間をたたく小気味よい音がいっせいに響きます。
今回のかるた大会に向けて、生徒たちは熱心に準備をかさねてきました。
はじめは国語科やクラスの先生にうながされて百人一首にふれ始めた生徒たちでしたが、おぼえた数を友人と競い合ったり、お気に入りの和歌を見つけたりするうちに、いつしかかるたのとりこに。
中には自分で作った決まり字一覧を持ち歩く者や、放課後にかるた一式を借り出して練習する者まで登場しました。
そして迎えた本番当日、彼らは日ごろの練習の成果を思う存分に発揮したようです。
英国の冬は厳しく、外はこごえるような寒さでしたが、全校生徒の気迫がみなぎる会場は、汗ばむほどの熱気でした。
個人成績の結果は、1位が高校1年生、2位が高校2年生と中学2年生の2名、3位が高校2年生、1年生と中学3年生の3名と、入り乱れたものになりました。
どの学年も精いっぱいに健闘したことがよくわかります。
何か行事があるごとに全校が夢中になって取り組むことは、本校のほこる大きな特色でもあります。
次の行事では、生徒たちはどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
彼らの成長が楽しみです。