夏に逆戻りしたのではないかと思うほど好天の日曜日、5人の立教生がロンドン日本人学校の文化祭を訪れた。

今回訪れた5人の中には、ロンドン日本人学校を卒業した生徒たちもいる。

彼らにとっては久々の母校である。

かつての後輩たちが織りなす合唱や劇をとても楽しみにしていた。

そして今回の外出を最も待ち望んでいたオープンデー劇企画の生徒たち。

ロンドン日本人学校の文化祭の大きな見所は、なんといっても中学生全員で行う合唱と劇である。

中学3年生にとっては最後の大きな行事となるため、1学期から一生懸命に準備していたとのこと。

上演前のロビーは人で溢れていた。

劇を見て、大人としてもぐっとくるものがあった。

何度も練習したであろう合唱、それぞれに一生懸命なキャスト、音響、照明、大小道具係。

別れや死という難しいテーマを扱った作品であったが、その中に感じられた中学生らしい元気さや頑張りに思わず感動してしまった。

立教生にとって、演技や裏方など技術的なことも参考になったであろう。

しかし何より、クラスや部活で一丸となってひとつの物を作り上げることの素晴らしさを再認識したに違いない。

立教も、オープンデーまで後一ヶ月。

他校の生徒たちが作り上げた作品を見て、彼らは何を思っただろう。

かつての先生方や後輩たちに再会し、今は立教で頑張っていると伝えることができた卒業生にとっても、数年後には立教も母校となる。

振り返ったときに、充実した日々だったと思えるようにまずは目前のオープンデーに向けて全力投球してほしいと願う。

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