5月1日(日)夕食後、全校生徒向けにCollyer’s College短期留学報告会を実施しました。

現高等部3年生6名が、2022年3月7日から11日までの1週間、Collyer’s Collegeに短期留学に行ったときのものです。報告会では、それぞれが履修した科目の内容を中心に現地での経験や、日本の教育との違いについて語ってくれました。発表後には在校生との質疑応答を実施し、予定していた時間を過ぎてしまうほど、双方にとって大変充実した時間になりました。今後、最高学年として、進路実現に活かしてくれることを願っています。

以下、6回に分けて、生徒のレポートを掲載します。(4/6)
7/Mar/2022 (Mon)
今日は、初日ということもあって緊張していましたが、校内を散策したり、様々な日本の学校との違いを見つけることができました。人生で初めての現地校の体験ということで、たくさんの人とのコミュニケーションを取ろうとしました。授業がなかったため、現地の学生と会話をすることができました。

午前中は、図書館で本を読んだりして、昼には食堂で昼食をとりました。そこでは、沢山の人が行き交い、あまりの人の多さに驚きました。
8/Mar/2022 (Tue)
今日は初めての授業でした。一限目は物理だったこともあり、楽しみな気持ちに半分緊張していました。授業を受けてみるとあまりの難しさに、英語で理解することの大変さに改めて驚きました。隣の生徒に助けてもらい、何とか授業は乗り切りましたが、自分の英語力の無さに悔しい気持ちが残りました。

2限目の数学では、積分をしました。既に習っていたこともあり、且つ得意な分野でもあるため、簡単な授業でした。周りの友達に教えることで現地の学生とのコミュニケーションを取りました。

数学の授業で驚いたことがひとつありました。それは答えを全て帯分数で表示していました。小学校から習っていましたが、高校二年生になって初めて使いました!!これには驚きと感動がありました。帯分数を使うことは、日本ではほぼないとされていて、これから先使うことは無いと思っていましたが、イギリスでの価値観の違いに再度驚きました。
9/Mar/2022 (Wed)
今日は6時間全てに授業があったこともあり、とても大変でした。一時間目は、数学で同じく積分をしていたのですが、初日とは打って変わって、あまりの授業スピードの速さに驚きました。先生は、授業をするというよりは問題を提示し、それに生徒が答えていくという授業方式で特に解説をするということはありませんでした。

生徒の質問には答えるのですが、先生からは進んで教えるというより、生徒自身の勉強が大事であるということがわかりました。日本の授業ではまずない光景に自分にとっての大きな刺激となりました。
10/Mar/2022 (Thu)
今日は、英語と最後の授業である物理と数学でした。英語では、シェイクスピアの詩を読みました。日本では漢詩を詠んでいたので、韻を踏むなどルールなどが少し似ており、とても面白い授業でした。

数学ではなんと、突然テストを始めると言われました。何も告知がされてないのにも関わらず50分間のテストが始まりました。そこで、驚いたことに、解答用紙がなく、自分で好きな紙に答えを書いていくという形式でした。日本ではまずない光景に驚きつつも問題を解き進めていくうちにある一つの問題に直面しました。それは、手計算で答えが出ないということです。初日の授業では積分であったので、問題はなかったのですが、試験では角度がすべて小数点や見たことのない大きさで、電卓なしでは到底解くことはできない値でした。そのため、計算の式は作れても肝心の答えが出ないということが終始続きました。最終問題では、数学のテストのはずなのに物理の問題が出てきました。イギリスで力学は数学の範囲として扱っていたということです。とても興味深く、イギリスにいなければ知ることはないと思います。

日本では電卓を使うことはなく、計算力も必要としていますが、イギリスでは電卓はすでに常識になっており、計算力ではなく、答えに至るまでのプロセスを重視しているため。計算はすべて電卓に任せる、そこの価値観の大きな違いがこの現地校に来て感じることができた一番大きな経験です。
11/Mar/2022 (Fri)
今日は最終日です。授業は英語のみで、なんとスラングを学びました!

これは、日本では必ず学ぶことはないだろう生きた英語を学びました。教科書英語とは何もかも違うその授業は終始僕の興味を引き立て続けました。

現地校の経験は僕の人生において英語に対しての気持ちや、テストで高得点を取るために勉強するのではなく、現地の人達とコミュニケーションを取りたいという気持ちが新たに自分にとっての勉強のモチベーションになりました。はじめは行くことに抵抗があるかもしれませんが、その第一歩を踏み出すことができれば、自分にとって大きな経験と力になると思います。

ページ
TOP