僕にとって立教で残されたアウティングはあと2回。今回のアウティングは僕の人生を大きく動かすものになるかもしれない。

僕たち理系班6名はUCLの山本先生による進化発生学の話を聞かせてもらった。山本先生の話は洞窟に住んでいる魚の話、進化の話であった。僕は進化論には大変興味がある。僕は生物を選択していたおかげで話をしている内容は自然に自分に入ってくる。しかも、授業で勉強したばかりのところだった。山本先生の話はとても興味深い。時間が経つにつれて前のめりになっていく自分の姿に気がついた。洞窟にいる目のない魚。そしてそれを解明するための実験の話。どれもこれも面白い話ばかりだ。
先生の実験の一つに目の無い洞窟魚に目を移植する話があった。驚くべきことに目は見えないけれども、目が形成される実験を紹介された。僕は、話を聞いているうちに他の動物、例えば人間に近い猿などもレンズをアポトーシス(移植)すれば同じようになるのかということを想像していた。生物のことをもっと研究ししたい、知りたい、そんな気持ちで一杯になった。話を聞いているうちに、僕は研究室で生物を研究する自分の姿を夢見ていた。僕たちは話の最後に先生の実験室に行き、先生がメキシコから採集してきた洞窟魚やその子供達を見せてもらった。目がないことで少しグロテスクな感じはあったものの、でもそれもよく考えると、何百万年も何億年もかけて出来上がった姿と考えるとそれもまた興味深くそして美しい。僕は数枚の写真を撮りそのラボを出た。

少し話が変わるが僕は運命という言葉が好きだ。僕はこうとらえる、進化とは運命であり運命が今の僕たちであるので僕の運命も既に決まっているのかもしれない。
(高等部2年生 男子)

Councillor Peter Burgess – Speech on Graduation Day – 3 March 2018

 

Head master, Staff, Students, Ladies and Gentlemen. Thank you for inviting me to your graduation.

Language is most important as we can then communicate and understand other people and races.

Mrs Hunter has just referred to the success of your concert at the end of last year. I was there and enjoyed it very much.

One of the things the English do is to make fun of themselves. When you realise this, you will fully understand our way of life.

One of the highlights of the concert was what is called the “first half closer”. Here three senior girls, beautifully dressed, gave us a rendering of “Three Little Girls” from the Mikado. They did it with gestures, humour and panache, in a very funny and successful act.

I am here to present the Ambassadors Cup to Miss Tomoko Matsunaga. This is for the student who has made a significant contribution to improving relations between Japan and the UK.

She took part in the UK/JAPAN Young Scientist Workshop at Cambridge last summer, as well as the UCL-Japan Young Challenge, where she played a significant role in assisting communication between students due to her excellent English.

It gives me great pleasure to present her with this cup and to wish her, and all of you immense success in your futures.

在英国日本国大使館公使・総領事 宇山 秀樹様

小学部6年生・中学部3年生・高等部3年生の皆さん、本日はご卒業誠におめでとうございます。普段離れていてもお子様を温かく支えてこられた保護者の皆様、手厚い指導で子供達を卒業まで導いてこられた先生方、その他関係者の方々にも、心からお祝いを申し上げます。
卒業生の皆さんは、ご家族から離れた全寮制の生活に慣れるまでは寂しい思いもし、いろいろ苦労をしたことでしょう。でも、英国の美しい田園風景に囲まれたこの広大なキャンパス、素晴らしい環境の中で、大家族のような寮生活を送りながら、厳しくものびのびとした教育を受けて、たぶん、ご家族も驚くほどたくましく成長したのではないかと思います。
今日卒業していく皆さんが、立教英国学院で学び、身につけてきたことを基礎として、グローバルな視点を持って、国際社会の中で日本の未来を担っていく人材となることを期待しています。こんなことを言うと、荷が重いと思うかもしれませんが、皆さんは、そのための素養をここ立教英国学院で身につけてきたことと信じています。

皆さんの将来に大きな期待を込めて、今後心がけてもらいたいことを3つ申し上げたいと思います。
1つ目は、「自分の頭で考える」ということです。そんなこと当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、様々な情報の溢れる現代社会では、目に入った情報を受け身で無批判に受け入れがちです。インターネットやスマホはとても便利ですが、ソーシャルメディアなどネット空間には偽情報や根拠の不確かな情報も飛び交っています。そういう中で、幅広い教養を身につけながら、疑問を持ったり批判的に考えたりすることを意識的に行って、自分の頭で考え、何が真実・事実なのかを見抜くことのできる目を養うことがとても重要です。そのためには、好奇心を広く持って、文学でも歴史書でも、良い本を沢山読むこと、それから、できれば傾向の違う複数の新聞を読むことをお勧めします。1つの情報を鵜呑みにしないで、疑問を持ったら、複数のソースで調べてみる習慣を身につけてください。そうして自分の頭で考える力を鍛えることは、皆さんが将来どのような道に進んでも必ず役に立つはずです。
2つ目に、「失敗を恐れず、あきらめないでチャレンジすること」です。これから先の人生、楽しいことや成功することばかりではなく、壁にぶつかって悩むこと、失敗することもいろいろあるでしょう。でも、「自分はできる」と信じてチャレンジし、努力して逆境を乗り越えることで、人間は強くなれます。ついこの間終わった平昌冬季オリンピック、英国ではフィギュアスケートはあまりTVで放送されませんでしたが、羽生結弦選手が男子シングルで66年ぶりとなるオリンピック2連覇の偉業を達成したことは皆さんも知っていますよね。羽生選手は去年11月練習中に右足首に大きなけがをして、オリンピックの直前までジャンプの練習もできないような大ピンチに陥りました。「スケートができなくなるんじゃないかと思う日々が続いた」そうです。しかし、本番では痛み止めを飲みながら素晴らしい演技をして、見事金メダルを獲得しました。金メダルが決まった直後に、彼は、「自分に勝てた」と言いました。けがに苦しみながら地道な努力を重ねて、自分との戦いに勝ったのです。もちろん羽生選手のような超人的な能力は並みの人間に真似できるものではありませんが、何があっても負けない精神力を見習うことは誰にでも可能です。私も、若い頃大学受験に失敗したり、外務省に入るための試験に2度落ちたりしましたし、社会人になってからも失敗してへこむことや難しい状況に直面することがしょっちゅうありますが、そのたびに「負けてたまるか」と自分を奮いたたせて、何とか乗り切ってきました。皆さんも、これから先どんな困難に直面しても、挫けないで努力し、チャレンジしていく精神的な強さを是非身につけていってください。
3つ目に、「日本人としてのアイデンティティと誇りを持ちながら、異なる文化や価値観を理解し尊重すること」です。最近、世界のいろいろな国で自国ファースト、自分の国さえ良ければいいという考え方が広がっていますが、そのような風潮は他の国や民族に対する偏見や排除に結びついて、争いの元になりかねません。多様性を大事にする寛容な心を持つことが、益々重要になっていると考えます。皆さんは、立教英国学院で学ぶ中で、ローカルコミュニティとの様々な交流、ホームステイ、短期交換留学等を通じて、英国の文化や習慣、英国人の考え方、特に、多様性を大切にする英国の懐の深さに触れてきたことと思います。同時に、日本の優れた点、世界に誇れる美点を再発見することもあったのではないかと思います。それは、日本国内ではなかなかできない貴重な経験です。皆さんが、その貴重な経験に基づいて、これから先、日本の良いところ、優れた面を理解し発信しつつ、異文化や異なる価値観を尊重できる国際人に成長していくことを願っています。

最後に、皆さんが立教英国学院で得たかけがえのない経験を活かしながら、将来、日本と英国の架け橋として、また、世界に通用する国際人として大きく羽ばたいていくように心からお祈りして、私からの祝辞とさせていただきます。

3月3日(土)、日本ではひな祭りにあたるこの日、立教英国学院は2017年度卒業終業礼拝の日を迎えました。
チャペルには、日本同様、雛人形が飾られました。これは昔から続く立教英国学院の伝統で、綺麗に並んだお雛様たちは、受験のため卒業礼拝に参加できない高校3年生や中学3年生のかわりに、皆の晴れの姿を見守る、そういう意味が込められています。
今年の卒業礼拝には、6名の高校3年生が帰って来てくれました。

いつもの礼拝のように、聖歌を歌い、お祈りをします。それは私たちが毎日繰り返して来たことですが、この日の雰囲気はやはり特別なものです。チャペルの様子や、来賓の方々がいらっしゃることなどがいつもと異なるのはもちろんですが、それ以上に、児童生徒たち、先生たち、出席する保護者の皆様が、卒業生たちのためを思い、歌い、祈ります。そのような皆の心が、特別な雰囲気を作り出しています。

小学6年生、中学3年生、高校3年生の代表の児童生徒たちが、立教英国学院の思い出、未来への抱負を語ってくれました。彼らとの思い出を振り返りながら、あっという間に、1年、2年、3年と時は流れていったことを感じました。その間、私たち教員は児童生徒たちといつも一緒にいるので、些細な成長を毎日見守ってきましたが、それでも気づかなかった1人1人の内なる成長に気づかせてくれる、とても素晴らしいスピーチばかりでした。節目の礼拝において、彼らの素直で、希望や喜びに満ちたスピーチを聴くことで、この立教で、彼らが大きく、健やかに成長してくれたのだと、改めて実感することができました。きっと保護者の皆様は、私たち以上にそのことを感じてくださったことでしょう。

礼拝の後は記念撮影です。それぞれの卒業学年の児童生徒たちが、卒業証書を持って笑顔での撮影です。2017年度が無事に終わりました。来年度、卒業生、立教生はまたそれぞれが新たな道を歩みます。その道の先にたくさんの収穫と成長、そして幸福があることを祈っています。

4月8日(日) に行われる毎日新聞主催「毎日進学博私立中学受験フェス2018」に本校も参加します。

 

4月8日(日) 11:00 – 16:00 毎日新聞主催「毎日進学博私立中学受験フェス2018」

場所: グランフロント大阪・北館 地下2階 コングレコンベンションセンター

 

 
本校に関心のある方はぜひご参加ください。

その他、学校説明会・進学フェア等についての詳細はこちらをご覧下さい。http://www.rikkyo.co.uk/new/cat43/325_2018/

1月20日の夜、かるた大会が行われる。今までの練習の成果、そして先輩方の強さを実感できる夜である。
「秋の田の…」
みんなが知っている有名な歌。それをねらっている人が必ずいると知っている私はこのふだをあきらめた。そして、次に読まれる歌のために集中した。
「かささぎの…」
私の手元にあるふだ。上の句を聞いてすぐ取った。顔をあげると他の人がびっくりしていた。上の句で取るのが悪いことだろうか。みんながつまんなくなるのだろうか。そんなことを考えながら、高くなってきたふだ山に新たなふだをのせた。
「ゆらのとを…」
私が好きな歌。けれど、強い先輩の前にあり、このふだを取れなかった。このふだを取りたかったけれど、後悔するのは後にして、集中した。
「ゆうされば…」
下の句を思い出し、ふだを探そうとすると、すでに先輩が取っていた。だんだん知っている歌が減ってきた。そして最後のふだが読まれた。
「やえむぐら…」
最後は取りたい。そう思いながらこの集中力を授業中に使いたいぐらい集中した。
「パシッ。」
気持ち良い音とともに私のふだ山の上に新たなふだがのった。
試合が終わり、取ったふだを数えると13枚だった。それは、私の最高記録であり、個人の6位になった枚数だった。
(小学部6年生 女子)

ぼくたち小学生は、昨日アウティングに行ってきました。どこに行ったかというと、ギルフォードのエアーホップセンターに行きました。そこはトランポリンがたくさんあってドッヂボールなども出来ました。
そこのトランポリンは日本のトランポリンと比べるとすごくはずみやすくて、天井に頭がくっつくぐらいとんでしまいました。
そこでぼくは、わかった事が一つあります。それは何かというと、本気でジャンプして、あとから地面でジャンプをすると自分の体の体重が2倍になっているような気がすることです。
ドッヂボールでは、いつも地面でやっているよりコントロールが出来なくて4人くらいしか当てられませんでした。もちろんコントロールがむずかしいので相手の顔面に当たってしまうこともたくさんありました。
次に四角のスポンジがすごくたくさん積んであってそこにトランポリンを使って飛び込むのがあって、ぼくは1回やってみたら、意外とそのスポンジはかたくて少しびっくりしました。その後に横で4才くらいの女の子がとんでいる間に一回転とかしていてみんなすごくびっくりしていました。ぼくも負けないように一回転をしてみたけど、意外とむずかしかったのであきらめました。
最後にフリーで遊んで良いところで、ぼくはおにごっこをしたり、高い所からとびおりたりしました。
今回のアウティングは、今までにないくらい楽しくて最高でした。

「みかの原…」
先生が上の句を読み上げている間に、みんなが必死になってふだを探している。
「パシッ。」
もう、先輩がとってしまった。今のふだは、私が知っていたふだだったのに。と、くやしがりながら、次に読まれるふだに、耳をすます。
今日は、剣道場で全校新春かるた大会が開かれている。私は、今日のために、2週間がんばってきた。冬休みに百人一首の宿題が出ても、百人一首なんて興味ないよ、と思っていて、冬休みには一句しか覚えることができなかった。だけど、みんなと一緒に練習しているうちに、だんだんたくさんとれるようになって、楽しくなってきた。そして今日、今までの努力を、先輩に見せつけようと思って、本番にいどんだ。私は、練習よりはとれなかったけれど、目標の5枚以上とれて6枚もとれてとてもうれしかった。
クラスの順位では3位をとることができた。百人一首で小学生がベスト3に入ったことは初めてだったらしく少しほこらしくなった。一生懸命練習してよかったと心から思った。
私は、立教に来てから人と協力することが多くなった。今回の行事もそのひとつだと思う。そして私は、自分の興味のないことも仲間と協力して取り組めば、楽しくなることが分かった。今回、分かったことをこれからいかしていきたい。そして、来年は優勝したい。

あまり天気の良くない日が続く3学期ですが、この日も朝からどんよりした空模様。小学生の今学期アウティングは、天気が良ければ丸一日サイクリングに行く予定でしたが、昼は強風・午後から雨という天気予報の為、雨天プランでGuildfordの町を訪れることになりました。

午前の部はトランポリンセンターから。駅の裏手にある大きな建物の中に何十面ものトランポリンが並ぶ施設です。専用の靴下をもらって荷物を預けたあとトランポリンが並ぶ入口に集合です。早る気持ちを抑えながら、まずは英語でトランポリンの使い方や安全上の諸注意を聞きます。担任の先生の助けを借りながらもフムフムと英語の説明に頷く様子はなんとも頼もしく思えました。
「ドッジボールのところが空いているので、まずそこに行きましょう!」
先生の指差す場所にはテニスコート2面分くらいの広さに12面のトランポリンが敷き詰められていました。1面に一人以上入らないように!というルールを守りながら、ポンポン跳ねながらたくさんの柔らかいボールを投げ合います。チームに分かれて… というよりは、ただひたすら「跳ねて」「投げる」だけなのですが、これがたまらなく面白いようで、利用制限時間1時間のほぼ半分をこのコーナーで楽しみました。
「先生ー、これ持っていて下さ〜い!」
息を切らした真っ赤な顔で入れ替わり立ち代り子供たちがやってきて上着を預けて行きます。最初は恐々と跳ねていた女の子たちが跳ぶ高さも少しずつ高くなり、一人一面のルールを守りながらもあちこちの面に移動してボールを投げ続ける男子の動きもさらに機敏になっていました。
「今度はあっちに行こう!」
目指した先は、ジャンプコーナー。トランポリンで数回ジャンプして勢いをつけた後、柔らかいクッションがたくさん入っているところに飛び込みます。何度も何度も繰り返して、最後は空中で1回転してダイブできる子も出てきました。
「先生ー、面白かったー!」「ここだったら1日いたって楽しめるよねー!」「また来たーい!」
どんよりした空模様が招いたくれた雨天プランでしたが、子供たちの気分は晴れ晴れ! 午前の部、まずは好調なスタートとなりました。

ポツポツと雨が降りだした午後の部は、ショッピングモールのフードコートでの昼食で始まりました。もう何度も外出をしてきた小学生たちなので英語の注文はお手のものです。好きなお店で好きなものを買って来て、皆で楽しく食事ができました。その後は、小雨の降る中、町を散策。家族へのお土産にお茶を買ったり、映画館で食べるスナックを買ったりして小一時間を過ごした後、「不思議の国のアリス」を著したルイス・キャロルの展示があるミュージアムを訪れました。この町に住んでいたルイス・キャロルについての資料を、キシキシと音をたてる床や細くてくねくねした階段のある古い古い建物の中で見ていると、本当に「不思議の国」に迷い込んだような気分になりました。
その後の映画鑑賞では「Early Man」という原始時代の仲間がサッカーを通して繰り広げるファンタジーを見て、今度はタイムスリップ気分。 映画が終わって外に出ると雨はすっかりあがっていてトワイライトの空には星々がうっすらと浮かびあがっていました。
この日の締めくくりは小さな村にあるパブレストランでの夕食でした。天井の梁の上には古い道具や食器、スキーの板や大きな大きなノコギリまで様々なものがぶら下がっていて、部屋の中央にある皆で座った長ーいテーブルの両脇の暖炉には薪をくべた炎がチラチラと燃えている… 何だかここもまた不思議な空間でした。夢のような気分でデザートまで夕食をお腹いっぱい食べた後は、何だか皆ウトウトと眠くなってしまいました。
「さぁ、それではそろそろ帰りましょうか? たくさん楽しんで疲れたかな? 学校に帰ったらすぐに就寝にしましょう。」
が、先生の気遣いをよそに、突然また元気になる子供たち…
「帰ったら皆でゲームしようよ!」
帰りのバスの中でも、皆で歌を歌い合いながらの大合唱でした。
サイクリングはできなかったけれど、今年度最後のアウティングは、また一つ、思い出に残る楽しい一日になりました。

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