「何を書こう。」最後の作文と聞いた時に真っ先に思ったことだ。無難に、高校生活を振り返ってみようかなと考えたが、最近学んだ事について書くことにした。

私は、2週間前に受験の為日本に帰った。帰るということは書類審査が通ったという事なので嬉しくて、頭がいっぱいになり浮かれていた。なぜなら既に一校落ちて、AO入試の厳しさを痛感していたからだ。

落ちたショックで沈んでいた時に、私がとても信頼していた人に言われた言葉が響いた。
「次することは何?」
私は当然慰められると思っていた。だが、この言葉のお蔭で早く立ち直ることができた。

受験の日はとても緊張した。上がり症ではないのだが、終始震えていた。そんな中、大きなミスを面接でしてしまった。帰り道、やり切ることが出来なかった悔しさから言葉も出なかった。
立教に戻りみんなと会い「どうだった?」と聞かれるたびに笑い話をしてごまかした。しかし結果発表日が近づくにつれてドキドキするくらい笑えなかった。

発表当日になり、親から連絡がこないという事で結果を察した。あの言葉を思い出し立ち直ろうと頑張った。正直、落ちたことの悲しさより、受験を支えてくれる両親へ何も結果を出せない自分の不甲斐なさを実感した。

次の日、母親から電話が来た。まずはお礼を言おうと思っていた。言葉が詰まりなかなか言い出せないでいたとき言われた。
「合格おめでとう。」
聞き間違いではなかった。嬉しいよりも驚きだった。

以前、先生から言われたことがある。「AO入試は水モノだ。」確かにそう思う。受かるか落ちるか紙一重の試験で得た事がある。それは素直になることだ。このことがなかったら私は両親に恥ずかしくて感謝の気持ちを直接伝えられなかったと思う。
これから私は「次しないといけないこと」の為に集中していきたい。

(高等部3年生 女子)

小学部と中学部2年生が地元のユースクラブを訪問しました。
ユースクラブの子供たちは毎週教会のホールに集まりさまざまな活動をしているそうです。
今回は本校の児童・生徒が折り紙とお茶についてのワークショップを行いました。

折り紙では、グループごとに工夫をして折り方を教えることができました。「英語で何て言うの?」と友だちに聞いたり、自分の知っている単語をつかったりして、折り紙についてはもちろん、学校生活のことなどの会話をしながら作品を作り上げました。中には、地元の子に日本語を上手に教え、「こんにちは」「こんにちは」「わたしのなまえは」「わたしのなまえは」と、まるで英語の授業の先生と子供たちのように繰り返し言い、ホールに日本語を響き渡らせるグループもありました。

折り紙の後には、先日のオープンデイで「日本茶」についての展示を行った小学生が、日本茶の入れ方についてのワークショップを行いました。真剣に日本茶の説明をする子と実際にお茶の入れ方を見せる子の息はぴったりです。地元の子供たちも彼らの説明に興味津津です。入れ方を見せた後は、試飲タイム。”too hot”と気をつかいながらお茶を配る子、おかわりをすすめたらと先生に言われると、” Would you like more? “と自然に言う子供たちの姿には感心しました。

恥ずかしがらずに普段学んでいる英語をつかおうとする子供たちに、逞しさと同時にフィールドワークや普段の学びからの大きな成長を感じました。今後もこのような活動に積極的に参加していきたいと思います。

ゆっくりと自分とクラスメイト達を乗せて上昇していくカプセルの中で、僕はぼんやりとロンドンの街並みを眺めていた。
実はイギリスに来てから、ロンドン・アイに乗ったのはそれが初めてではなかった。最初にあの巨大な観覧車に乗ったのは、2年半ほど前、入学式より数日早くイギリスを訪れ、母とロンドン観光をしていた時のことだ。

あの時の僕には、目に映るもの全てが新鮮で、素晴らしいものに思えた。排気ガスで淀んだ空も、道端に転がるたくさんのゴミも、路傍で手を差し伸べる老いた物乞いも、キラキラした風景に覆い隠されていた。あるいは、「理想のロンドン」にそぐわないと判断されたそれらが、僕の意識の外に追いやられていただけなのかも知れない。

それから月日は経ち、未だに僅かな高揚感は覚えるものの、幾分か冷静にその街を歩けるようになった僕は、2年半前とは少し違った見方で、ヨーロッパにおける経済や流通の中心である大都市を眺められるようになった。

次にそこを訪れる時、僕はおそらく一留学生としてそこにいるだろう。そうなった場合見えてくるであろう、今とはまた少し違った立場から見たロンドンの街並みは、どのような色を帯びて僕に魅せてくれるのだろうか。

(高等部3年生 男子)

ミニチュア世界にいるみたいだった。私はアウティングで初めて上空からロンドンを見た。
元々ロンドンの街並みが好きで憧れていたのだが、上から見ても普通に見てもやっぱり好きだと思った。そんな、最後のアウティングの始まりだった。

しかし、いつも通り楽しんでいたからなのか、あまり「最後」と感じることができなかった。班行動になり、たくさんお店を見たり、買ったり、食べたりととても充実していた。
ふと思ったのは、こんな短時間でみんなが行きたいお店を回ることができた事がすごいなと。高校3年生になり、少しロンドンのことを知る機会が増え、土地勘がついたのだろうか。

もう一つ思った事がある。こんなに練り歩いているのに疲れないことだ。私はまだ街に出て歩くだけで感動する。そして、素敵だと思う。2年前、日本の高校1年生だった私には想像できなかったことだ。

そして夜、レ・ミゼラブルを見た。
私はこのアウティングを通して少しだけ自分を見れた気がする。変わった事と変わらない事。高校3年生。そろそろ大学が近づいてきている事を実感した。大学の4年間で今まで以上の事を吸収したい。ロンドンの大学に通いたいと、もっと思えた。これからは勉強に全力を注いでいこうと思う。

(高等部3年生 女子)

本校の単独説明会が12月10日(土)に下記の通り開催されます。

日時:12月10日(土) 14:00 – 16:00
場所:立教大学 8号館3階8304教室(東京、池袋)

立教大学への地図はこちらから
立教大学(池袋キャンパス)内地図はこちらから
※ 予約は不要です。イギリスから担当教員が参ります。スライド・ビデオによる説明があります。説明会の後、個別相談も受け付けます。

10月30日から1週間、中学部2年生の教室にイギリス現地の学校から短期留学生が来ました。同じ年齢の日本語を学んでいる生徒です。留学生を迎えることは中学部2年生にとっては初めての経験。
「いつから来るの?」
「イギリス人の子?」
「スポーツは何をしていますか?」
「ちゃんと話しできるかな?」。
生徒会主催のギルフォードへの外出の行われた日の夕方、留学生は学校にやってき来ました。”Hello”という緊張感いっぱいの挨拶を交わし、1週間の始まりです。この日のクラスのホームルームでは自己紹介をしましたが、ほとんどの生徒が恥ずかしそうに名前とよろしくお願いしますと言うだけでした。留学生はこの日から立教英国学院の一員として、衣食住すべてを本校の生徒と共にします。もちろん、授業もすべて一緒に出席です。英語の授業では、留学生がみんなの勉強のお手伝い。他の授業では、先生の話している内容をクラスみんなで協力して勉強内容を伝えました。
あっという間の1週間でした。お別れの日、最後にクラスで一人ずつメッセージを伝えました。「このクラスに来てくれてありがとう」「一緒にダンスができて楽しかったよ」「この1週間はクラスがいつもよりも明るくなったように感じました」。しっかりと表現した思いは、留学生にも伝わっている様子を強く感じました。別れを惜しむ中学部2年生と留学生の姿に言葉や文化の壁は全く感じられませんでした。
お別れの日はイギリスのガイフォークスデイ。留学生を見送った後の夜空にはきれいな花火が見えました。達成感と寂しさで一杯の生徒たちへのプレゼントのようにも感じました。この1週間だけでなく、これからの長い将来にわたって、お互い学び助け合える関係が続くことを願っています。留学生と共に過ごした時間は、真の国際人へ向けた確実な一歩となったことでしょう。
ミニチュア世界にいるみたいだった。私はアウティングで初めて上空からロンドンを見た。
元々ロンドンの街並みが好きで憧れていたのだが、上から見ても普通に見てもやっぱり好きだと思った。そんな、最後のアウティングの始まりだった。
しかし、いつも通り楽しんでいたからなのか、あまり「最後」と感じることができなかった。班行動になり、たくさんお店を見たり、買ったり、食べたりととても充実していた。
ふと思ったのは、こんな短時間でみんなが行きたいお店を回ることができた事がすごいなと。高校3年生になり、少しロンドンのことを知る機会が増え、土地勘がついたのだろうか。
もう一つ思った事がある。こんなに練り歩いているのに疲れないことだ。私はまだ街に出て歩くだけで感動する。そして、素敵だと思う。2年前、日本の高校1年生だった私には想像できなかったことだ。
そして夜、レ・ミゼラブルを見た。
私はこのアウティングを通して少しだけ自分を見れた気がする。変わった事と変わらない事。高校3年生。そろそろ大学が近づいてきている事を実感した。大学の4年間で今まで以上の事を吸収したい。ロンドンの大学に通いたいと、もっと思えた。これからは勉強に全力を注いでいこうと思う。
(高等部3年生 女子)
午後7時29分。もうすぐだ。私は今すぐにでもミュージカルの世界に入って行きたくてうずうずしていた。
「始まった!」
そう感じてからはもう私は別次元にいるようだった。
好きな映画は、と聞かれたら迷わず「レ・ミゼラブル」と答えるだろう。それ位私はレミゼの世界観が好きで、曲が好きだ。レミゼはどんな私にも勇気と希望を与えてくれる。そんな存在なのだ。
ミューッジカルのレミゼを見るにあたって、一番楽しみにしていたのは迫力のある歌を聴くことだった。特に感情を込めて歌う “On My Own” はあえて目をつぶってその世界を味わったほどだ。ミュージカルを見ている間は、時間の感覚さえ無くなった。自分の好きな曲がどんどん歌われていくのが悲しくなっていくようだった。気付いたら “On My Own” が頭の中で響いていた。
レ・ミゼラブルの中で一番好きな、エンディングでジャン・バルジャンがファンテーヌとエポニーヌに連れられあの世に送り出されるシーン。 “On My Own”の替え歌が歌われている。美しいメロディーと希望に満ち溢れた歌詞、またあと少しで終わってしまうという虚しさから涙してしまった。
ミュージカルを観終わって会場の外に出ても、私はまだレミゼの世界から抜け出せずにいた。キャスト全員の力強さ、歌声の美しさに圧倒されて夢を見ているようだった。
きっと彼らはまた明日も「レ・ミゼラブル」の世界を演じて他の人々に勇気や希望を与えるのだろう。私も明日からもまたレミゼの力を借りて毎日を力強く生きていこうと思った。
“One Day More!!”
(高等部3年生 女子)
私にとって最初で最後。これは、立教に来てからどのイベントにもあてはまるだろう。だが、このオープンデイだけは、このオープンデイだけは最初で最後で終わらせたくないイベントだった。
 夏休みに入る前から少しずつ色々なことを決めてきた。話し合いにならなかったときも数知れずあった。二学期に入ると、その話し合いはヒートアップし、模造紙に下線引きをしたり、うら紙をあつめて大きな紙をつくったり、毎日当番を決めてクラス全員一丸となって進めてきた。この頃から少しもめたり、モヤモヤした気持ちになったりもした。そしてオープンデイ一週間前、授業が無くなり、いよいよオープンデイ期間が始まった。私は背景班になり、毎日毎日寒い体育館でペンキに汚れながら色をぬった。よく周りの先輩が言っていた「体育館はただの地獄」の言葉がよくわかる気がした。でもどんなに寒くても、時間が無いので休んでいるわけにはいかなかった。そしてオープンデイ当日、たくさんのお客さんが訪れるなか、中三の企画は大盛況でほんとうに嬉しかった。出口にあるぬり絵コーナーにはたくさんのあたたかいメッセージが書かれていて、ここまでやってきて良かったと思った。
 そして結果は異例の一位。高校生を抑えての一位だった。もうどう表現したらいいか分からないがこれだけは言える。このメンバーでやってきて良かった。
(中学部3年生 女子)
ここ数日秋にしては暖かな日が続いたが、今日は久しぶりに冷え込んだ。昨日がハロウィーン。町のあちこちにはまだカボチャのお化けや黒装束の魔法使い人形などの姿も見られるが、そろそろクリスマスの飾りつけも始まる頃。ということで、今日の中学部1年生フィールドワークは「クリスマス」について、街を行き交う人たち、お店で働く人たちにインタビューをすることにした。
実質今学期のフィールドワークはこれが最終回ということもあり、また、これまでのフィールドワークでの獲得ポイントの累計を前日に発表したこともあって、今日は皆出かける前からかなりの意気込みだった。
「先生!余分のインタビュー用紙最初から貰えませんか?」
「今日は絶対Aさんに勝ちますよ!」
そう言えば、昨晩のうちに質問をワード文書にまとめてタイプをして覚えていた生徒もいた。
「今学期の獲得ポイントに応じて学期末にご褒美をあげますからね。」
中学1年ぐらいだとまだこういう動機付けにも素直に反応してくれる。
もちろんご褒美は用意してある。それ目当てでもしっかりイギリスの人たちと会話をしくれればそれでいい。
実際、既にこの子達は英語で話す面白さを知っている。自分たちの英語が「使える道具」だということに気づいている。
あとは「もっと伝えたい!」という気持ちになるまで、このフィールドワークをしっかり楽しんでもらえればいいと思う。
Horshamの街に着くと、一緒に来た中学部2年生と別れて中学部1年生の担当する場所までみんなで歩いた。
「先生、まだ〜!」
「集合場所を確認してからね。」
「そこに着くまでにインタビュー始めてもいいですか!」
今日は一体どんなことになるのだろう?明らかにいつもの2倍のテンションはある。
「はい、それではここに3時5分に集合ですよ。丸々30分はありますからしっかり聞いてらっしゃい。」
ハーイ!と三々五々散らばりながらも早速そこここでインタビューが始まった。
あっ、その人はちょっと急ぎ足だからやめた方がいいかも…
と思うのは大人の感覚? そんな人ともしっかりインタビューを始めている。中1くらいの日本人の子供が「I’m practicing English. May I ask you a few questions?」と笑顔で近づいていったらよっぽどのことでない限り足を止めるしかないのかも…
今日は今までとは少し様子が違ってきたことにも気付いた。この子達は 随分色々な人に話しかけられるようになった。
インタビューを始めたばかりの頃は、「なるべくゆっくり歩いているご老人に話しかけてごらんなさい。」と勧めていたのだが、今はもう、若い人や子連れのお母さん、ビジネスマン風の男性やちょっと怖そうなお兄さんにまでインタビューをしている。歩道に並べられたカフェのテーブルでお茶をしている人たちに話しかけたり、停留所でバスを待っているおばさん達のところへ行ったり… あまり人を選ばなくなった気がする。誰にでも話しかけられる勇気、あるいは自信みたいなものが持ててきたのかもしれない。
集合時間になるといつも通りの「あともう一人だけいいですか?」「この場所で聞くならいいでしょ?」が始まった。
視界にはほぼ全員集まっているのだが、なかなかインタビューが途切れず、切り上げるタイミングが難しい。
「はい、それでは行きますよー! 中2の先輩たちが待ってますからねー!」
駐車場へと歩く道すがら、今日のポイント数を言い合いながらワイワイガヤガヤと楽しそうにやっていた。
インタビュー用紙を集めて教員室に戻り、今日の収穫を一枚一枚見ていく。「クリスマスのメッセージ」を書いてもらうという欄もあるのだが、いろいろなメッセージがあった。
“Have a lovely Christmas!” “Good luck and enjoy your stay in England” “Well done! Better than my Japanese!” “Very good English. Very brave.” “Enjoy your Christmas and have fun, eat lots! All the best for 2017!” “Ho Ho Ho Santa’s coming to get you!”  …などなど。
子供達がホーシャムの街で集めてきたイギリスの人たちからの温かいメッセージ。そう言えば… 少し冷え込み始めた曇り空の下でのインタビューだったのに、生徒たちと話していた人たちは皆んな優しそうな笑顔だった。もうすぐそこまで近づいているクリスマスが皆んなを幸せな気分にしていたのかも知れない。そんな人たちが書いてくれた直筆のメッセージを見ながら地元のイギリス人の温かさをひしひしと感じた。「英語」はもちろん、それよりももっともっと大切なものを学んでいる子供達が少し羨ましくなった。
今学期最後のフィールドワークも大成功だった。

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