この2学期は私にとって思い出深いものとなった。だんだんと新型コロナウイルス感染症の影響も薄れ、少しずつ元の日常を取り戻していた。アウティングやオープンデイなどの行事も取り戻し、楽しい立教生活が再スタートした。その幸せを噛み締めながら、日本に帰った。
年末年始になると、親戚と会う機会が多くなる。立教に通っている人なら誰でも経験があることだと思うが、私達はそう言った場で必ず、英語が完全に喋れる、という勘違いをされる。私はその度に、まだまだ全然ですよ、と答える。そうすると相手も意外そうに、学校生活について尋ねてくる。そこで私は、イギリスにいても英語を話す機会はあまり多くない、と毎回テンプレートを答える。しかし考えてみると、なぜイギリスにいるのに英語を話せないのだろうか。これまで私は学校の環境だとか、コロナだとか、周りのせいにして、英語と関わること自体を諦めていたのだと思う。
しかし、それは周りの環境がどう変わったところで私が変わらないと意味がないことに気がついた。自分に積極性がなければ、いつまでも同じままだし、自分から英語に関わって行こうとすれば、どんどん上達していくだろう。なぜなら、私は置かれている環境が違うから。他の中学3年生には経験できない機会が私の周りにはたくさんあるはずなのに、それを自分から無下にしていた。これまでの3年間何をしていたんだろうと、申し訳なく、また恥ずかしく思った。
そこで私は、せめてこの3学期間は頑張ろうと思った。これまでの3年間を取り戻す、そして、立教にいる意味があるような生活を送ることを目標に決めて、3学期を過ごそうと思う。
(中学部3年生 女子)1kam

ページ
TOP