2016年、特に高校2年生になってから自分はとても変わったなと思う。多分他の人にはわからないし、自分自身それが良いことなのかもわからない。

その変わったところというのは、考え方や性格だ。高2になって生徒会など責任あることをするようになったせいか、勉強面、生活面などの細かいところを意識して行動するという癖がついたように思う。これだけ聞くとよいことのように思えるが、それと同時に自分の行動の一つ一つが気になって、いちいち不安になったりして自信がもてなくなった。人と話す前には会話を一人で想像したり、自分の行動を頭の中でリピートしたりすごく反省したりする。それは想像以上に大変で、自ら苦しい生活をしているのではないかと思い、この考えをやめたいと何度も思ったが、もうこの考え方が性格となっていて、直すことができないまま一年が終わってしまった。だから去年は納得いくものではなかったし、楽しいと思えることが少なかった。

2017年は高3になる。高校生活最後の1年を全力で楽しむために、このネガティブすぎる性格をやめたい。いつも楽しそうな人は自分に自信をもっている人なんだなと最近気づいた。もちろん自分の行動に責任をもつことは必要だけれど、自分に負担をかけすぎない、周りを気にしすぎないことを心がけるつもりだ。それでシンプルに、楽しい1年になったらいいなと思う。

(高等部2年生 女子)

今年もまたミュージック・フェスティバルの季節がやってきた。
本校の生徒たちが地元の町で行われる音楽コンクールに参加する。

ひとつは海沿いの町、 Bognor Regisというところで開かれるギター・コンクール。2月4日に12名の生徒たちが学校のミニバスで出かけていった。このコンクールの主催者は、本校でクラシカル・ギターのレッスンを担当しているレフトフ氏。20年以上に渡って教えて下さっている。その甲斐あって、毎年このフェステバルで本校の生徒達は好成績を収める。今回も例外に漏れず、その日の夜には音楽科の机の上にはデュエット部門、アンサンブル部門のトロフィーが置かれていた。

もう1つのフェスティバルはさらに大きな海沿いの町、Worthingというところで開かれる。大きなホールの高いステージの中央に置かれたグランドピアノで演奏する。かなりの緊張感。こちらのフェスティバルは様々な楽器部門があるが、今学期本校からはピアノとバイオリンの生徒達が参加した。来週から期末試験が始まるという微妙なタイミングだったが、昨日このフェスティバルを終えて帰ってきたS君、どうやらピアノ部門の総合優勝を果たしたようで、教室に入るとクラスの皆から労いの言葉。試験勉強をしつつも、毎晩のように練習室に通った成果が現れて本当に良かった。

「T先輩も何歳以下かの部門で優勝したらしいよ!」
期末試験勉強中の少し重たい教室の雰囲気が一瞬和らいだような気がした。

さて、これで音楽フェスティバルも今学期は全て終了。楽器練習室の鍵を借りに毎日のように教員室に来ていた生徒達が、今日からは教科書や問題集を持って教員室に現れ、先生に質問をする本格的な期末試験期間に入る。

この学校でできる親友は一味違う。私達はこの学校で1年の3分の2を過ごし、共に生活する。いわば、24時間、常に周りに友人がいるのだ。長い時間共に過ごせば、友人の本当の顔を知ることも多い。笑いあったりふざけたり、ぶつかりあうことだってたまにではない。けれど、だからこそこの学校で出会い仲良くなった親友と呼べる人は、本当の友だと思える。

そんな友人がこの2学期に転校した。この学校は、そんな友人ができるという反面、いわゆる転勤族の子が多く在学しており、転校も多い。友人は転校するということを冗談を言うかのようにさらっと私に告げた。友人の心遣いもあったのだろう。私はそれを聞いたとき、寂しさや驚き、そして少しの「これは嘘だ」と思う気持ちがあった。転校することを受け入れ、理解できている自分と、これは冗談だと思って信じたくない自分とがいた。

自分の気持ちを整理できないまま、時は流れ、友人はこの12月、転校していった。そしてもうすぐ、彼女のいない3学期が始まろうとしている。それでもまだ、私は現実を受け止められていない。「もしかしたら」という思いがまだある。けれど3学期は始まるのだ。

寂しさや不安はまだある。消えることはない。けれど、それをふまえて、次の学期、新しい道を開くように進んで行きたい。
友人は言った。
「さよならじゃない。またねだよ。」と。
私も言おう。
大好きな友人、ありがとう。そして、またね。

(高等部2年生 女子)

今年度から始まった小学生のActive English ではイギリス人児童文学作家Roald Dahlの作品を中心に学習に取り組みました。Charlie and the Chocolate Factory, the James and the Giant Peach, the BFG, George’s Marvelous Medicine, Matilda, Esio Trot, Fantastic Mr Fox など、この一年で多くの作品を学ぶことができました。一年間のまとめとして、著者についての理解を深めるため、2月4日(土)に小学六年生はバッキンガムシャーにあるRoald Dahl Museumに行きました。

車に揺られて約1時間半、Roald Dahl が晩年を過ごした地、Great Missendenに到着。空はとても綺麗な水色です。Museum入り口にはすでに多くの子どもたちが列をなしていました。Museumの目の前にはthe BFGに登場するSophieが住んでいた孤児院のモデルになった建物があり、早速子どもたちは大喜びです。館内に入る前にチケットを児童は自分で購入します。” Can I have one child ticket please?” 昨年度初めて英語を学びはじめた児童も今は堂々と英語を話すことができます。

館内に入ると、大きな甘い香りがするチョコレートのドアがお出迎え。最初のブースにはRoald Dahl の幼少期の写真や思い出のエピソードが展示されていました。お菓子の瓶詰めにネズミを入れたことや、学校が嫌いだったことなど、面白い話を熱心に読んでいました。次のブースには等身大のRoald Dahlの模型がありました。DahlはLoftyと言われていただけあって、小学生二人が隣に並ぶとその差は歴然。「僕たちGeorgeよりは背が高いね」と笑っていました。またDahlが執筆をした小屋を再現した部屋を見て感動。最後のブースには映画Fantastic Mr Fox で実際に使われた、Mr and Mrs Foxの模型がありました。模型の前で記念撮影を終えると、部屋中に散りばめられている、Dahl 作品ゆかりのアイテムを探して盛り上がりました。最後はお楽しみのお土産売り場です。今日のお小遣いで使える額を計算して、洋書を含めて素敵なお土産を購入することができました。

あっという間に昼食の時間となり、外のレストランで昼食を済ませると、次はDahlがお葬式をした教会とお墓へ移動しました。最後はお墓に向かって “Thank you for your great books.”と感謝の言葉を伝えました。この道はRoald Dahlも通った道なのかな、と思いを馳せながら次の目的地へ。学校に帰る前に最後はtea timeです。Roald Dahl Museum併設のカフェでスコーンと紅茶を楽しみ、本当に今日は楽しかったととても満足そうでした。学校車に乗って学校に向かいながら、うとうとする児童たち。帰ってからも今日のまとめ、英語でのessayに頑張って取り組みました。

あと少しで小学部を卒業し、もう中学生です。豊かな感受性と英語を楽しむ気持ちを忘れずに、これからも英語の学習に励んでほしいと思います。

1月30日。待ちに待ったアウティング。3学期は小中学生もロンドンに外出します。今年はマダム・タッソーの蝋人形館へ。マダム・タッソーはフランス革命時にルイ16世やマリー・アントワネットなどのデスマスクの制作もしていたフィギュア職人です。そんな彼女を祖とするマダム・タッソー館には世界中の沢山の著名人たちの蝋人形がずらりとならんでいて、一緒に写真を撮ることができます。

ハリウッドスターと肩を組んでみたり、一流スポーツ選手と並んでポーズを取ったり、英国王室の仲間入りをしてみたり。世界の政治家コーナーにはもちろんドナルド・トランプ大統領もいました。ホワイトハウスでツーショットを取り生徒たちもご満悦。名だたる有名人たちと充実した時間を過ごすことができました。

夜はいよいよお待ちかねのミュージカル鑑賞です。小中学部でミュージカルを観られるのは中学3年生だけの特権だということもあり、皆とても楽しみにしていました。演目は今日本でも話題の『Aladdin』。なかなかチケットが取れないのですが、前方のとても良い席で観ることができました。今までミュージカルを観たことがなかったという生徒も多く、初めて観る本場の歌にダンス、役者さんたちの豊かな表現力、迫力の生演奏に圧倒されながら、あっという間に過ぎ去った2時間半でした。中でも、アラジンとジャスミンが空飛ぶ絨毯に乗り「A whole new world」を歌いながら星空を舞う場面はとても美しく、生徒たちにも非常に強く印象に残ったようです。

朝から夜まで興奮し続けの一日だったので、帰校後はみんなお疲れの様子。ぐっすりと眠ることができました。来年のアウティングも楽しみです。

私たちは立教英国でルールに縛られながらも、腐らず頑張る「忍耐力」と、人との価値観の違いを理解し、受け入れる「協調性」を学びました。大学卒業が迫った今、私たちはここでの生活で学んだ2つのことが、社会に出る上で、いかに大切であるかということにやっと気づくことが出来ました。
そして昨日、4年ぶりに帰ってきて、昔のまま変わらないルールで生活されている皆さんを見て懐かしく、また嬉しく思いました。在学中は立教英国が嫌だなと思うことも沢山ありましたが、振り返ると自分たちは胸を張って、これを学べた!成長できた!と言えることをそれぞれ見つけることができました。これから就職して社会に出ますが、ここで学んだことを忘れず頑張りたいと思います。また更に成長した私たちになって必ず戻ってきます!
ありがとうございました。

1月30日(月)、曇り時々雨の天気予報に少々の不安を抱えつつ、高等部2年3学期のアウティングが行われました。今回はロンドンにあるグローブ座の見学と、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の鑑賞を中心に、ロンドン市内を自由に散策する盛りだくさんの一日でした。

朝10時に学校を出発し、昼前にロンドンに到着。すぐに解散して昼食がてら自由行動です。学校では食べる機会のないものをたくさん食べようと、何件もハシゴしておなか一杯食べたと話す生徒が多くいました。学校では同学年で集まって食事をする機会はあまりないので、こうやって友達と好きなものを食べるのが楽しくて仕方がないといった様子です。

午後に再集合して、まずはグローブ座の見学に行きました。ここはイギリスの生んだ偉大な作家のひとり、シェイクスピアの作品を多く上演する屋外円形劇場です。大火による建て直しなどを経て、16世紀当時と同じ設計で再現された木造の劇場の中で、ガイドの女性が生徒の英語のレベルに合わせて、当時から現在までのこの劇場について、わかりやすく楽しく説明してくださいました。

夕食後の自由行動ののち再び集合して、ミュージカル鑑賞となりました。今回観たレ・ミゼラブルは世界的にも有名な作品なので、その名を耳にした生徒が多かった上、昨年度立教英国学院でも、ミュージカル同好会の生徒たちが自主上演したこともあり、興味を持って当日を迎えた生徒が多くいました。ストーリーはもちろん、キャストの演技、歌の迫力、舞台装置や音楽など、一つ一つに感動し、心から楽しんでいました。例え英語が苦手でも、本物に触れることができた喜びは深く心に刻まれたようでした。

終演後、帰校したのは23時55分。それでも興奮冷めやらぬ、思い出深い1日となりました。

今まで当たり前のように存在した高校3年生の先輩と別れを告げた2学期の終業礼拝。ぽっかりと穴があいてしまう気がした。別れを告げてから実感する先輩の偉大さと、その存在がなくなる不安が交錯して焦りを感じた。

私にとって高3の先輩は、いるだけで安心できるような暖かい存在だった。そして、私が目指すべき姿であった。そんな存在がいなくなり、私たち高2に求められることは多くなる。私にそれができるのか、と冬休みの間考えていた。私が高3に憧れていたように、私も憧れられる存在にならなければならない。高3の先輩は「私たちがいなくたってやっていけるよ」と言ってくれたが、今の私ではそうは到底思えなかった。

冬休みは、自分に何が足りないのかを考える時間でもあった。学力?思考力?影響力?といろいろと足りない点はあるが、結局答えは見つからなかった。そんな中迎える3学期は、高2にとって重要だ。もちろん勉強面で切り替えをするという面でもあるが、高3のシンボルである赤ネクタイはまだつけていないのに、最高学年として高3と同じ立場になる。焦りは感じているが、この学期は私たちが求められていることに対してどう応えていくかを模索する期間でもあると思う。目指すべきものを追いかけるだけではこの学校は動かせない。抜かす勢いで行こうと思う。

(高等部2年生 女子)

このお正月、私は祖母の家で過ごした。祖母は私が家を訪ねるといつも、やたらと日本らしいことを私にさせたがる。着物の着付けや、お正月になると書初めの準備を欠かさない。正直にいうと、今までは面倒だなと思ったこともあった。しかし、立教に通いイギリス人との交流が多くなると、海外の人から見れば、日本人は着付けや書初め(書道)が当然できるという印象を強く持たれていることを身をもって実感するようになった。実際には、現代の日本は洋服が主流で着物を着ることなどめったにない。書道も興味をもたなければ、小学校中学校の授業で少し習うくらいで、書道をする機会などなくなってしまう。

私は何のためにイギリスで学び、交流をしているのだろうか。生きた英語を学ぶ為、イギリスの文化に触れるため……。理由は様々だが、私が一方的に学んでいるだけでは、私が日本人である意味がないと感じる。私がなりたいのは、イギリスの文化を熟知した日本人ではなく、日本という国を外国の人に発信できる日本人だ。だから、最近では、祖母の勧める日本文化をとことんやってみることにしている。私が立教生でいる間、日本に触れられるのは長期休暇のときしかない。その時だけでも、思いきり日本に触れたいと思った。国際的な異文化よりも、日本の伝統的な文化に。そして、他のどの国よりも、日本に恥じない日本人になりたいと強く思っている。

この立教で生活し、日本では感じることもなかったことに気付かされたこと、そして、理想とする自分を見つけられたことは、私がイギリスにある立教に通っていることの意味であると感じ、残り一年になった立教生活をもっと意味のある有意義なものにしたいと思う。

(高等部2年生 女子)

第74回漢字書き取りコンクールが日曜日の夜に行われました。小学生から高校生まで全校生徒が参加する毎年恒例のイベント、数日前から食事の席でも話題にのぼることしばしば、ホームルームでは毎日このコンクールに向けて小テストが行われ、日一日と当日に向けて準備が進んでいたようです。

出題は全部で100問、昨年から出題される練習帳がグレードアップして難しさも増しましたが、各クラスの先生方もしっかり対策を練って応戦、我がクラスの子ども達に少しでも善戦してもらいたい、そういう思いが様々な形で3学期のホームルームを盛り上げていたのかも知れません。

今回は、最後の数問が「ウルトラC」と称する超難問ではなくなり、練習帳の巻末にある「同音異字・同訓異字」となりました。努力次第で満点が目指せることとなり、さらに気合いを入れて取り組む生徒達もいたことでしょう。

コンクール当日はバドミントン部とバレーボール部の生徒達が現地校との対外試合で半日ほど外出しなければなりませんでしたが、学期最初からコツコツとホームルームの小テストで練習してきた生徒達にとってはなんのその。学校でもいつも通りの部活動が行われていると思いきや、バスケットボールの練習に向かう中学校1年生が、片手に漢字練習帳を持ちながら「練習の合間にちょっと見るんですよ。」と言って足早に体育館に向かっていく姿には感銘を受けました。

コンクールが終了すると教室やホールに模範解答が張り出され、そこここでしばしの人だかり。指折り自己採点をしながらニヤニヤと悦に入る者、歓喜の声をあげてガッツポーズを取る者、模範解答を見て見ぬ振りをして密かに後悔をする者…などなど。それぞれの思いを胸に、次の漢字コンクール目指して一人でも多くの生徒が更なる挑戦をすることを願っています。

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