入学した頃、このクラスが好きでなかった。

嫌いではなかったけれど、はっきり言って、つまらなかった。

いいクラスにしたい、と願う日々が続いた。

しかし、変化は自然と起こった。

高3を送る会で赤鼻のトナカイ、テニスコートでの雪合戦等を通じ、じわじわと結束していった。

仲間はどんどん増え、日を追うごとに、個性輝くクラスとなった。
 いつの間にか、皆と過ごす時間が止まることを願うほどになった。

奇声や笑い声が飛びかうホームルーム前、配布された日本のお菓子の争奪戦、体育の激しい男女混合ドッヂボール、おろそいのパーカーで燃焼した球技大会、ガラス越しに手を振り合ったロンドン・アイ、感動と爆笑の最後のホームルーム・・・。

ふと思い出すと、今でも心が温かくなる。
 勉強は大変だったけれど、皆がいたから頑張れた。

苦手な所を分かりやすく教えてくれた友達、難しい単語の面白い覚え方を一緒に考えてくれた友達、テストで競い合って共に伸びた友達、つらい時こそ励まし合った友達・・・。自分は一人じゃないって安心できた。
 私は、クラス全員の長所をしっかりと言える自信がある。

クラスを盛り上げてくれた友達、一緒にふざけてくれた友達、悩みを親身になって聞いてくれた友達、自分で気付かない疲れにさえ気付いて心配してくれた友達・・・。一人一人が私にとって大きな存在だった。
 クラスの皆と過ごす時間が大好きだった。

皆と出会い、協力し合い、困難を乗り越え、喜びを共有し合った思い出は、離れ離れになるこの先も、わたしの誇りとなることを確信している。

ありがとう。

 

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